作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【500記事記念】ミハエル・ディトリッヒ/ウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルの小品集

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おかげさまをもちまして当ブログの記事も本記事で500件となりました。ということで今日は思い出のアルバム。

Dittrich.jpg
amazon(同一曲別装丁盤)

このアルバム、何を隠そう私が自分で一番最初に買ったハイドンのアルバム。もちろんLPで、今でも手元にありますが、同一曲を収録したCDも先日ディスクユニオンで見かけてもちろんゲットしました。もとのLPは予備校生だったころ、代々木のジュピターレコードの奥さんにハイドンの良さを教えられて購入したもの。今思い返してみれば私のハイドンへの傾倒の原点たるアルバム。ブログの500件目の記事に何を取りあげようかと逡巡しましたが、やはり原点に帰るべきとの思いでこのアルバムを選びました。久しぶりに聴いて、涙がちょちょぎれそうです(笑)

今となっては、マニアックなアルバムからハイドンに入門したものです。一応ちゃんと紹介しておきましょう。

ミハエル・ディトリッヒ(Michael Dittrich)指揮のウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルの演奏でハイドンの珍しい室内楽曲を集めたアルバム。収録曲目は下記を参照ください。収録は1980年8月、場所は記載されていません。レーベルはharmonia mundi FRANCE。

このアルバムの聴き所はharmonia mundi FRANCEの素晴らしい録音。聴くのはCDが手軽でいいんですが、このLPはいまでも素晴らしい録音を味わえます。当時は長岡鉄男的興味もあり、フランスの香りのするLPを手に入れ大事に針を通したものです。

LP、CDともに演奏者の解説などないため今更演奏者についておさらいです。

ミハイル・ディトリッヒはポーランド南西部のシレジア地方の生まれで、ドイツ北部の街デトモルトおよびウィーンの音楽学校で音楽を学んだ人。学生時代ドイツ南部の街のチュービンゲンの室内オーケストラで、副コンサートマスター及び複指揮者を経験、またウィーン交響楽団のヴァイオリニストでもありました。指揮者としてのキャリアはハンス・スワロフスキー、オトマール・スイトナーなどによって鍛えられ、ジュリーニとも親交があったよう。このアルバムで演奏を担当するウィーン・ベラ・ムジカ・アンサンブルは1977年に彼の設立した団体で、歴史に忠実な演奏を旨とした団体。録音は多くの賞を受賞しており、NAXOSやMarco Poloにもヨハン・シュトラウスなどの録音を多数残しているようですね。

このアルバムではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスにフルート、ホルン、ハープシコードにツィンバロムという打弦楽器を加えた不思議な響きのアンサンブル。ツィンバロムについてはリンク先をご覧ください。

Wikipedia:ツィンバロム

このアルバム、評価をするというスタンスにはなりません。ハイドンのことさら珍しい曲しか収められていないのに、不思議と溢れ出す音楽。そしてharmonia mundiの素晴らしい録音で捉えられた飛び切り鮮度の高い室内楽アンサンブルの響き。今聴いてもその素晴らしさは図抜けています。ジュピターレコードの奥さんの笑顔がまぶたに浮かびます。ただし、曲自体が作品表から特定できないものもあるなど、当ブログとしては難物として曲の登録が完了してません。今日は記念で取りあげたので判明した曲のみを取りあげるということでご容赦ください。アルバムとしては聴く価値十分なおすすめアルバムです。

Hob.IX:28 / 8 Zingarese ジプシー舞曲 (????)
今聴くと恐ろしく鮮明な弦楽器とツィンバロムの奏でるジプシー風舞曲。ディトリッヒの編曲によるものですが、ハイドンらしいというよりは音楽性豊かな舞曲として聴こえます。演奏者自身が楽しむために弾いているような曲。この曲は聴いていただかないとわからないと思います。ハイドンらしいという感じが不思議としない曲。ツィンバロムの鮮烈な響きがここ地位よい音楽。8曲の舞曲を次々とこなしていきます。

続く曲はライナーノーツをそのまま訳すと四季からのレンドラー。このアルバム以外に演奏がないと思われる曲。この曲は割愛(笑)

Hob.IX:29 / 6 Kontertänze (????)
つづいて5曲のコントラダンスとカドリール。この曲もこのアルバム以外に演奏がないと思われる曲。小規模なアンサンブルの魅力溢れる演奏。交響曲やオラトリオなど堅苦しい音楽とは無縁のくつろいだ音楽。おそらく宴席の食事の際に弾かれるような音楽。純粋に場を楽しむために書かれたBGMのような曲。演奏もそのような曲の位置づけを知ってか肩肘張らない演奏。

つづいて6曲のメヌエット。この曲もBGM風ののどかなメヌエット。2本のフルートのアンサンブルの美しい響きが聴き所。

5曲目はノットゥルノ。フルートとホルンのアンサンブルの妙。そして最後は6曲の舞曲。このアルバムのみで聴ける曲を収めているようで、最初に出会ったアルバムがハイドンの奥行きも示していたことになります。

今日は評価というより、私がハイドンを好きになる遥か前に後の趣向を決定づけることになった不思議なアルバムの紹介と言う図式です。誰しもいろいろなアルバムに様々な影響を受けていると思うとことさら珍しいことではありませんが、このアルバムの存在を知って、その価値がわかってくると貴重さがよくわかります。

さて、以前に特集を予告したお盆の集に入ったので、特集を決めなくてはいけませんね。また明日をお楽しみに!
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2 Comments

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  • 2011/08/10 (Wed) 23:35
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Daisy

Re: No title

ライムンドさん、コメントありがとうございます。
飽きっぽい性格の割には長続きしております。これもライムンドさんをはじめとして、いつもコメントをいただく方の存在が大きいです。今後も無理せずのんびり続けていきたいと思います。
はじめて買ったLPがグスタフ・クーンの天地創造というのも凄いですね。この演奏、手元にCDがありますのでCDでリリースされたのは確実だと思います。なんとなく聞き返してみたくなりました。コレギウム・アウレウムは昔指揮者なしの英雄の演奏がとても話題になったのを覚えてます。当時はFM放送をよく聴いており、金子健志さんの心地よい声の解説で何度か聴いたのを思い出します。

  • 2011/08/11 (Thu) 06:19
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