【新着】エーベルレ/ヘッカー/ヘルムヘンのピアノ三重奏曲XV:20ライヴ
ライヴ盤つづきということで次のアルバム。

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ヴェロニカ・エーベルレ(Veronika Eberle)のヴァイオリン、マリー=エリザベート・ヘッカー(Marie-Elisabeth Hecker)のチェロ、マーティン・ヘルムヘン(Martin Helmchen)のピアノによるハイドンのピアノ三重奏曲XV:20、その他演奏者が変わってロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏、シューベルトの弦楽四重奏曲14番「死と乙女」の3曲を収めたアルバム。演奏はドイツのハイムバッハで毎夏行われるシュパヌンゲン音楽祭の2011年のライヴ。ハイドンの収録は2011年6月11日、ドイツのベルギー国境に近いハイムバッハの水力発電所でのライブ。レーベルはこの音楽祭のライヴをリリースするAvi-music。
このアルバム、リリースされたばかりのアルバムですが、手に入れたのはチェロにマリー=エリザベート・ヘッカーが参加しているから。ヘッカーと言えば以前にチェロ協奏曲の素晴らしい演奏が脳裏に蘇ります。
2011/07/18 : ハイドン–協奏曲 : マリー=エリザベート・へッカー/クレメラータ・バルティカのチェロ協奏曲1番
前記事のとおり、クレメールの薫陶を受けた美人チェリストです。このアルバムの演奏者には若手室内楽奏者が参加していて、ターニャ・テツラフ、クリスチャン・テツラフなど当ブログで取りあげた奏者も見られます。ヘッカーの紹介は前記事を参照いただくとして、ヴァイオリンのヴェロニカ・エーベルレとピアノのマーティン・ヘルムヒェンを紹介しておきましょう。
ヴェロニカ・エーベルレは1988年生まれのドイツの美人ヴァイオリニスト。ジュニア時代からミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院で学び、その後クリストフ・ポッペンのレッスンを受け、2001年からミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事しています。2006年には17歳でサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、国際的に注目されるようになりました。日本には2008年11月に初来日し、イルジー・コウト指揮のN響とドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を共演。N響とはその後もロジャー・ノリントン指揮の時にも共演を重ねていますので、ご存知の方もいるでしょう。
また、ピアノのマーティン・ヘルムへンは1982年ドイツ生まれ。2001年クララ・ハスキル国際コンクールで優勝したのを皮切りに有名になり、ウィーンフィル、ベルリンフィルなどをはじめとするオケと共演するようになりました。2005年にはN響とも共演し、以来何度か共演しているのはエーベルレと同様です。
3人とも現代の若手実力者ということでしょう。その3人によるハイドンのピアノ三重奏曲のライヴということで、火花散るようなスリリングな演奏が聴かれるでしょうか。
Hob.XV:20 / Piano Trio (Nr.34/op.70-3) [B flat] (before 1794)
期待どおり火花散るようなライヴ感溢れる演奏。各パートが素晴らしい生気で鬩ぎ合うようなスリリングなはじまり。ピアノに主導権がある演奏が多いなか3人が対等に攻め込み、若手らしく溌剌とした魅力に溢れています。ヘルムヘンのピアノはまさに抜群のリズムの切れ。この曲の屋台骨をささえる迫力を重厚さではなくキレで表現。ヴァイオリンのエーベルレも鋭い線の表現が得意のようで、細身な音色と鮮やかなリズムが特徴的。練るようなところはまったくなく純水のような透明感。チェロのヘッカーは音響的には意外と目立ちませんが、良く聴くとかなりメリハリ良くサポートしている事がわかります。3人の息はピタリと合って、ハイドンのピアノ三重奏の楽譜に潜むエネルギーを溌剌と表現しています。
2楽章のアンダンテ・カンタービレは、まさにピアノきらめき、ヴァイオリンのさざめき、チェロの癒しが渾然一体となった音楽。若手ゆえ熟成感は、もう一超え欲しいところもありますが、逆に純粋さは際立って、非常に純度の高い音楽になっています。
フィナーレは音楽の立体感が一層際立ちます。ピアノはコントラストを一層クッキリとし、間の取り方も効果的。中間部のヴァイオリンのメロディーラインは素晴らしいエネルギーを発散。程よい感興を聴かせて曲を閉じます。会場からは静寂の後に暖かい拍手が降り注ぎます。若手の白熱した演奏に対する会場からの暖かい拍手に心が和みますね。
この次におかれたロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲も珍曲でしょうが、これがまたすばらしい演奏。こちらは以前チェロ協奏曲を当ブログで取りあげたターニャ・テツラフのチェロと、アロイス・ポッシュのコントラバス。
ドイツのシュパヌンゲン音楽祭の昨年の興奮をそのままつたえる好企画。まるでライヴの会場にいるような興奮が伝わります。ハイドンのピアノ三重奏曲は3人の若手のスリリングなアンサンブルがハイドンの曲想を素直に演奏した外連のない演奏。鮮明な録音がライヴの興奮をダイレクトにつたえます。評価は[+++++]とします。やはり若手の素直な演奏はいいですね。

