作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】11月顔見世大歌舞伎に片岡仁左衛門顔見せる!

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番外続きでスミマセン。今日は新橋演舞場に歌舞伎見物に。

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歌舞伎人:吉例顔見世大歌舞伎

以前から嫁さんが目当てにしていた11月の歌舞伎ですが、引越し等でだいぶ忙しくしていたこともあってチケットは取らずにいました。ところが先週、いつもチケットを取るe+(イープラス)から1等席が半額というメールが届き、それでは行ってみようと言う事に。ところがところが、チケットを取ってからサイトで情報を見てみると、なんと、主役の片岡仁左衛門が初日に出ただけで以降休演しているとのこと。完全に仁左衛門贔屓の嫁さんはがっくり。代役には梅玉さんと聞き、梅玉さん贔屓の私(もちろん仁左衛門贔屓でもあります)はまんざらでもないということで、結局行くことにしました。

ところがところがところが、明日25日が千秋楽にもかかわらず、温泉巡りをしていた昨23日の公演から仁左衛門さん復活とのことで、嫁さんも当たりくじを引いたがごとき喜びよう。昨日諏訪大社でおみくじを引き、みごと大吉を引き当てた嫁さんが運をつかんだ格好となりました。

今日はネットで仁左衛門復活の知らせを再確認し、やおら、新橋演舞場に向けて出発です。

今日は昼の部で、出し物は双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)と人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)の2本建て。

双蝶々曲輪日記は、歌舞伎でよくかかる演目の「引窓」をクライマックスとした三幕もので、今日の一幕目の「井筒屋」の東京での公演は戦後初めてという珍しい舞台。二人の主人公は相撲取りの濡髪長五郎(ぬれがみちょうごろう)と放駒長吉(はなれごまちょうきち)でふたりの「長」の字から双蝶々という演目名がついたとのこと。
作者は、義経千本桜、仮名手本忠臣蔵、菅原伝授手習鑑の歌舞伎時代物の三大名作を生み出した、竹田出雲、三好松洛、並木千柳の三人で寛延二年(1749年)、ハイドン17歳にしてウィーンのシュテファン大聖堂の合唱団を去った年(無理矢理でスミマセン)。要は同じ時代のものと言いたいだけです。

あらすじは歌舞伎人のサイトに譲るとして、この双蝶々曲輪日記は、ちょうど1年前、浅草隅田川沿いの特設舞台へ平成中村座の公演で「角力場」を見たばかりです。この時は濡髪長五郎と放駒長吉をそれぞれ橋之助と勘太郎が演じていました。

2011/11/05 : お出かけ・お散歩・展覧会 : 【番外】平成中村座浅草公演

今日は濡髪長五郎は市川左團次、放駒長吉を中村翫雀(かんじゃく)という組み合わせ。左團次の濡髪は迫力十分で意外と真面目な演技で正直者たる濡髪を好演、肝心の片岡仁左衛門は三幕目の引窓のみの出演ですが、顔を見せるなり嵐のような拍手に迎えられて満面の笑。役所も軽妙洒脱ながら決めるところではキリッと見栄を切るという仁左衛門の演技が映える役だったので、休演明けとはおもえないツボにはまった演技でした。
ハイライトはもちろん引窓。濡髪長五郎の母でもあり、仁左衛門の演ずる役人に出世したばかりの南方十次兵衛の母でもあるお幸が、人殺しの罪で逃げている長五郎を役柄として捕らえなくてはならない十次兵衛との間で悶絶するようすがお芝居の要。今日は仁左衛門も左團次も良かったんですが、一番よかったのは脇を固めるベテラン勢。お幸の坂東竹三郎、元遊女で南方十次兵衛の妻お早の市川時蔵が絶妙の演技。11月歌舞伎も明日で千秋楽故、演技は磨かれた物でしょうが、こうしたベテラン勢の燻し銀の演技があってこそ筋立ての面白さが浮かび上がるというものです。芝居に没入して非常に楽しめました。もちろん、演目中一眠りもしませんでした(笑)

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休憩中には新橋演舞場前の金田中横に店をいつも出している「木挽町辨松」のお弁当をいただきました。

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デザートは嫁さんが場内でゲットした豆もち。

休憩明けは「人情噺文七元結」。尾上菊五郎主演の人情ものですが、これは面白かった。もともと落語の噺を歌舞伎にしたもので幕末から明治にかけて活躍した三遊亭円朝という人が、江戸時代に実在した桜井文七というひとをモデルにした人情話。博打好きで貧乏を極める左官職人の長兵衛が五十両の借金で年を越せないというところからはじまり、貧乏はしてても江戸っ子のきっぷのいいところを見せて、通りがかりの身投げをしようとした若者に、自分の娘が身を売って手に入れた五十両をあげてしまうというもの。最後はハッピーエンドですが、菊五郎のドンピシャのはまり役で、この人しかできない軽妙洒脱さが際立つ演技でした。またここでも時蔵が長兵衛の女房お兼を好演。こちらも楽しめました。

台詞はわかりやすく、イヤホンガイドも不要なほどわかりやすいお芝居。この演目は人気がでますね。最後は和やかな大団円で、穏やかな気持ちでで芝居が締めくくられました。

やはり歌舞伎はいいですね。外に出ると空も穏やか。

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舞台がはけた後の賑わいがそのまま街に広がってゆくようでした。

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今日はこのあと銀座で買い物を少々。久々に立ち寄った松坂屋の地下の食料品売り場で買い物をしたついでに珈琲を飲んで一休み。新橋演舞場から銀座へ行くのに昭和通りを渡ったあたりで歌舞伎座方面を見やると、新しい歌舞伎座のオフィス棟はほぼ完成したようですし、肝心の歌舞伎座も4月にこけら落としとのことで、骨格は完成しているのでしょう。舞台ができるまでには設備などそろそろ追い込みのじきだと思います。

最近はすっかり新橋演舞場に慣れてしまいましたが、歌舞伎座独特の賑わいは捨て難いもの。新たな歌舞伎座に、あの賑わいは戻ってくるでしょうか。期待して待ちたいと思います。

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