ロス・ポープル/ロンドン・フェスティバル管弦楽団の協奏交響曲
今日は未聴盤ボックスにかなり長い間眠っていたアルバム。ホコリをはらって、いざ出陣です。

ロス・ポープル(Ross Pople)指揮のロンドン祝祭管弦楽団の演奏による、ハイドンの協奏交響曲とシュターミツの協奏交響曲2曲の3曲を収めたアルバム。ハイドンの協奏交響曲はPマークですが1987年とあります。レーベルはイギリスのASV。ソロは以下のとおり。
ヴァイオリン:リチャード・フリードマン(Richard Friedman)
チェロ:ロス・ポープル(Ross Pople)
オーボエ:ジョン・アンダーソン(John Anderson)
バスーン:ジェフリー・ガンボールド(Geoffrey gambold)
このアルバム、かれこれ半年以上前に手に入れたのですが、さも廉価盤然としたジャケットと曲目は協奏交響曲ということで、意外とと注目を浴びることなく長らく未聴盤ボックスに入っていたもの。そういば協奏交響曲自体、かなり久しぶりに聴くような気がしましたので、調べてみると前回取りあげたは2010年11月のベーム盤。1年どころか1年半近く前になります。ハイドンの曲の中ではマイナーな曲ではないのに、ちょっと取りあげなさすぎですね。
ポープルはハイドンを得意としているようで、ザロモンセットの録音もあります。終戦の年、1945年ニュージーランド生まれのイギリス人指揮者。もともとチェロ奏者のようで、イギリスの王立音楽アカデミー、パリ音楽院、シエナのキジアーナ音楽院で学び、23歳で卒業と同時にユーディ・メニューインからメニューイン祝祭管弦楽団の首席チェロ奏者となります。その後BBC交響楽団の首席チェロ奏者となります。1980年にはこのアルバムのオケであるロンドン祝祭管弦楽団の指揮者に。ロンドン祝祭管弦楽団は1950年代にDECCAによって設立されたオケですが、1980年にポープルが指揮するようになっていからは独立したオーケストラになりました。検索するとポープルとロンドン祝祭管弦楽団の演奏はArte NovaやASVからかなりの数がリリースされており、録音用の演奏を数多く担当するオケのようですね。
さて、こうゆう廉価盤然としたアルバムを見ると、ちょっとワクワクしてくる性分。このアルバムは如何なものでしょうか。
Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
冒頭からキレの良いリズムでグイグイ進む展開。ヴァイオリンのフリードマン、チェロのポープル、オーボエのアンダーソン、バスーンのガンボールドのソロはほどほどの表情と正確さを旨とした演奏。強いて言えばオーボエのアンダーソンの表情がいい感じというところ。演奏は手慣れた感じでどんどん進み、表現を凝らそうというより適度にリラックスしながら淡々とこなす感じ。カデンツァに入っても特段力むことはなく、やはり淡々といきます。ハイドンの音楽をことさら特別なものではなく、演奏を楽しむようにこなすもの。
2楽章のアンダンテは一段テンポは落としますが、基本的に1楽章と同様、表情の変化や楽章間の対比を意図してはいない感じ。ちょっと気になるのは肝心のポープルのチェロの音程があやしいこと。すこし低めで締まりがない感じになっちゃってます。テンポが落ちて音程も落ちて緊張感のない感じになってます。ただ、ちょっと和んだ感じもして、不思議にほんわかした感じに。
3楽章は再び活気を取り戻して、キレのいいオケの響きが戻ります。ここでも表現はオーソドックスな範囲。ヴァイオリンのフリードマンはいい音色、やはりチェロのポープルは音程が安定しません。指揮はそこそこまとまりがありますがソロの方は他のソロと比べて聴き劣りします。協奏交響曲とはいえソロの演奏の影響が大きい事をあらためて思い知らされる事となってしまいました。
ロス・ポープル指揮のロンドン祝祭管弦楽団の演奏による、久しぶりのハイドンの協奏交響曲。出だしのキレの良さとマイナー盤好きの好奇心につられて取りあげたアルバムでしたが、聴いてみると結果的には皆さんにお薦めできる演奏ではありませんでした。普段からかなりいい演奏を厳選して取りあげていますので、たまにはこうゆうアルバムのレビューを通して、いい演奏の価値を相対的に感じていただければと思います。ポープルの名誉のために付け加えておくと、このアルバムに加えられているシュターミツの方は、かなりの生気を感じるなかなかの演奏でした。ハイドンの評価は[++]としておきます。

