作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - February 2012

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もう2月末だというのに、東京は雪が降って寒い寒い。ただ、例年はバレンタインデーには花粉が飛ぶところ、今年はまだ目も鼻もまだ大丈夫。寒さは災いばかりではありません。朝から降りしきる雪も夕方にはあがり、仕事の帰りには傘は要らなくなっていました。
地球は温暖化が進んでいるようですが、今年の冬は寒い日が多く、なぜかちょっと安心します。やはり冬は寒くなければいけません。豪雪の地域ではそんなことはいっていられないかとは思いますが、日本は四季の移り変わりが文化の根底にありますので、季節の変化を楽しみたいと思います。

Haydn Disk of the Month - February 2012

月末恒例の今月の1枚を選びます。最近複数枚選ぶのが常態化していますが、それぞれの素晴らしさに甲乙つけ難く、絞りきれないのが正直なところ。まあ、勝手表彰ですので大目に見てください。今月も素晴らしいハイドンの演奏に多く出会えました。

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2012/02/25 : ハイドン–オラトリオ : ショルティ晩年の天地創造ライヴDVD

まずはショルティの天地創造の映像。このDVDには度肝を抜かれました。レビューで触れたように恐ろしく安いものですが、このDVD、レギュラープライスだったとしても十分素晴らしいもの。これまで公開された映像なのかはわかりませんが、晩年のショルティのかくしゃくとした姿、ツィーザクをはじめとした歌手陣、そして雰囲気満点のヘラクレス・ザールなど見所も沢山あります。演奏は言う事なし。天地創造の最高の演奏の一つです。

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2012/02/18 : ハイドン–ピアノソナタ : ヨス・ファン・インマゼールのソナタ集

つづいてインマゼールのピアノソナタ集。基本的に古楽器の演奏が嫌いな訳ではないのですが、おすすめ盤は現代楽器のものが多かったのも事実です。このアルバムは古楽器本来の繊細な音色とその音色を実に巧みにコントロールして曲に驚くほどの変化を与えるインマゼールのテクニック、音楽性に圧倒されます。古楽器によるハイドンのピアノソナタの一押しのおすすめ盤ですね。

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2012/02/27 : ハイドン–ピアノソナタ : エフゲニー・スドビンのピアノソナタ集

最後はスドビンを挙げなくてはならないでしょう。このアルバムは若手のハイドンの演奏ではピカイチ。一昨日取りあげたばかりですので、詳しくはレビュー記事をご参照ください。

今月は上記の3点を選びました。

その他今月[+++++]をつけたアルバムは以下のとおり。最終選考に最後まで悩んだのはスワロフスキーの軍隊と太鼓連打。この演奏は私に取ってはかなり刺激的でした。力感に頼らず非常に繊細なデュナーミクの変化で聴かせる、実に味わい深い演奏。アバドやヤンソンスの師でもあるスワロフスキーの実力を思い知った一枚です。

2012/02/24 : ハイドン–交響曲 : アンフィオン管楽八重奏団の皇帝、オックスフォード
2012/02/21 : ハイドン–交響曲 : ハンス・スワロフスキー/ウィーン国立歌劇場管弦楽団の軍隊、太鼓連打
2012/02/14 : ハイドン–交響曲 : 【追悼】パーヴォ・ベルグルンドのオックスフォード、99番
2012/02/13 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : 巌本真理弦楽四重奏団のひばり
2012/02/08 : ハイドン–協奏曲 : アンドレ・ナヴァラ/パウムガルトナー/カメラータ・アカデミカのチェロ協奏曲2番
2012/02/07 : ハイドン–ピアノソナタ : 【新着】片山敬子のアンダンテと変奏曲

今月もいいアルバムを楽しむ事ができました。仕事から帰って、その日に取りあげるアルバムをあれこれ聴き比べる時間が私にとっての癒しの時間。不思議と飽きません。3月はこれまでちゃんと取りあげてこなかったオペラを何組かいってみたいと思ってます。おそらく週末じゃないとレビューが出来ないでしょうから、平日はこれまで通りノージャンルでのんびりいきたいと思います。当ブログもじわりじわりと読者の方が増えて嬉しい限りです。いつも来ていただく皆さんに感謝です。3月もよろしくお願いします。

(私信モード)2つのホルンのための協奏曲も3月に取りあげます!


2012年2月のデータ(2012年2月29日)
登録曲数:1,304曲(前月比±0曲)登録演奏数:6,188件(前月比+37演奏)
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4 Comments

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だまてら

No title

こんばんは、ショルティ信奉者の小生としては大変嬉しい選出です!
また、スドビンとはこちらはお初にお目にかかる顔。当方最近はiPhone4へのハイドン音源取り込みに忙しく、メインシステムではろくに聴いていませんが、暖かくなったら?PCオーディオにも注力しようかな、と考えています。その前に来週火曜日は4月の古典四重奏団の予約をしなければ・・・4月21日(土)15:00から新所沢の松明堂音楽ホールですがよろしかったらご検討ください。

  • 2012/03/02 (Fri) 22:47
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Daisy

Re: No title

だまてらさん、こんばんは。
だまてらさんはショルティ信奉者でしたか(笑) 私はショルティのアルバムで一番聴いたのはドイテコムが夜の女王を歌ったウィーンフィルとの魔笛でしょうか。今回とりあげた天地創造はショルティ晩年の澄み切った心境が聴けるおすすめ盤です。
さて、4月の古典四重奏団、スケジュール調整してみます。いつもながらなかなか良さそうですね。

  • 2012/03/03 (Sat) 00:51
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有田

No title

こんにちは。

弥生、三月、ひなまつり。ようやく春近しでしょうか。
さて、ショルティ指揮の天地創造。旧録音も含め、聴かねばなりますまい=笑=
ショルティ、イコール「指輪」のイメージがありまして。ワーグナーへは、とてもとても近寄れず、ショルティの録音は、一枚も持っておりません。三十数年前、日本では、評論家諸氏の評価もイマイチだったと記憶しております。食わず嫌いという言葉もあります。ショルティにも挑戦です。
インマゼールの素晴らしさは、仰せのとおり。彼の演奏で、K451や456のコンチェルトに出会いました。ハイドンのソナタも楽しみです。

スワロフスキー、巌本真理カルテット…懐かしい名前が並びました。
あの、モーリスアンドレ氏も天国へ旅立たれ、絶句しております。

  • 2012/03/03 (Sat) 16:11
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Daisy

Re: No title

有田さん、こんばんは。
確かにショルティは「指輪」ですが、私も未聴です。マーラーやブルックナーはともかくワーグナーを語れといっても語れません(笑)
私もショルティには先入観がありましたが、録音が多い分いろいろだというのが正直なところ。ショルティの魔笛を熱心に薦めてくれたのは今はなき代々木のジュピターレコードのご主人。それがきっかけでショルティを効きました。魔笛の演奏は豪腕のショルティが八分の力で流すような演奏で、ウィーンフィルの美しい響きと相俟って素晴らしいものでした。最近、先入観を捨てたところに扉があるような気がしてます。
最近ブログの記事でもおわかりのように、あまり臆することなくいろいろ聴き、良い出会いにも、はずれにも出会ってます。純粋に演奏を楽しめれば良いと思ってます。

  • 2012/03/04 (Sun) 00:04
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