ヒュー・ウルフ/セント・ポール室内管の86番
かなり久しぶりの交響曲。今日は金正日死去の報道でテレビもネットも大騒ぎですが、ここはじっくりハイドンの名演奏を楽しみましょう。

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TOWER RECORDS(何れも別パッケージ)
ヒュー・ウルフ(Hugh Wolff)指揮のセント・ポール室内管弦楽団の演奏でハイドンの交響曲83番「雌鶏」、84番、86番の3曲を収めたアルバム。今日の取りあげるのは86番ですが、手元のアルバムはTELDECレーベルのもので、このパッケージの形では見つからず、85番との2曲セットのアルバムは手に入るようです。収録年の表記はなくPマークは1991年、1992年となっています。
このアルバム、手に入れたのは90年代だと思いますが、実はちゃんと聴いてませんでした。先日ラックの掃除がてら好きな86番を聴いて、その引き締まった素晴らしい響きを聴いてビックリしたというのが正直なところ。
ヒュー・ウルフは1953年パリに生まれた、アメリカ人の両親をもつ指揮者。ハーバード大学等で学び、ロンドンやドイツにも住んでいたようですね。1985年から93年までニュー・ジャージー交響楽団の音楽監督、1992年から2000年までこのアルバムの演奏を担当するセント・ポール室内管弦楽団の音楽監督、1997年から2006年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めています。フランクフルト放送交響楽団は現在hr交響楽団と呼ばれウルフの後を今をときめくパーヴォ・ヤルヴィが務めています。近年はボストンに居をかまえ、ニュー・イングランド音楽院オーケストラの音楽監督を務めているとのこと。本人のオフィシャルサイトがありましたのでリンクを張っておきましょう。
Hugh Wolff(英文)
オケのセント・ポール室内管弦楽団はアメリカ中北部ミネソタ州のミネアポリス近郊のセント・ポールという街のオーケストラ。Wikipediaのアメリカ版を調べたところ、歴代指揮者が凄い。デニス・ラッセル・デイヴィス、ピンカス・ズーカーマン、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ!、クリストファー・ホグウッドと続き、その後をウルフが担当。アメリカの片田舎のオケにしては豪華すぎる布陣です。その実力が窺い知れようと言うものですね。
Wikipedia:Saint Paul Chamber Orchestra(英文)
Hob.I:86 / Symphony No.86 [D] (1786)
室内管弦楽団ということで、小編成の現代楽器オケによるクッキリ引き締まった素晴らしい序奏の響き。録音もオケの響きの鮮度を伝える素晴らしいもの。主題は畳み掛けるリズムではち切れんばかりの素晴らしい推進力とキレ。キレまくるヴァイオリン、唸るティンパニ、繊細な響きを加えるハープシコードなど交響曲のダイナミクスを見事に表現。またフレーズごとのメリハリも素晴らしいのに柔らかさもあって絶品。ハイドンのパリセットの中でも最も純音楽的な響きをもつ86番の理想的な演奏でしょう。1楽章だけでその素晴らしさに腰を抜かさんばかり。
2楽章のラルゴは流麗と言うよりは間を生かした素朴な演奏。リズム感を基調としたこの曲の真髄をえぐるような解釈でしょう。途中の強音が録音会場をつんざくように響きます。表現の幅が大きいのに一貫した表情をもつため素朴さを保っているよう。心に刺さる起伏の大きさです。
メヌエットは堂々と一貫したテンポでの演奏。オケの演奏精度が高いのでしょう、ごく普通の演奏ですが、クッキリとメロディーが浮かび上がり曲の美しさが際立ちます。木管楽器の美しい響きも絶妙。理想的なメヌエット。
フィナーレは凄腕オケの面目躍如。すべての旋律がコントロールされて快速テンポでのハイドンのフィナーレをこちらもクッキリ表現。アバドの奇跡のフィナーレのキレを思い起こさせる素晴らしい切れ味。交響曲はこうでなくてはいけません。見事!
