作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

カンブルランのハイドン

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昨日のコンサートが良かったので、あんまりきちんと聴いてなかったカンブルランのハイドンを取り出して、聴き直し。

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曲目は、73番狩(2001年)、26番ラメンタチオーネ(2005年)、82番熊(2001年)の3曲。オケはバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団。
コンサートでのモーツァルトと同様、クッキリした旋律とメリハリのついたオーケストレーションが特徴。73番は1楽章の明るいメロディーをテンポよく描いていきます。弦楽器のつややかさが昨日の読売日響より一枚上手でしょうか。やはり各旋律のコントロールが行き届いて緻密さを感じさせるところがカンブルランの美点でしょう。有名なフィナーレもびしっと盛り上がっていい切れです。

26番は疾風怒濤期のほの暗い旋律が、どこか色っぽいニュアンスもともなって、ドイツ系の指揮者とは違ったアプローチです。私の好きな2楽章のメロディーは第一ヴァイオリンの明るい音色が特徴的な純音楽的な美しさを感じさせる演奏。こうゆうメロディーをきっちり聴かせるところは流石です。

そして熊。基本的に前の2曲と同じアプローチですが、テンポが速めに設定され、メロディーラインにもすこし遊びが入るなど、個性的な部分が増えています。この明るい熊の始まり方で思い出すのが、デュトワですが、彼の場合はテンポはほとんど揺らさずというかかなり堅固な印象があり、同じような緻密なオーケストレーションを特徴とするアプローチながら、表現する内容は結構違うものになります。

あらためて生を聴いたことを踏まえて評価すると、いい演奏ですね。ドイツ系の指揮者のハイドンとは少々異なりますが、現代オケによるハイドンの交響曲の演奏としてはおすすめ盤だと思います。

ついでに、昨日手に入れたモーツァルトの方も紹介しておきましょう。

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こちらは33番(2006年)、ハフナー(2002年)、プラハ(2005年)の3曲とDVDのセット。ジュピターが良かったので、つい手が伸びました。ハフナーだけ音がオフマイク気味ですこし音響がちがいますが、3曲とも名演。特にプラハは気合いの乗ったいい演奏ですね。こちらもおすすめですね。


HMV ONLINEでカンブルランを検索

正直言うと、私自身はカンブルランのことはあまり良く知りませんでしたし、今回のコンサートを聴くまで、ノーマークでした。
いや、あなどってましたが、HMV ONLINEでも78件ものアルバムが引っかかりますので、ずいぶんとアルバムがリリースされていることになります。現代もの、オペラが多いようですが、ブルックナーやモーツァルトなども含まれていて、オールラウンダーな印象。
ヨーロッパではかなりメジャーな存在なんでしょうね。

ライナーノーツによると、トロンボーン奏者出身で、70年代にはブーレーズに招かれアンサンブル・アンテルコンテンポランの客演指揮などを担当していたとのこと。現代音楽に対する理解はこのころに築かれたものでしょう。それからはヨーロッパ各地の歌劇場で数々のオペラを手がけるとともに、コンサート指揮者としてベルリンフィルをはじめとする有名オケと共演し、99年からこのアルバムのオケであるバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の主席指揮者に。

読売日響はスクロヴァチェフスキにつづき、いい指揮者を選んだものですね。これからも時々コンサートに顔をだして楽しまさせてもらいます。
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2 Comments

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ライムンド

おじゃまします、こちらこそよろしくお願いいたします。カンブルラン・読売日響の大阪公演に行ってきました。指揮者から見て右中間方向の2階席・2列目で、指揮姿がよく見えました。5月1日の演奏会の記事に書かれていた通り、素晴らしい演奏でした。春の祭典のCDは、自宅で音量を大きくできないので、「おどろおどろしさ」的な面が伝わり難かったのですが、当日はなかなかどうして、凄い熱演でした。とにかくブログで予習できたおかげもあって、良い演奏会でした。

ライムンド

すみません、名前を入れ忘れました(認証コードで手間取ったもので)。大阪公演のコメントは私ライムンドの投稿でした。