作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ガーディナーの天地創造

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まだまだ、天地創造いきます。
今日は、古楽器演奏の先駆者の一人、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団のアルバム。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

1995年2月の録音。ライヴではありません。
個人的にはガーディナーは鬼門です。世評はかなりいいように聞こえますが、私自身、ガーディナーの演奏にあまりぐっと来たことがありません。

最初にガーディナーを聞いたのはビルソンとのコンビでのアルヒーフのモーツァルトのピアノ協奏曲。それまでの現代楽器の代表的名演だったマリナー、ブレンデルの全集などとの対比から、古楽器の繊細な響きに魅せられて、結局バラですべてそろえました。ボタニカルアート風のジャケットもコレクション欲をかき立てましたね。
今にしてみると、その後アニマ・エテルナの古楽器の協奏曲の決定盤の登場によって、その魅力が古楽器登場期の新鮮さに依存していたことも浮き彫りになってしまいました。
それから話題になった、ベートーヴェンの交響曲全集やモンテヴェルディの聖母マリアの夕べの祈り、バッハのロ短調ミサ、そしてフィリップスからリリースされたハイドンのミサ曲集もふくめて実はいろいろ聴いています。
ほのかな期待をもっていろいろ聴いてきましたが、愛蔵盤の地位を得たものはありませんでした。

私のガーディナーの印象は、やはり現代楽器全盛の時代のアンチテーゼとしての古楽器という位置づけに特徴はあるものの、音楽としては、一本調子に感じてしまうほどシンプルで、やはり踏み込みの足りなさが物足りなさにつながってしまいます。

前振りが長くなってしまいましたが、この天地創造、よく聴くとダイナミックでかつきびきびとしたいい演奏なんですが、ガーディナーの特徴でもある、一本調子さがやはり気になってしまいます。天地創造という壮大なドラマとしては、極端ですが行進曲のように淡々と進めていくようなニュアンスが強く、やはり、ちょっと没入できないんですね。ほんのちょっとのニュアンスの違いなんですが、このほんのちょっとが小さくない違いなんですね。
これは、もしかしたらフレーズのつなぎをあえて溜めなく、ささっとつないでいくフレージングにあるのかもしれませんし、芯が強く厚みに欠ける録音の印象にも関係あるかもしれません。
人によってはこのガーディナーの特徴がいいポイントなのかもしれません。この辺は好みの問題ですので、この演奏の絶対的な価値をどうこうという意味はありません。

アルバムとして、歌手は非常に粒ぞろいでいいです。そしてコーラスも。

皆さんは、ガーディナー、どう評価されますでしょうか、、、
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2 Comments

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sifare

大好きな天地創造の、、、

ファーストチョイスがこれでした。マクネアーの透明な美声に惹きこまれ、ブラウンの滋味ある美声を堪能しました。

ガーディナーは古楽スタイルとしてそのシンプルな作りが私は当時のアーノンクールより耳に優しかったので、その意味好みでした。

本当にいろいろな演奏があるものだなとDaisyさんのレビューを読ませて頂き楽しんでいます!

Daisy

Re: 大好きな天地創造の、、、

sifareさん、いつもコメントありがとうございます。
ガーディナー盤、書いたように人によって評価が別れる演奏だと思います。もしかしたら聴く装置や環境の影響が大きいのかもしれませんね。歌手は粒ぞろいで素晴らしいですね。
個人的には古楽器ではクリスティ盤が好みです。まさに歌を楽しむ演奏です。機会がありました是非。

  • 2013/05/24 (Fri) 07:57
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