作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - September 2012

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先週あたりから東京もだいぶ涼しくなり、すっかり秋らしくなってきました。音楽を聴くにはいい季節ですが、今月は仕事が怒濤の忙しさで、レビューに取りあげるアルバムも多くありませんでした。いつもながらですが、1本レビューを書くためにはアルバム選びもにも意外と時間がかかります。新着盤で演奏が良ければ一瞬なのですが、そうでない場合はいろいろ試行錯誤して、何枚か聴いて気に入ったアルバムを取りあげることになります。ということで、今月は聴いた枚数も少なく、また、厳選度合いも下がってしまいました。なお明日は用事があるので、都合により1日早く今月の1枚を選びます。

Haydn Disk of the Month - September 2012

今月は、実に久しぶりに、ビシッと1枚に絞りました。

Borodin93.jpg
2012/09/17 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ボロディン四重奏団の十字架上のキリストの最後の七つの言葉

今月は文句なくこれでしょう。ハイドンの弦楽四重奏曲の極北の姿。精緻、鋭敏、冷徹な響きが耳を通じて心に刺さります。ボロディン四重奏団は今でも現役ですが、メンバーも変わり、この冴え冴えとした響きは聴かれなくなってしまいました。この録音の頃が全盛期でしょう。素晴らしいアルバムです。

今月注目すべきアルバムは以下のとおり。

2012/09/23 : ハイドン–声楽曲 : ロバート・クンシャクのサルヴェ・レジーナ、テ・デウム
2012/09/21 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】オリヴァー・シュニーダー/イギリス室内管のピアノ協奏曲集
2012/09/02 : ハイドン–オラトリオ : トーマス・ビーチャム/ロイヤル・フィルの四季

ロバート・クンシャクのサルヴェ・レジーナ、テ・デウムは自主制作盤故、入手はほぼ困難でしょうが、美しいバロック様式の聖堂であるディーセン・マリア聖堂で収録した、演奏者の志がじわりと伝わる感動的な演奏。オリヴァー・シュニーダーはタッチの切れ味が絶妙の若手ピアニストで、ハイドンとの相性はばっちり。将来が楽しみです。そして、今更ですがビーチャムの四季はハイドンの音楽を知り尽くしたビーチャムの円熟の指揮。程よいコントロールと要所を締め、またユーモアのセンス等を含めてハイドンの音楽を知り尽くしたビーチャムならではの音楽です。

明日は、東京オペラシティでスクロヴァチェフスキの英雄などを聴きにいきます。スクロヴァチェフスキのコンサートは毎回素晴らしい覇気に心を打たれます。御大はなんと88歳。今回もスクロヴァチェフスキが読響の導火線に火をつけますでしょうか。期待大です。

2012年9月のデータ(2012年9月30日)
登録曲数:1,313曲(前月比±0曲)登録演奏数:6,720件(前月比+10演奏)

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6 Comments

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だまてら

No title

コペルマン氏は、ショスタコのSQ全集の再録音(初回はドゥビンスキー、但し13番まで)やリヒテルとの五重奏曲を録音した70年代後半から80年代初頭に活躍したイメージが強いですが、1996年に東京クァルテットへ加入するまでの間を埋める貴重な録音ですね!あと確かチャイコフスキーもテルデックに録音していました・・・。ところで、かつてコペルマン氏と佐藤B作氏がそっくりという珍説?がありました。言われてみると確かにそんな気がしたものです・・・。

  • 2012/09/30 (Sun) 08:45
  • REPLY

有田

No title

こんばんは。

17号台風、今まさに通過してるのでしょうか。
大きな被害が出ないこと願います。

ボロディンの旧盤は聴いたことがあるのですが
93年盤は、超弩級の名盤のようですね。是非聴いてみたいものです。
重苦しい遅いテンポ…ゴルゴダの苦難の道を進む、主イエスの象徴でしょう。

御大スクロバチェフスキー氏のベートーヴェンは如何でしたか。

Daisy

Re: No title

だまてらさん、おはようございます。
このアルバムはあまり出回っていなかったのでしょうか。私も今回手に入れるまでは、その存在も知りませんでした。セッション録音でのこの緊張感は素晴らしいですね。ライヴも良かったんですが、音質が今ひとつだったのでこれが決定盤になります。
佐藤B作さんは懐かしいですね。学生の頃沿線が一緒だったのか電車の中で何度か見かけたことがあります。

  • 2012/10/01 (Mon) 07:05
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Daisy

Re: No title

有田さん、おはようございます。
昨夜は東京もかなりの風雨で、マンションの窓がガタガタ揺れました。朝には何事もなかったように晴れ渡り、まさに台風一過という感じです。
昨日のスクロヴァチェフスキのコンサートの様子は遅くに記事をアップしていますのでご覧ください。おそらくテレビでも放映するものと思います。

  • 2012/10/01 (Mon) 07:17
  • REPLY

maro_chronicon

No title

仕事にひと段落ついて、やっとこれを聴く余裕ができました。やっぱりハイドンで一番すきな曲です。そして、演奏と録音の素晴らしさは、我が家の再生機でもわかりました。鋭さ、厳しさより、私は、正攻法のかなでるスケールの大きさ、扇情的にならない格調の高さ、安心して身をゆだねることのできる重厚さ、、、言ってるとキリないですね、ほんとうにいつも素晴らしいハイドンを教えてくださって、ありがとうございます。

  • 2012/10/07 (Sun) 02:36
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Daisy

Re: No title

maro_chroniconさん、こんにちは。
「正攻法のかなでるスケールの大きさ、扇情的にならない格調の高さ、安心して身をゆだねることのできる重厚さ」とまさにおっしゃる通りの演奏ですね。特に扇情的にならないという表現、まさにボロディン四重奏団の真髄を突く表現だと思います。このアルバム、私自身もこの元記事を書くまで知らなかった演奏です。素晴らしい演奏が少しでも多くの方に聴いていただけることに役立って嬉しいです。今後も開拓に励まなければなりませんね。

  • 2012/10/07 (Sun) 16:05
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