作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

フリッチャイの四季

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HMV ONLINEのポイントがたまっていたので注文していた、フリッチャイの四季とモーツァルトのハ短調ミサとハイドンのテ・デウムなどが到着。取り上げるのは四季の方。

FricsayJahrenszeiten.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

録音は手に入れたCDのライナーノーツには1952年年か表記がありませんが、先日紹介したフリッチャイのファンサイトのレコーディング記録によると、1952年1月21日から28日とのこと。ライヴではありません。
オケはいつものベルリンRIAS交響楽団とRIAS室内合唱団、ヘドヴィッヒ大聖堂合唱団、ソロはソプラノがトレッチェル、テノールがルートヴィッヒ、バスがグリンデルです。

予想通りの、フリッチャイのデリケートなフレージングが楽しめる演奏。全体の構造の明確さよりも叙情的な旋律の美しさを狙ったコントロールを目指したものでしょう。四季の歌とメロディにゆったり浸ることができます。
残念なのが録音が少し眠たいこと。あと春の後半、テープの伸びなのか、ほんのちょっと音程がふらつき気味なところがありますが、鑑賞に差し支えはありません。

ソプラノのトレッチェルは知らなかった人。ドイツ生まれで1913年年生まれで58年に44歳の若さで亡くなってます。ドレスデンやベルリン国立歌劇場で活躍した人だそうです。録音のせいでちょっと古風に聴こえますが、高音がとても綺麗に聴こえます。夏のハンネのアリアはちょっとコケティッシュな魅力があっていいです。安定した歌いぶりで歌を生かしたフリッチャイの四季を盛り上げます。

トレッチェルの略歴(英文)

バスのグリンデルは、ワーグナー歌いとして知られた人。この四季でも、まるでワーグナーのような歌を聴かせてくれます。ちょっとハイドンのスタイルとは違う気がしますが、これはこれでなかなかのもの。

グリンデルの略歴(英文)

この四季の聴き所はテナーのルートヴィッヒでしょう。張りのある美しい声がとてもいいです。透き通る声でレシタティーヴォとアリアをこなしていきます。

ルートヴィッヒの略歴(英文)

総じて、よくまとまったいい演奏で、歌のよさが引き立つ名演だと思います。[++++]としました。

フリッチャイのファンサイトでは、61年のベルリン放送交響楽団とのライヴも記録されていますので、そちらのアルバムも捕獲リストに入れて出会いを待ちたいと思います。
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2 Comments

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cherubino

No title

Daisy様、こんばんは。
先月、フィリッチャイのもうひとつの『四季』、1961年11月のベルリン、イエス・キリスト教会でのライヴを手に入れました。こちらはバスこそ上記と同じグラインドルですが、ソプラノ/テノールの方は、モーツァルト『大ミサ曲』の名盤(DG)でもコンビを組んだマリア・シュターダーとエルンスト・ヘフリガーということで、さすがに拡張高い歌唱が聴ける演奏です。この三人の歌手とは、『後宮からの誘拐』もDGに録音していて、これも名盤だと思います。
フリッチャイの指揮も前盤から10年近くたったにもかかわらず、決して重くなったり、刺激的になったりしておらず、イエス・キリスト教会の美しい響きとあいまって、安心してハイドンの世界に浸れます。

Daisy

Re: No title

cherubinoさん、こちらこそご無沙汰しております。

フリッチャイの四季にもうひとつアルバムがあるとのこと。普段よほど気をつけていませんと、こうしたアルバムの存在に気づくことはありませんので、こうした情報は大変助かります。こう言われると手に入れたくなってきますね。

  • 2016/03/06 (Sun) 23:59
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