ミクローシュ・サボー/ジュール女声合唱団の世俗カノン集
今日は室内楽の中休み。超マイナー盤です。

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ミクローシュ・サボー(Miklós Szabó)指揮のジュール女声合唱団(Gyór Girls' Choir)の演奏でハイドンの世俗カノン集。収録年や会場の表記はありませんが、Pマークは1987年となっています。レーベルはハンガリーのHUNGAROTON。
このアルバムは先日ディスクユニオンの店頭で見かけた未知のアルバム。もちろん即ゲットです。
まずこのアルバムに収められたカノンですが、作曲年代は1795年から99年と第2回のロンドン旅行から戻り、交響曲ではロンドンやオラトリオでは天地創造、弦楽四重奏曲の最後の作品などを作曲していたハイドン創作の頂点に当たる時期。全47曲が収められており、歌詞はドイツ語の詩や韻文が中心で10曲が英語、1曲がラテン語。1803年ゴンベールから一部の曲が出版され、1810年にはゴンベールから出版されたものも含めて42曲がブライトコップから出版されていたもの。どうしてこのカノンが作曲されたかの経緯は手元の資料やネットの情報でもわかりません。
演奏者のミクローシュ・サボーとジュール女声合唱団についてはネットにもあまり情報がありません。アルバムのライナーノーツにも演奏者のことは細かく書いてありません。
Hob.XXVIIb:1 / Canon "Hilar an Narziss"「ヒラーからナルシスへ」(1795-99)
このアルバムにはHob.XXVIIb:1から46までの46曲とHob.XXVIIb:23の2つのヴァージョンのあわせて47曲が収められており、基本的には長くても4分少し、短いものは30秒以内の無伴奏の2声から8声までの女声によるカノン。曲順はサボーが実際にコンサートで取りあげた経験をものに構成したもので、全曲を一気に聴き通しても飽きる事がないような配列になっているとのこと。
HUNGAROTONレーベルにしては透明感ある自然ないい録音。聴き始めると無伴奏の女声合唱のカノン特有の澄み切った響きに打たれます。もちろん無伴奏の女声合唱のみという構成のため、音自体は平板な印象もあるんですが、シンプルなメロディーの繰り返しは晩年のハイドンがたどり着いた純粋無垢な心境を表しているのでしょうか。現代音楽のような静謐さも感じられるような響きです。
最初はシンプルな曲の組み合わせだと高を括って聴いていましたが聴き進めると解説のとおり大曲を聴いているような気になってきます。まるでゴールドベルク変奏曲を聴いているよう。聴いているうちに天にも昇るような不思議な浮揚感に襲われます。
ハイドンの曲の中では間違いなく最もマイナーな領域の曲ですが、こうやってアルバムとなり、またアルバムをリリースすることとなるまでにコンサートで取り上げ演奏していたわけです。ハイドンの音楽の裾野の広さをあらためて知ったような気がします。女声コーラスの美しい響きを楽しむためにはとてもいいアルバムです。評価は全曲[++++]としておきます。

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ミクローシュ・サボー(Miklós Szabó)指揮のジュール女声合唱団(Gyór Girls' Choir)の演奏でハイドンの世俗カノン集。収録年や会場の表記はありませんが、Pマークは1987年となっています。レーベルはハンガリーのHUNGAROTON。
このアルバムは先日ディスクユニオンの店頭で見かけた未知のアルバム。もちろん即ゲットです。
まずこのアルバムに収められたカノンですが、作曲年代は1795年から99年と第2回のロンドン旅行から戻り、交響曲ではロンドンやオラトリオでは天地創造、弦楽四重奏曲の最後の作品などを作曲していたハイドン創作の頂点に当たる時期。全47曲が収められており、歌詞はドイツ語の詩や韻文が中心で10曲が英語、1曲がラテン語。1803年ゴンベールから一部の曲が出版され、1810年にはゴンベールから出版されたものも含めて42曲がブライトコップから出版されていたもの。どうしてこのカノンが作曲されたかの経緯は手元の資料やネットの情報でもわかりません。
演奏者のミクローシュ・サボーとジュール女声合唱団についてはネットにもあまり情報がありません。アルバムのライナーノーツにも演奏者のことは細かく書いてありません。
Hob.XXVIIb:1 / Canon "Hilar an Narziss"「ヒラーからナルシスへ」(1795-99)
このアルバムにはHob.XXVIIb:1から46までの46曲とHob.XXVIIb:23の2つのヴァージョンのあわせて47曲が収められており、基本的には長くても4分少し、短いものは30秒以内の無伴奏の2声から8声までの女声によるカノン。曲順はサボーが実際にコンサートで取りあげた経験をものに構成したもので、全曲を一気に聴き通しても飽きる事がないような配列になっているとのこと。
HUNGAROTONレーベルにしては透明感ある自然ないい録音。聴き始めると無伴奏の女声合唱のカノン特有の澄み切った響きに打たれます。もちろん無伴奏の女声合唱のみという構成のため、音自体は平板な印象もあるんですが、シンプルなメロディーの繰り返しは晩年のハイドンがたどり着いた純粋無垢な心境を表しているのでしょうか。現代音楽のような静謐さも感じられるような響きです。
最初はシンプルな曲の組み合わせだと高を括って聴いていましたが聴き進めると解説のとおり大曲を聴いているような気になってきます。まるでゴールドベルク変奏曲を聴いているよう。聴いているうちに天にも昇るような不思議な浮揚感に襲われます。
ハイドンの曲の中では間違いなく最もマイナーな領域の曲ですが、こうやってアルバムとなり、またアルバムをリリースすることとなるまでにコンサートで取り上げ演奏していたわけです。ハイドンの音楽の裾野の広さをあらためて知ったような気がします。女声コーラスの美しい響きを楽しむためにはとてもいいアルバムです。評価は全曲[++++]としておきます。
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