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ヴェロニカ・エーベルレ(Veronika Eberle)のヴァイオリン、マリー=エリザベート・ヘッカー(Marie-Elisabeth Hecker)のチェロ、マーティン・ヘルムヘン(Martin Helmchen)のピアノによるハイドンのピアノ三重奏曲XV:20、その他演奏者が変わってロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏、シューベルトの弦楽四重奏曲14番「死と乙女」の3曲を収めたアルバム。演奏はドイツのハイムバッハで毎夏行われるシュパヌンゲン音楽祭の2011年のライヴ。ハイドンの収録は2011年6月11日、ドイツのベルギー国境に近いハイムバッハの水力発電所でのライブ。レーベルはこの音楽祭のライヴをリリースするAvi-music。
このアルバム、リリースされたばかりのアルバムですが、手に入れたのはチェロにマリー=エリザベート・ヘッカーが参加しているから。ヘッカーと言えば以前にチェロ協奏曲の素晴らしい演奏が脳裏に蘇ります。
2011/07/18 : ハイドン–協奏曲 : マリー=エリザベート・へッカー/クレメラータ・バルティカのチェロ協奏曲1番
前記事のとおり、クレメールの薫陶を受けた美人チェリストです。このアルバムの演奏者には若手室内楽奏者が参加していて、ターニャ・テツラフ、クリスチャン・テツラフなど当ブログで取りあげた奏者も見られます。ヘッカーの紹介は前記事を参照いただくとして、ヴァイオリンのヴェロニカ・エーベルレとピアノのマーティン・ヘルムヒェンを紹介しておきましょう。
ヴェロニカ・エーベルレは1988年生まれのドイツの美人ヴァイオリニスト。ジュニア時代からミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院で学び、その後クリストフ・ポッペンのレッスンを受け、2001年からミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事しています。2006年には17歳でサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、国際的に注目されるようになりました。日本には2008年11月に初来日し、イルジー・コウト指揮のN響とドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を共演。N響とはその後もロジャー・ノリントン指揮の時にも共演を重ねていますので、ご存知の方もいるでしょう。
また、ピアノのマーティン・ヘルムへンは1982年ドイツ生まれ。2001年クララ・ハスキル国際コンクールで優勝したのを皮切りに有名になり、ウィーンフィル、ベルリンフィルなどをはじめとするオケと共演するようになりました。2005年にはN響とも共演し、以来何度か共演しているのはエーベルレと同様です。
3人とも現代の若手実力者ということでしょう。その3人によるハイドンのピアノ三重奏曲のライヴということで、火花散るようなスリリングな演奏が聴かれるでしょうか。
Hob.XV:20 / Piano Trio (Nr.34/op.70-3) [B flat] (before 1794)
期待どおり火花散るようなライヴ感溢れる演奏。各パートが素晴らしい生気で鬩ぎ合うようなスリリングなはじまり。ピアノに主導権がある演奏が多いなか3人が対等に攻め込み、若手らしく溌剌とした魅力に溢れています。ヘルムヘンのピアノはまさに抜群のリズムの切れ。この曲の屋台骨をささえる迫力を重厚さではなくキレで表現。ヴァイオリンのエーベルレも鋭い線の表現が得意のようで、細身な音色と鮮やかなリズムが特徴的。練るようなところはまったくなく純水のような透明感。チェロのヘッカーは音響的には意外と目立ちませんが、良く聴くとかなりメリハリ良くサポートしている事がわかります。3人の息はピタリと合って、ハイドンのピアノ三重奏の楽譜に潜むエネルギーを溌剌と表現しています。
2楽章のアンダンテ・カンタービレは、まさにピアノきらめき、ヴァイオリンのさざめき、チェロの癒しが渾然一体となった音楽。若手ゆえ熟成感は、もう一超え欲しいところもありますが、逆に純粋さは際立って、非常に純度の高い音楽になっています。
フィナーレは音楽の立体感が一層際立ちます。ピアノはコントラストを一層クッキリとし、間の取り方も効果的。中間部のヴァイオリンのメロディーラインは素晴らしいエネルギーを発散。程よい感興を聴かせて曲を閉じます。会場からは静寂の後に暖かい拍手が降り注ぎます。若手の白熱した演奏に対する会場からの暖かい拍手に心が和みますね。
この次におかれたロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲も珍曲でしょうが、これがまたすばらしい演奏。こちらは以前チェロ協奏曲を当ブログで取りあげたターニャ・テツラフのチェロと、アロイス・ポッシュのコントラバス。
ドイツのシュパヌンゲン音楽祭の昨年の興奮をそのままつたえる好企画。まるでライヴの会場にいるような興奮が伝わります。ハイドンのピアノ三重奏曲は3人の若手のスリリングなアンサンブルがハイドンの曲想を素直に演奏した外連のない演奏。鮮明な録音がライヴの興奮をダイレクトにつたえます。評価は[+++++]とします。やはり若手の素直な演奏はいいですね。
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