作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - July 2011

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Haydn Disk of the Month - July 2011

年を経るごとに時間の経過が速いですね。7月もあっという間に終了。東北の震災が落ち着いたと思っても、余震がまだまだ続いていたり、一昨日は新潟と福島に豪雨が。新潟も福島の会津も私の心の故郷であります。檜枝岐、木賊、三条に湯沢。毎年のように出かけて鄙びた温泉を楽しませていただいてます。先日訪れた三条の嵐渓荘もブログによると大きな被害を受けたようです。島根の有福温泉の火事とともに直前に訪れ、楽しませていただいた場所の被災は、我がことのように心が痛みます。一日も早く以前の姿を取り戻されて、また私たちの心を癒してほしいものです。

さて、今月のアルバム、今月は素晴らしい演奏に数多く出会いましたので選考は困難を極めました。レビューで取りあげるのは少なくとも人に紹介すべき価値があるとの選択を経ているんですが、月によって聴くアルバムのあたり具合にムラがあるのは致し方ないところ。今月はあたり月でしたので、1枚には絞れませんでしたので2枚のアルバムです。

1枚目はクレメールの弟子たちが弾くハイドンのチェロ協奏曲。バルト三国出身の俊英たちの抜群のキレとオケの息吹。若手の演奏家たちが未だにハイドンを原点においていることへの賛辞も込めてこのアルバムを選びました。

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2011/07/18 : ハイドン–協奏曲 : マリー=エリザベート・へッカー/クレメラータ・バルティカのチェロ協奏曲1番

そして、もう一枚は天才、ユーリ・エゴロフのピアノソナタ。天才の演奏とはこのことであるとまさに示すようなアドレナリン噴出のライヴ。滅多に聴くことができない素晴らしいライヴです。

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2011/07/19 : ハイドン–ピアノソナタ : ユーリ・エゴロフのピアノソナタXVI:20ライヴ!

この2枚は絶対のおすすめ盤ですので、興味のある方は是非見つけてください。エゴロフはかなり探さないとないかもしれませんね。

さて、今月[+++++]評価をしたアルバムは以下のとおり。月末にヘルムート・コッホの天地創造の新盤、旧盤をあらためて聴いてその素晴らしさを再認識です。コッホ盤は新盤がかなり評価されていますので、すばらしさでは今回選んだアルバムと遜色ないものの、賞の趣旨から最終的に選びませんでした。他に印象に残ったのはジュリーニ/ベルリンフィルの驚愕、ガーディナーのCD-R、クイケンの天地創造といったところ。今月も良い演奏に出会えて感謝です。

2011/07/31 : ハイドン–オラトリオ : 【新着】ヘルムート・コッホの天地創造旧盤
2011/07/26 : ハイドン–オラトリオ : ヘルムート・コッホの天地創造新盤
2011/07/22 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ジュリーニ/ベルリンフィルの驚愕ライヴ
2011/07/21 : ハイドン–交響曲 : ベルナルド・ハイティンク/ベルリンフィルの95番ライヴ
2011/07/16 : ハイドン–室内楽曲 : アルベルト・ボローニ/ジュゼッペ・モドゥーニョのヴァイオリンソナタ
2011/07/10 : ハイドン–交響曲 : ガーディナー/ウィーンフィルの90番、97番ライヴ
2011/07/09 : ハイドン–協奏曲 : ヨー・ヨー・マ/ブロムシュテットのチェロ協奏曲1番ライヴ
2011/07/06 : ハイドン–交響曲 : 【新着】トーマス・ファイの「帝国」、54番
2011/07/05 : ハイドン–交響曲 : ルドルフ・ケンペ/フィルハーモニア管1956年のロンドン
2011/07/04 : ハイドン–オラトリオ : クイケン/ラ・プティット・バンド1982年の天地創造ライヴ
2011/07/03 : ハイドン–声楽曲 : ベルナルダ・フィンクの「ナクソスのアリアンナ」など

さて、来月は8月。夏真っ盛り。昨年末はシュトルム・ウント・ドラング期の曲の特集をしたんですが、最近特集のようなものをしていないので、ちょっと何か企画したくなってます。お盆前後で1週間ほど何か企画ものを考えてます。普段集中してあまり聴けないものを聴いてみたいと思ってます。詳細はまた(笑)

2011年7月のデータ
登録曲数:1258曲(前月比+3曲)
登録演奏数:5,708件(前月比+71演奏)
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2 Comments

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だまてら

No title

こんばんは、当家で再生して頂いたエゴロフは良かったですねー!
ロシア・ピアニズムの正当な継承者といった風格もあり、若くして
亡くなったのが惜しまれます。(正当でない若しくは継承していない
「G」とか指揮者に転じてもぱっとしない「P」とかもいましたが・・・)
昨年のショパンコンクールは久々にロシア人(かつアルゲリッチ以来
の女性)が制しましたが、これがロシア・ピアニズムの本格的な
復活に繋がるか注目しています。

  • 2011/08/02 (Tue) 23:53
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Daisy

Re: No title

だまてらさん、いつもコメントありがとうございます。
エゴロフのアルバム、確かにいいですね。ハイドンよりもスカルラッティの方がさらにいいんですね。こうゆうアルバムが現在流通していないのは痛いですね。このような素晴らしい演奏こそ再発売されるべきだと思います。
レビュー本文の方にも書きましたが、コンサート会場そのままのような音響、長い拍手と長い静寂から始まる録音もライヴ好きにの私にはたまらないポイントです。
ロシア出身のハイドンを得意とするピアニストといえば、まずはリヒテルでしょうか。リヒテルの演奏も何度か取り上げましたが、本命の演奏はまだ取り上げていません。夏の特番のネタになりますね(笑)

  • 2011/08/03 (Wed) 07:12
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