作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

カンブルラン/読響の牧神の午後、ペトルーシュカ

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父の葬儀以来、しばらく実家の手伝い等で音楽生活から遠ざかっていましたが、今日は以前からとってあったチケットがあったのでサントリーホールに出かけてみました。

読売日本交響楽団:第514回定期演奏会

プログラムは『ドビュッシー生誕150年』という企画で以下のとおり。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー:バレエ音楽「おもちゃ箱」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1947年版)

今日のお目当ては何といっても「ペトルーシュカ」。ペトルーシュカは実は父がよく聴いていた思い出深い曲。ブーレーズの旧盤、コリン・ディヴィス/コンセルトヘボウ、アバド/ロンドン響などLPでよく聴いていました。私も生でペトルーシュカを聴くのははじめてのこと。チケットを取った時にはまさか父が亡くなるとは思ってもいませんでしたので、今日のペトルーシュカはよい思い出になりました。

カンブルランの振る読響はいろいろ聴いていますが、「春の祭典」、「火の鳥」も最近聴いていますので、ストラヴィンスキーの3大バレエはこれで全曲制覇となります。以前のコンサートレポートはこちら。

2010/11/22 : コンサートレポート : カンブルラン/読売日響の朝、昼、晩(+火の鳥)
2010/07/14 : コンサートレポート : カンブルランのデュティユー
2010/05/01 : コンサートレポート : カンブルランのハルサイ爆演

カンブルランの現代物は色彩感とダイナミクスとフランスのエスプリに、読響の熱演が相俟って、かなりレベルの高い演奏です。デュティユーも良かったですね。普段ハイドンばかりレビューしてますが、現代ものも嫌いではありません。

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今日は会社を休んで父の葬儀後の手続きや、世話になった病院への挨拶、実家の片付け等をすませて、夕刻いざサントリーホールへ。東京は最近にしては少し肌寒い気候でしたが、少しずつ日が長くなり、18時を回っても薄暗くなってきた程度。サントリーホールの前でしばしのんびりします。

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少しずつネオンがめだつようになりはじめたアークヒルズ。

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開場直後には中に入り、いつものように開演までのざわめきを楽しみます。今日はワインの赤、白。

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席は好きな2階のライトスタンドに当たる場所。指揮者やオケの奏者がよく見え、また1階正面よりも音が良く聞こえるような気がします。今日は満員ではなく、8割の入りでしょうか。

1曲目の牧神の午後は、流石フランス人指揮者のフランスもの。ゆったりとしたテンポで、色気を感じさせながら緻密な静けさを感じる素晴らしい演奏。コンサートで迫力ではなくゆったりとした緻密さで聴かせるのはなかなかのもの。とりわけフルートのソロの豊かな響きが印象に残りました。

2曲目はドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」という曲。解説によるとピアノ曲として1912年に完成したものの、第一次世界大戦の勃発によりドビュッシーによるオーケストレーションは最初のみで終わり、没後に友人が完成させた曲とのこと。おもちゃ箱の中で起こった人形の話。はじめて聴く曲でしたが、こちらも静寂のなかで音とフレーズが千変万化する、ドビュッシー独特の美学を感じる曲。意外と長い曲でした。この曲も1曲目同様静寂の表現が秀逸。オーケストラの安定感は素晴らしく、ソロも各楽器の音色の美しさを十分表現できており、聴き応えがありました。

休憩を挟んでお目当てのペトルーシュカ。ペトルーシュカはドビュッシーが生前こよなく愛した曲とのことです。休憩中にピアノが中央に移り、ステージを埋め尽くすように席が詰まります。

カンブルランのストラヴィンスキーは以前聴いた春の祭典、火の鳥が非常に良かったので、ペトルーシュカも悪かろうはずはありません。慣れ親しんだブーレーズの前衛的な無表情さとは異なり、オーケストラの色彩感を意識した多彩な響き。生だからこそ聴こえる圧倒的なダイナミクスと響きの情報量。ストラヴィンスキーの革新性を前衛という側面よりも、多彩なオーケストレーションの傑作として表現したというところでしょう。突き抜ける金管の響き、楔を打つように引き締まったティンパニなど打楽器陣、響きの美しさで抜群の存在感だった木管楽器と、オーケストラは完璧な仕上がり。フランスのオケのような色彩感が表現できていました。響きとリズムの革新性も十分表現できていて、途中はっとするようなテンポの変化があったり、カンブルランも万全のコントロールでした。静かに終わる最後は、響きの余韻を楽しんだ後万来の拍手。カンブルランもオケも出来に満足していたようでした。

久しぶりにコンサートを聴いて何となく気がはれました。父の好きな曲だっただけに、できれば生で聴かせてあげたかったですね。熱演の余韻と父の思い出を楽しめるいいコンサートでした。



帰りは軽く食事をする時の定番。アークヒルズ内のカレー屋さんへ。

食べログ:フィッシュ

食べ慣れるとちょっと癖になる独特のおいしさ。

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今日はビンのモルツから。スープはセルフサービスのトムヤムクン。

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マヨネーズサラダ。結構なヴォリューム。

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今日はオススメのポークカレー。スパイシーなルーに豚肉の甘みがでて、なかなかの味。これはいいアイデア。

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そして、こちらは新メニューのハヤシライス。こちらもこの店らしいすこしスパイシーな感じもありますが、穏やかな味で悪くありません。

コンサートのあと、さくっと食事ができる良いお店です。

私はしばらく実家泊まりだったので今日は久しぶりに自宅に戻って休みます。今週はすこしレビューをアップしたいと思いますのでよろしくお願いします。

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