作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

H. R. A. Award 2012

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思いつきと言うか、だまてらさんのコメントに触発されてはじめようと思った企画。

毎月選んできたHaydn Disc of the Monthのなかから今年一番インパクトのあったアルバムを選んでおこうと言うもの。もちろん趣旨はHaydn Disc of the Monthと同様、当ブログならではの視点で、今年レビューしたアルバムのなかからハイドンの演奏史に名を刻むべき、これぞと思うアルバムを選定するもの。もちろん勝手表彰のため、賞金?万円などというものはなく、ただハイドンのコアなファンに対して、ハイドンの偏愛する当ブログがその素晴らしさを勝手に褒め称え、その誉れを奉るのみという、一般的には何の価値も名誉もプライドもない表彰。おそらくハイドンを愛好するニッチな層の方への影響力と、年間売上げ数「微」増ということくらいしかメリットはないかと思いますが、世の中コアなファンがこれからの時代を牛耳ると、紅白のももいろクローバーZを見て思った次第(笑)
万一レコード会社の人がこれを見ていたら、ご連絡いただければ表彰状を進呈致します。(ほんとです)

本年に当ブログで選んだアルバムはこちらをご覧ください。

歴代Haydn Disc of the Month

さて、表彰。某雑誌に習って部門別表彰です。

【交響曲部門】
もちろん、これです。

Fey14510.jpg
Haydn Disk of the Month - November 2012
2012/11/20 : ハイドン–交響曲 : 【新着】トーマス・ファイ/ハイデルベルク交響楽団の交響曲1番他、爆速!

一人の指揮者による第4のハイドン交響曲全集を目指して着々とアルバムをリリースし続けるトーマス・ファイ。その第17集となるハイドンの初期交響曲集。ごく初期の交響曲という素材を前にしてファイの才気が爆発。これは歴史に残る演奏と言って間違いないでしょう。

【管弦楽・協奏曲部門】
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Haydn Disk of the Month - January 2012
2012/01/15 : ハイドン–協奏曲 : カルミニョーラ/シャンゼリゼ管弦楽団によるヴァイオリン協奏曲集

古楽器による演奏を好んで聴いている訳ではないのは当ブログの読者の皆さんならご存知の事と思います。それでもこのアルバムのカルミニョーラのの演奏は神憑ったような素晴らしさ。万全の録音によって、カルミニョーラの才気が完璧に録られています。まさに脱帽の演奏です。

【室内楽部門】
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Haydn Disk of the Month - November 2012
2012/11/26 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : エルサレム四重奏団の「ひばり」、「五度」

エンデリオン四重奏団とどちらにしようか迷いましたが、結局エルサレムを選びました。ハイドンの弦楽四重奏曲のまさに理想的な演奏。これだけデリケートなニュアンスに富んだ弦楽四重奏曲はそうありません。おそらくメジャーな存在ではありませんが、このアルバムの素晴らしさはすべての人に知ってほしいもの。ハイドンの弦楽四重奏曲の素晴らしさを楽しめる決定盤と言っていいでしょう。

【特別賞】
最後はその他の部門から。驚きのリリース。演奏自体とその存在の希少さも合わせて。

SoltiBRSOCreation3.jpg
Haydn Disk of the Month - February 2012
2012/02/25 : ハイドン–オラトリオ : ショルティ晩年の天地創造ライヴDVD

ショルティには2種の天地創造の録音がありますが、これはそれとは異なる音源によるDVD。ショルティは一般には豪腕指揮者のイメージが強いですが、このDVDを聴く限りかなり真面目な指揮ぶり。ショルティならではの引き締まった展開が眼前に迫ります。これも歴史に残る演奏に他なりません。

あくまで私の印象に最も残ったアルバムですが、同じ演奏でも人それぞれいろいろな印象をもつことでしょう。視点が異なれば評価も異なり、聴いた音楽の体験が異なれば、同じ演奏でも印象は全く異なります。ただ、ハイドンの作曲による作品のすぐれた演奏を、ハイドンのレビューに特化した当ブログでお薦めする意義も捨て難いという事で選んだアルバム故、一定の価値をもつものと信じております。

これらのアルバムがハイドンの音楽を愛好する多くの方に聴かれることを望んで止みません。

年に一度のゆったりとした企画ですので、来年の年末もオススメ盤をえらべるよう、精進してまいりますので、読者の皆様、来年もよろしくお願いいたします。

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6 Comments

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michael

No title

おはようございます

T.ファイ盤は私も2012年お気に入り盤としてあげました。
いつも興味深く拝読し、おかげ様でハイドン好きの一人として楽しみを持続しております。
今年もよろしくお願いします。

Daisy

No title

michaelさん、おはようございます。
michaelさんのブログも、良く読ませていただいております。視点の異なる部分もあり、大変参考になってます。本年のどうぞよろしくお願いいたします。

  • 2013/01/01 (Tue) 14:11
  • REPLY

だまてら

No title

私のひと言がちょっとはお役に立ったみたいで、うれしい巳年のスタートとなりました。
特別賞のショルティ/バイエルン放送響による「天地創造」は、当ブログでご紹介いただいてすぐに購入しました。確か海外通販で1,000円未満と格安でしたが素晴らしい!宗教曲にしてはいささか(かなり?)シンフォニックですが、聞かせどころではぐいぐいと鋭角的に切れ込んでくるあたりは生涯剛腕であったショルティ「兄貴」の面目躍如ですね。
特に「天は御神の栄光を語り」は、中学時代の合唱コンクールで指揮をとり準優勝に輝いた思い出の曲なので(あまりうるうるするような曲想では無いですが・・・)思わず落涙しました。
ただ、できればブルーレイ画質で見てみたかったですね・・・。

  • 2013/01/01 (Tue) 20:57
  • REPLY

Daisy

Re: No title

> 特に「天は御神の栄光を語り」は、中学時代の合唱コンクールで指揮をとり準優勝に輝いた思い出の曲なので(あまりうるうるするような曲想では無いですが・・・)思わず落涙しました。

なるほど、天地創造の第一部のクライマックスの部分ですね。今では数多の演奏の素晴らしい吹き上がりを知ってしまっては、なかなか歌いにくいかもしれませんね。この部分を大規模な合唱とフルオーケストラで名手の手にかかった演奏には敵いそうもありませんからね。素晴らしい曲故、想い出も一入でしょう。

  • 2013/01/01 (Tue) 23:27
  • REPLY

michael

No title

昨日、ご挨拶文を誤りました、大変失礼いたしました。

Daisy

Re: No title

michaelさん、こんにちは。
わざわざスミマセン。
michaelさんのブログの昨年のお気に入り盤、楽しく読ませていただいています。ファイやホグウッド、クイケン、ボルトンに混じって鈴木秀美さんが入っているんですね。私は前に聴いたアルバムリズムがちょっと重くて苦手にしていましたが、ちょうど86番の入ったアルバムは手元にあるため聴き直してみます。

  • 2013/01/02 (Wed) 12:22
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