ロス・ポープル(Ross Pople)指揮のロンドン祝祭管弦楽団の演奏による、ハイドンの協奏交響曲とシュターミツの協奏交響曲2曲の3曲を収めたアルバム。ハイドンの協奏交響曲はPマークですが1987年とあります。レーベルはイギリスのASV。ソロは以下のとおり。
ヴァイオリン:リチャード・フリードマン(Richard Friedman)
チェロ:ロス・ポープル(Ross Pople)
オーボエ:ジョン・アンダーソン(John Anderson)
バスーン:ジェフリー・ガンボールド(Geoffrey gambold)
このアルバム、かれこれ半年以上前に手に入れたのですが、さも廉価盤然としたジャケットと曲目は協奏交響曲ということで、意外とと注目を浴びることなく長らく未聴盤ボックスに入っていたもの。そういば協奏交響曲自体、かなり久しぶりに聴くような気がしましたので、調べてみると前回取りあげたは2010年11月のベーム盤。1年どころか1年半近く前になります。ハイドンの曲の中ではマイナーな曲ではないのに、ちょっと取りあげなさすぎですね。
ポープルはハイドンを得意としているようで、ザロモンセットの録音もあります。終戦の年、1945年ニュージーランド生まれのイギリス人指揮者。もともとチェロ奏者のようで、イギリスの王立音楽アカデミー、パリ音楽院、シエナのキジアーナ音楽院で学び、23歳で卒業と同時にユーディ・メニューインからメニューイン祝祭管弦楽団の首席チェロ奏者となります。その後BBC交響楽団の首席チェロ奏者となります。1980年にはこのアルバムのオケであるロンドン祝祭管弦楽団の指揮者に。ロンドン祝祭管弦楽団は1950年代にDECCAによって設立されたオケですが、1980年にポープルが指揮するようになっていからは独立したオーケストラになりました。検索するとポープルとロンドン祝祭管弦楽団の演奏はArte NovaやASVからかなりの数がリリースされており、録音用の演奏を数多く担当するオケのようですね。
さて、こうゆう廉価盤然としたアルバムを見ると、ちょっとワクワクしてくる性分。このアルバムは如何なものでしょうか。
Hob.I:105 / Sinfonia Concertante 協奏交響曲 [B] (No.105) (1792)
冒頭からキレの良いリズムでグイグイ進む展開。ヴァイオリンのフリードマン、チェロのポープル、オーボエのアンダーソン、バスーンのガンボールドのソロはほどほどの表情と正確さを旨とした演奏。強いて言えばオーボエのアンダーソンの表情がいい感じというところ。演奏は手慣れた感じでどんどん進み、表現を凝らそうというより適度にリラックスしながら淡々とこなす感じ。カデンツァに入っても特段力むことはなく、やはり淡々といきます。ハイドンの音楽をことさら特別なものではなく、演奏を楽しむようにこなすもの。
2楽章のアンダンテは一段テンポは落としますが、基本的に1楽章と同様、表情の変化や楽章間の対比を意図してはいない感じ。ちょっと気になるのは肝心のポープルのチェロの音程があやしいこと。すこし低めで締まりがない感じになっちゃってます。テンポが落ちて音程も落ちて緊張感のない感じになってます。ただ、ちょっと和んだ感じもして、不思議にほんわかした感じに。
3楽章は再び活気を取り戻して、キレのいいオケの響きが戻ります。ここでも表現はオーソドックスな範囲。ヴァイオリンのフリードマンはいい音色、やはりチェロのポープルは音程が安定しません。指揮はそこそこまとまりがありますがソロの方は他のソロと比べて聴き劣りします。協奏交響曲とはいえソロの演奏の影響が大きい事をあらためて思い知らされる事となってしまいました。
ロス・ポープル指揮のロンドン祝祭管弦楽団の演奏による、久しぶりのハイドンの協奏交響曲。出だしのキレの良さとマイナー盤好きの好奇心につられて取りあげたアルバムでしたが、聴いてみると結果的には皆さんにお薦めできる演奏ではありませんでした。普段からかなりいい演奏を厳選して取りあげていますので、たまにはこうゆうアルバムのレビューを通して、いい演奏の価値を相対的に感じていただければと思います。ポープルの名誉のために付け加えておくと、このアルバムに加えられているシュターミツの方は、かなりの生気を感じるなかなかの演奏でした。ハイドンの評価は[++]としておきます。
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