ハルヤンネ/サラステ/フィンランド放送響のトランペット協奏曲
久々に妖気の漂うアルバムを手に入れました。

ヨウコ・ハルヤンネ(Jouko Harjanne)のトランペット、ユッカ=ペッカ・サラステ(Jukka-Pekka Saraste)指揮のフィンランド放送交響楽団の演奏で、フンメルのトランペット協奏曲、グルーナーのトランペット協奏曲2番、ハルトマンのトランペットとウィンド・アンサンブルのためのリート、ツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」、そしてハイドンのトランペット協奏曲の5曲を収めたアルバム。フンメルとハイドンに現代音楽のトランペット協奏曲が挟まれているという構成。収録は1993年8月から11月、ヘルシンキの文化ホールでのセッション録音。レーベルはFINLANDIA RECORDSの国内盤。
赤から青にグラデーションのかかったちょっと安っぽいバックを前に笑顔で微笑むトランぺッター。クラシックのアルバムというよりムードミュージックのアルバムのような佇まい。怪しい妖気が立ち上ります。果たしてこのアルバムの出来は如何なものでしょう。
トランペットのヨウコ・ハルヤンネは1962年、フィンランドの西部の街、ラウマ生まれのトランペット奏者。私と同じ歳です。内陸部のタンペレにあるタンペレ音楽院でトランペットを学び、1978年からタンペレ市立管弦楽団の首席奏者を務め、1984年からこのアルバムのオケであるフィンランド放送交響楽団の首席奏者を務めています。数々の国際コンクールので優勝するなどの経歴があり、テクニックは確かですね。1988年からはシベリウスアカデミーで教鞭を執っています。
指揮のユッカ=ペッカ・サラステは1956年、フィンランド内陸部のラハティの北にあるヘイノラ生まれの指揮者。ラハティ音楽院でピアノとヴァイオリン、指揮を学び、1978年にフィンランド放送交響楽団にヴァイオリン奏者として入団。1981年にスカンジナビア指揮者コンクールで1位になり、23歳でヘルシンキフィルを振り指揮者デビュー。1987年からフィンランド交響楽団の首席指揮者となっています。
冒頭のフンメルのトランペット協奏曲は分厚いオケの響きとキレのいいトランペットを聴かせ、ハイドンへの期待が高まります。
Hob.VIIe:1 / Concerto per il clarino [E flat] (1796)
やはり分厚いオケの魅力炸裂。トランペット協奏曲なのに完全にオケが主導権を握る展開。オケの力感溢れる素晴らしい響きに惚れ惚れします。サラステの確信犯的コントロールでしょう。ハルヤンネのトランペットはオーソドックスでマナーのいい演奏。非常に通りのいい音色。録音は鮮明で自然なもの。オケの中からトランペットが鮮明に浮かび上がり、クリアな音を聴かせます。カデンツァで聴かせる音階の抜けの良さは素晴らしいものがあります。1楽章はオケの素晴らしい力感が印象的。
2楽章のアンダンテは今度はオケが引いて、トランペットに主役を譲ります。1楽章ではすこし固かったトランペットですが、ここでは非常にデリケートにメロディーラインを奏でていきます。オケも情感を増してトランペットをサポートします。オケも柔らかさが増していい響きに。
フィナーレは再びオケに覇気が漲ります。トランペットもそれに応えて力が入り、音の浸透力が高まります。やはりオケの充実した響きが聴き所。トランペットは軽々と音階を吹き抜き、オケの煽りに対抗。最後は大波のようなクライマックスで終わります。
ジャケットから香り立つ妖気は確かなものでした。こうゆう造りのアルバムは気になるものです。聴き所はサラステのコントロールする分厚い響きのオーケストラ。トランペット協奏曲なんですがトランペットは個性的というよりはオーソドックスに伸びの良さを聴かせるもの。逆にオケは非常に雄弁で迫力も十分。サラステは名前は良く聴くもののちゃんと聴くのははじめてでした。この妖気、サラステの存在を感じさせていたのですね(笑) 評価はサラステの覇気を買って[+++++]とします。

ヨウコ・ハルヤンネ(Jouko Harjanne)のトランペット、ユッカ=ペッカ・サラステ(Jukka-Pekka Saraste)指揮のフィンランド放送交響楽団の演奏で、フンメルのトランペット協奏曲、グルーナーのトランペット協奏曲2番、ハルトマンのトランペットとウィンド・アンサンブルのためのリート、ツィンマーマンのトランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」、そしてハイドンのトランペット協奏曲の5曲を収めたアルバム。フンメルとハイドンに現代音楽のトランペット協奏曲が挟まれているという構成。収録は1993年8月から11月、ヘルシンキの文化ホールでのセッション録音。レーベルはFINLANDIA RECORDSの国内盤。
