作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ベルナルド・ハイティンク/ベルリンフィルの95番ライヴ

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今日はハイティンクのCD-R。

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ベルナルド・ハイティンク(Bernard Haitink)指揮のベルリンフィルの演奏で、リヒャルト・シュトラウスのドン・キホーテ、ブラームスの交響曲3番、ハイドンの交響曲95番の3曲を収めた2枚組のCD-R。ハイドンの収録は1989年12月12日、ベルリンフィルハーモニー大ホールでのライヴ。CD-Rには日付しか記載されていませんが、ベルリンフィルの公式サイトのコンサート・アーカイヴで調べたところ、大ホールでハイドンのこの曲とブルックナーの交響曲を演奏していることになっています。レーベルは以前ウィーンフィルとの時計のライヴのCD-Rと同様GNPというアメリカのレーベル。

ハイティンクのハイドンは過去2回取りあげていますので、いつも通り記事のリンクを張っておきましょう。

2011/06/28 : ハイドン?交響曲 : ハイティンク/ドレスデン・シュターツカペレの86番ライヴ!
2011/05/12 : ハイドン?交響曲 : ベルナルド・ハイティンク/ウィーンフィルの時計ライヴ

ウィーンフィルの時計はすこし大人しい演奏、そしてドレスデン・シュターツカペレの86番は力感溢れる演奏。たまたまライヴが残っているだけかもしれませんが、オケの音色と選曲の取り合わせが見事。とくに86番とドレスデン・シュターツカペレという組み合わせはハイドン好きの方からすると、垂涎の組み合わせ。聴かずとも脳内に86番の燻し銀の響きが満ちあふれます。そして、今日のこのアルバム。鋼のようなベルリンフィルのタイトな響きで95番。再び脳内にイメージが浮かびます。はたして期待通りの演奏でしょうか。

実は結構前に手に入れて聴いているんですが、前説で盛り上げるのが当ブログのスタイルですので(笑)

Hob.I:95 / Symphony No.95 [c] (1791)
1楽章は期待通りのベルリンフィルのしかもフィルハーモニーの聴き慣れた響き。タイトです。弦の少々デッドな、しかし力強い響きはフィルハーモニーのベルリンフィルならではの音。開始から徐々にオケの焦点が合ってきて、じわりじわりと迫力が増していきます。華美に傾かないのがハイティンクの美点。ハイティンクの筋肉質なコントロールとベルリンフィルの音色が相俟って、しかも短調の95番の曲想も手伝って不気味な迫力が増します。1楽章の終わり頃にはかなりの熱気。
2楽章のアンダンテはハイティンクならではの地味さ。小細工なし、飾りなし、ひねりなし。淡々と、最初はあっさり、徐々に力を増しながら響きを厚くしていきます。ヴァイオリンパートはざっくりした響き。弦楽セクションの基本的な優秀さが素直に感じられる素晴らしい響き。
メヌエットは最初からもの凄い気合い。ちょっとヴォリュームを上げるとスピーカーの向こうから響きの塊が押し寄せてくるような迫力。録音に触れてませんでしたが、この年代なりの録音ゆえ鮮明さはほどほど。やはりデッドな響きでレンジも広くないもののそこそこ自然で、低音の厚みのある録音。会場ノイズはかなり抑えられているので聴きやすいです。
この曲一番の聴き所はフィナーレ。あえてさっぱりとした導入から、徐々に力が漲りはじめて、フーガのような幽玄なフレーズを繰り返します。聴き方によっては何気ない演奏ですが、ハイティンクならではの力感と、良く聴くと非常に磨き込まれたフレージング。派手さや華美さとは無縁のいつもながらの質実剛健さ。ベルリンフィルのタイトな響きを得て、最後は渾身の盛り上がり。玄人好みではありますが、充実の95番でした。最後は拍手に包まれます。

この地味な感じがえも言われぬハイティンクらしさということでしょう。そういった意味ではいつもながら一貫したスタイルです。評価は86番を聴いてからハイティンク贔屓となったので[+++++]です。

昨夜は愛用のMacbookのOSをリリースされたばかりのLIONにアップデート。もはやOSすらインターネットでアップデートできる時代となりました。光ファイバーに無線LANでつないでますが、30分ほどでダウンロード、同様30分ほどでインストール、特段設定に苦労することもなく使えるようになりました。今回は使用感が結構変わってますが、慣れで解決できるでしょう。ブラウザのサファリがマウスの横スクロールで戻るインターフェースが秀逸。MacはSystem6の頃から使ってますのでかれこれ20年でしょうか。最初にMacでハイバーカードやマック書道、エクセル4.0を使った時の感動からずいぶん経ちました。いまだにイノヴェーションが続いて、更なる洗練を感じさせるあたりは、やはりジョブスあってのことでしょう。ちょっとわくわくしました。いまやパソコンは誰でも使う道具ですが、道具も気に入ったものを使いたいですね。
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