作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

フリッチャイ、ケルン放送響の交響曲

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しばらく天地創造漬けだったので、ヒストリカルな交響曲を。
auditeからリリースされているフリッチャイのハイドンの交響曲録音をとりあげましょう。

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フリッチャイのハイドンはグラモフォンから44番悲しみ、95番、98番、100番軍隊、101番時計がベルリンリアス交響楽団よりリリースされていますが、これは録音時期もほぼ同じ、1952年、53年の録音で、オケはケルン放送響です。

曲目は44番悲しみと98番。
44番は録音多少弦が荒めなものの、ヒストリカル特有のノスタルジー溢れる曲想。ゆったりと入り、テンポもかなりゆったり目。最近のきびきびした演奏とはまったく異なるじっくりとした演奏。ただしそれだけではなくフレーズの表情付けが旨くメランコリックな曲想が引き立ちます。悲しみにはこうゆう演奏も有りだと思います。

98番は録音の鮮度が俄然あがり、切れのあるテンションの高い演奏。ヒストリカルな録音特有な、若干デッドな感じの音質で切れのいい高音減とちょっと固めの木管の響きが特徴的な音色。1楽章は一気に聴かせます。2楽章の深い呼吸が曲のコントラストを明確にしていきます。そして大胆な切り込みが印象的な3楽章、そして速すぎず力みすぎない終楽章。チェンバロとの掛け合いの妙も安心して楽しめます。最後はフレーズのメリハリを強調して印象的なフィニッシュ。
98番は名演奏ですね。
98番の名演奏は、不思議と力が入りすぎない余裕がある演奏が多いように感じます。

Wikipedia : フリッチャイ

フリッチャイは1914年生まれですが、1963年に48歳の若さで白血病で亡くなっています。
ハイドンの交響曲はある意味オーソドックスな演目ですが、ハイドンをうまく聴かせる音楽性はなかなか高度なもの。フリッチャイも才能あふれる指揮者だったことがよくわかりますが、指揮者としてはあまりにも若すぎる死というほかありません。もうすこし長生きしていたら、もうすこし良い音質のすばらしいハイドンが聴けたことでしょう。

録音から60年近くたった今、もう2度と得られないものと知りつつ、頭のなかでメロディーは鳴り響きます。

風呂でもはいりますかな。
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