ハンス・ギルスベルガー/ウィーン室内管のテ・デウム
今日は帰りが遅かったので、手元にあった小品を。

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ハンス・ギルスベルガー(Hans Gillesberger)指揮のウィーン室内管弦楽団、ウィーン少年合唱団、ウィーン合唱団の演奏でハイドンのテ・デウム(Hob.XXIIIc:2)とモーツァルトのレクイエム、アヴェ・ヴェルム・コルプスを収めたアルバム。収録年、収録場所の表記はありませんが、1980年代以前のものでしょう。レーベルはRCAのPapillon Collectionという廉価盤シリーズ。
ハンス・ギルスベルガーは1909年オーストリアのザルツブルクの東のエーベンセーという街生まれの合唱指揮者で1986年にウィーンで亡くなっています。1942年から1945年までの戦中にウィーン少年合唱団の楽長、1945年にウィーン国立歌劇場の合唱副指揮者に、そして1965年からはウィーン少年合唱団の芸術監督になります。この時代の代表的な合唱指揮者とみなされる人です。
このアルバム、実は聴き所はレクイエムとアヴェ・ヴェルム・コルプスなんですね(笑)
ウィーン少年合唱団による清らかなソロとコーラスのモーツァルトを愛好していたアルバムですが、このアルバムには末尾にハイドンのテ・デウムが収められていて、これもなかなかの演奏。ですが、明らかに録音が他の曲より古く、音響もちょっと古くさいので一聴すると古びた普通の演奏に聴こえるんですね。ただ、よく聴くとなかなかの燻し銀の演奏。ということで玄人向けの演奏です。
テ・デウムは以前、クイケンの演奏を取りあげています。曲の解説などはこちらをご覧ください。
2011/09/14 : ハイドン–声楽曲 : シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドのテ・デウム
Hob.XXIIIc:2 / Te Deum 「テ・デウム」 [C] (1798/1800)
古いながらも押し出しのよい録音。ちょっと粗めの響きながら、キレのいいオーソドックスな小編成オケと、オケに負けないハリのあるコーラスが重なります。普通のコーラスと少年合唱のミックスのように聴こえます。時代なりの演奏なので、覇気のあるリズムとフレージングで聴かせるパターンですが、思った以上に迫力があります。ゆったりする部分の沈み込みも良く、以前聴いた時の無難な印象とは違いますね。オケの各楽器の音色がやはり古びた感じがするのが時代なりですね。小気味好い響きと少年合唱の透明感が聴き所でしょう。これで録音にもう少し雄大さが加わればだいぶ印象が異なりますが、これは無い物ねだりでしょう。
モーツァルトのレクイエムとアヴェ・ヴェルム・コルプスという名曲の隅に収められたハイドンの佳作テ・デウム。ちょっと録音のハンデはあるものの、それを補って聴く耳さえもっていれば、ウィーン少年合唱団による透明感のある合唱と小気味好いオケの響きを楽しめる演奏です。評価は[+++]としておきます。
モーツァルトの方は録音が相対的に良く広がりも定位感も良いので、おすすめ盤なんですね。レクイムは自然なソノリティの美しい渾身の演奏。アヴェ・ヴェルム・コルプスもまさに天上に昇らんがごとき上昇感を感じる演奏。特に少年合唱団のメンバーが歌うソロは純粋無垢なすばらしさを感じさせるものです。このアルバム、正直モーツァルトを買うべきアルバムです(笑)
追伸)
有田さんコメントありがとうございます!

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ハンス・ギルスベルガー(Hans Gillesberger)指揮のウィーン室内管弦楽団、ウィーン少年合唱団、ウィーン合唱団の演奏でハイドンのテ・デウム(Hob.XXIIIc:2)とモーツァルトのレクイエム、アヴェ・ヴェルム・コルプスを収めたアルバム。収録年、収録場所の表記はありませんが、1980年代以前のものでしょう。レーベルはRCAのPapillon Collectionという廉価盤シリーズ。
ハンス・ギルスベルガーは1909年オーストリアのザルツブルクの東のエーベンセーという街生まれの合唱指揮者で1986年にウィーンで亡くなっています。1942年から1945年までの戦中にウィーン少年合唱団の楽長、1945年にウィーン国立歌劇場の合唱副指揮者に、そして1965年からはウィーン少年合唱団の芸術監督になります。この時代の代表的な合唱指揮者とみなされる人です。
このアルバム、実は聴き所はレクイエムとアヴェ・ヴェルム・コルプスなんですね(笑)
ウィーン少年合唱団による清らかなソロとコーラスのモーツァルトを愛好していたアルバムですが、このアルバムには末尾にハイドンのテ・デウムが収められていて、これもなかなかの演奏。ですが、明らかに録音が他の曲より古く、音響もちょっと古くさいので一聴すると古びた普通の演奏に聴こえるんですね。ただ、よく聴くとなかなかの燻し銀の演奏。ということで玄人向けの演奏です。
テ・デウムは以前、クイケンの演奏を取りあげています。曲の解説などはこちらをご覧ください。
2011/09/14 : ハイドン–声楽曲 : シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンドのテ・デウム
Hob.XXIIIc:2 / Te Deum 「テ・デウム」 [C] (1798/1800)
古いながらも押し出しのよい録音。ちょっと粗めの響きながら、キレのいいオーソドックスな小編成オケと、オケに負けないハリのあるコーラスが重なります。普通のコーラスと少年合唱のミックスのように聴こえます。時代なりの演奏なので、覇気のあるリズムとフレージングで聴かせるパターンですが、思った以上に迫力があります。ゆったりする部分の沈み込みも良く、以前聴いた時の無難な印象とは違いますね。オケの各楽器の音色がやはり古びた感じがするのが時代なりですね。小気味好い響きと少年合唱の透明感が聴き所でしょう。これで録音にもう少し雄大さが加わればだいぶ印象が異なりますが、これは無い物ねだりでしょう。
モーツァルトのレクイエムとアヴェ・ヴェルム・コルプスという名曲の隅に収められたハイドンの佳作テ・デウム。ちょっと録音のハンデはあるものの、それを補って聴く耳さえもっていれば、ウィーン少年合唱団による透明感のある合唱と小気味好いオケの響きを楽しめる演奏です。評価は[+++]としておきます。
モーツァルトの方は録音が相対的に良く広がりも定位感も良いので、おすすめ盤なんですね。レクイムは自然なソノリティの美しい渾身の演奏。アヴェ・ヴェルム・コルプスもまさに天上に昇らんがごとき上昇感を感じる演奏。特に少年合唱団のメンバーが歌うソロは純粋無垢なすばらしさを感じさせるものです。このアルバム、正直モーツァルトを買うべきアルバムです(笑)
追伸)
有田さんコメントありがとうございます!
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