赤から青にグラデーションのかかったちょっと安っぽいバックを前に笑顔で微笑むトランぺッター。クラシックのアルバムというよりムードミュージックのアルバムのような佇まい。怪しい妖気が立ち上ります。果たしてこのアルバムの出来は如何なものでしょう。
トランペットのヨウコ・ハルヤンネは1962年、フィンランドの西部の街、ラウマ生まれのトランペット奏者。私と同じ歳です。内陸部のタンペレにあるタンペレ音楽院でトランペットを学び、1978年からタンペレ市立管弦楽団の首席奏者を務め、1984年からこのアルバムのオケであるフィンランド放送交響楽団の首席奏者を務めています。数々の国際コンクールので優勝するなどの経歴があり、テクニックは確かですね。1988年からはシベリウスアカデミーで教鞭を執っています。
指揮のユッカ=ペッカ・サラステは1956年、フィンランド内陸部のラハティの北にあるヘイノラ生まれの指揮者。ラハティ音楽院でピアノとヴァイオリン、指揮を学び、1978年にフィンランド放送交響楽団にヴァイオリン奏者として入団。1981年にスカンジナビア指揮者コンクールで1位になり、23歳でヘルシンキフィルを振り指揮者デビュー。1987年からフィンランド交響楽団の首席指揮者となっています。
冒頭のフンメルのトランペット協奏曲は分厚いオケの響きとキレのいいトランペットを聴かせ、ハイドンへの期待が高まります。
Hob.VIIe:1 / Concerto per il clarino [E flat] (1796)
やはり分厚いオケの魅力炸裂。トランペット協奏曲なのに完全にオケが主導権を握る展開。オケの力感溢れる素晴らしい響きに惚れ惚れします。サラステの確信犯的コントロールでしょう。ハルヤンネのトランペットはオーソドックスでマナーのいい演奏。非常に通りのいい音色。録音は鮮明で自然なもの。オケの中からトランペットが鮮明に浮かび上がり、クリアな音を聴かせます。カデンツァで聴かせる音階の抜けの良さは素晴らしいものがあります。1楽章はオケの素晴らしい力感が印象的。
2楽章のアンダンテは今度はオケが引いて、トランペットに主役を譲ります。1楽章ではすこし固かったトランペットですが、ここでは非常にデリケートにメロディーラインを奏でていきます。オケも情感を増してトランペットをサポートします。オケも柔らかさが増していい響きに。
フィナーレは再びオケに覇気が漲ります。トランペットもそれに応えて力が入り、音の浸透力が高まります。やはりオケの充実した響きが聴き所。トランペットは軽々と音階を吹き抜き、オケの煽りに対抗。最後は大波のようなクライマックスで終わります。
ジャケットから香り立つ妖気は確かなものでした。こうゆう造りのアルバムは気になるものです。聴き所はサラステのコントロールする分厚い響きのオーケストラ。トランペット協奏曲なんですがトランペットは個性的というよりはオーソドックスに伸びの良さを聴かせるもの。逆にオケは非常に雄弁で迫力も十分。サラステは名前は良く聴くもののちゃんと聴くのははじめてでした。この妖気、サラステの存在を感じさせていたのですね(笑) 評価はサラステの覇気を買って[+++++]とします。
- 関連記事
-
-
【新着】オリヴァー・シュニーダー/イギリス室内管のピアノ協奏曲集
2012/09/21
-
クリスティーヌ・ワレフスカ/デ・ワールトのチェロ協奏曲
2012/09/04
-
ピエール・フルニエ/カール・ミュンヒンガーのチェロ協奏曲2番
2012/08/30
-
ウォルフガング・エマニュエル・シュミットのチェロ協奏曲1番ライヴ
2012/08/16
-
ハルヤンネ/サラステ/フィンランド放送響のトランペット協奏曲
2012/07/28
-
松崎 裕/山本 真/ジャパン・チェンバー・オーケストラの2つのホルンのための協奏曲
2012/07/26
-
ウィリー・クルッグ、ヘルムート・コッホ/ベルリン室内管のトランペット協奏曲
2012/07/03
-
ライナー・ギンゼル/ドレスデンフィルハーモニー室内管弦楽団のチェロ協奏曲2番
2012/06/16
-
モーリス・アンドレ/ミュンヘン室内管のトランペット協奏曲
2012/06/09
-