ヒュー・ウルフとセント・ポール室内管弦楽団の86番は、凛々しさと迫力と音楽の感興をすべて含んだ素晴らしい演奏。この素晴らしさに入手から10年以上経って気づいた次第。この演奏がいまだに現役盤であることは喜ばしい限りです。もちろん評価は[+++++]。このアルバムでは前に置かれた84番も素晴らしい出来。
ヒュー・ウルフはケルン放送交響楽団とのハイドンのパリセット以降の交響曲の録音もあるようで、こちらは未入手。手に入れない訳にはいかなくなりましたね(笑)

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ヒュー・ウルフ(Hugh Wolff)指揮のセント・ポール室内管弦楽団の演奏でハイドンの交響曲83番「雌鶏」、84番、86番の3曲を収めたアルバム。今日の取りあげるのは86番ですが、手元のアルバムはTELDECレーベルのもので、このパッケージの形では見つからず、85番との2曲セットのアルバムは手に入るようです。収録年の表記はなくPマークは1991年、1992年となっています。
このアルバム、手に入れたのは90年代だと思いますが、実はちゃんと聴いてませんでした。先日ラックの掃除がてら好きな86番を聴いて、その引き締まった素晴らしい響きを聴いてビックリしたというのが正直なところ。
ヒュー・ウルフは1953年パリに生まれた、アメリカ人の両親をもつ指揮者。ハーバード大学等で学び、ロンドンやドイツにも住んでいたようですね。1985年から93年までニュー・ジャージー交響楽団の音楽監督、1992年から2000年までこのアルバムの演奏を担当するセント・ポール室内管弦楽団の音楽監督、1997年から2006年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めています。フランクフルト放送交響楽団は現在hr交響楽団と呼ばれウルフの後を今をときめくパーヴォ・ヤルヴィが務めています。近年はボストンに居をかまえ、ニュー・イングランド音楽院オーケストラの音楽監督を務めているとのこと。本人のオフィシャルサイトがありましたのでリンクを張っておきましょう。
Hugh Wolff(英文)
オケのセント・ポール室内管弦楽団はアメリカ中北部ミネソタ州のミネアポリス近郊のセント・ポールという街のオーケストラ。Wikipediaのアメリカ版を調べたところ、歴代指揮者が凄い。デニス・ラッセル・デイヴィス、ピンカス・ズーカーマン、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ!、クリストファー・ホグウッドと続き、その後をウルフが担当。アメリカの片田舎のオケにしては豪華すぎる布陣です。その実力が窺い知れようと言うものですね。
Wikipedia:Saint Paul Chamber Orchestra(英文)
Hob.I:86 / Symphony No.86 [D] (1786)
室内管弦楽団ということで、小編成の現代楽器オケによるクッキリ引き締まった素晴らしい序奏の響き。録音もオケの響きの鮮度を伝える素晴らしいもの。主題は畳み掛けるリズムではち切れんばかりの素晴らしい推進力とキレ。キレまくるヴァイオリン、唸るティンパニ、繊細な響きを加えるハープシコードなど交響曲のダイナミクスを見事に表現。またフレーズごとのメリハリも素晴らしいのに柔らかさもあって絶品。ハイドンのパリセットの中でも最も純音楽的な響きをもつ86番の理想的な演奏でしょう。1楽章だけでその素晴らしさに腰を抜かさんばかり。
2楽章のラルゴは流麗と言うよりは間を生かした素朴な演奏。リズム感を基調としたこの曲の真髄をえぐるような解釈でしょう。途中の強音が録音会場をつんざくように響きます。表現の幅が大きいのに一貫した表情をもつため素朴さを保っているよう。心に刺さる起伏の大きさです。
メヌエットは堂々と一貫したテンポでの演奏。オケの演奏精度が高いのでしょう、ごく普通の演奏ですが、クッキリとメロディーが浮かび上がり曲の美しさが際立ちます。木管楽器の美しい響きも絶妙。理想的なメヌエット。
フィナーレは凄腕オケの面目躍如。すべての旋律がコントロールされて快速テンポでのハイドンのフィナーレをこちらもクッキリ表現。アバドの奇跡のフィナーレのキレを思い起こさせる素晴らしい切れ味。交響曲はこうでなくてはいけません。見事!
ヒュー・ウルフとセント・ポール室内管弦楽団の86番は、凛々しさと迫力と音楽の感興をすべて含んだ素晴らしい演奏。この素晴らしさに入手から10年以上経って気づいた次第。この演奏がいまだに現役盤であることは喜ばしい限りです。もちろん評価は[+++++]。このアルバムでは前に置かれた84番も素晴らしい出来。
ヒュー・ウルフはケルン放送交響楽団とのハイドンのパリセット以降の交響曲の録音もあるようで、こちらは未入手。手に入れない訳にはいかなくなりましたね(笑)
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