作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】杮葺落四月大歌舞伎 第三部へ

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本日は平日にもかかわらず、仕事を17時過ぎに切り上げて、新歌舞伎座へ。

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歌舞伎美人:歌舞伎座新開場 杮葺落四月大歌舞伎

先日は昼間に第二部を見たのですが、やはり本命は第三部(夜の部)です。

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第三部の開演は18:10。なんとか開演に間に合うようにたどり着きます。今日は三階席の最前列。花道から舞台全体を見渡せる席です。

第三部の演目は片岡仁左衛門、中村吉右衛門らによる盛綱陣屋(もりつなじんや)と、松本幸四郎、尾上菊五郎、中村梅玉らによる歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)。

盛綱陣屋は初めて見る舞台でしたが、これが面白かった。もちろん贔屓の仁左衛門目当てですが、時代物の浄瑠璃で、鎌倉時代の近江の国を舞台とした、敵味方に別れた兄弟を軸に、子供の切腹あり、首実検ありの重厚な舞台。筋が複雑ですが、解説本を読みながら見ていると実に良く出来た筋書き。先日見た第二部が杮葺落公演の賑やかな舞台だったのと対照的な、本格的な心理劇に引き込まれました。珍しく吉右衛門が赤塗りの顔で豪快な弟和田兵衛秀盛と仁左衛門は冷静な兄佐々木三郎兵衛盛綱のキレのいい演技で舞台が締まります。こうゆう劇だと脇役の上手さも重要で、今日も篝火の時蔵、盛綱の母微妙の東蔵など、いつもながらの円熟の演技でよかったですね。涙をさそったのが切腹してしまう小四郎の松本金太郎。子役としては完璧な演技でした。もう一つ舞台を引き締めたのが浄瑠璃と三味線。クライマックスの首実検の場面の迫真の演技を静寂のなかに響き渡る三味線が絶妙にサポート。これもまさに生の良さを感じる素晴しい演奏でした。音楽や鳴りものも歌舞伎の楽しみの一つですね。

休憩でお弁当をいただいて、後半は勧進帳。何回か見ている舞台なので筋はだいたいわかっているのですが、今日はイヤホンガイドの小山観翁さんの解説が面白かった。物語りの背景から、長唄のくだりまで丁寧な解説で非常によくわかりました。これだからイヤホンガイドはやめられない訳です。配役は豪華で、弁慶が幸四郎、義経に贔屓の梅玉さん、富樫に菊五郎、四天王に左團次、勘九郎、松緑、染五郎と一流どころがずらり。以前見た舞台では梅玉さんの清々しい富樫が印象的でしたが、今日は大御所菊五郎の富樫。同じ富樫でもだいぶ印象が異なりますね。菊五郎はくだけた役で本領発揮ですが、凛々しい富樫役もなかなかの好演。やはり見所は幸四郎の弁慶役の見事な台詞まわし。かなりの量の台詞を流れるように鮮やかにこなし、最後の飛六方の退場まで大熱演。

18時過ぎから22時前までの舞台でしたが、飽きることもなく一気に見る事ができました。四月公演も今週末が千秋楽。杮葺落公演も大詰めですね。
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