作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ジャパン・ホルン・クァルテットのホルン信号(ホルン四重奏版)

0
0
昨日ディスクユニオンで発掘した珍しいアルバム。

JapanHornQuartet.jpg

ホルン奏者4人のジャパン・ホルン・クァルテットの演奏による、ハイドンの交響曲31番「ホルン信号」の1楽章アレグロ、3楽章メヌエットとその他ホルン向けの曲をまとめたアルバム。アルバムタイトルはホルン・シグナル! 収録は1999年6月21日、28日、横浜青葉台のフィリア・ホールでのセッション録音。レーベルはMEISTER MUSICという日本のマイナーレーベルのようです。このアルバム、レーベルは存在すら知りませんでした。

演奏者のャパン・ホルン・クァルテットは在京オケのホルン奏者で構成されたホルン四重奏団。メンバーは山岸博(やまぎしひろし、読売日響)、一色隆雄(いしきたかお、N響)、久永重明(ひさながしげあき、読売日響)、西条貴人(さいじょうたかと、東京シティフィル)の4名で、所属オケはライナーノーツからですので現在とは少し入れ替わっています。現在の所属オケはジャパン・ホルン・クァルテットのウェブサイトをご参照ください。

ジャパン・ホルン・クァルテット

現在はもう1名加わって、ジャパン・ホルン・クインテットになってます。

このアルバムのもう一つの特徴は録音。ライナーノーツによれば、このアルバムの収録はスウェーデンのディトリック・デ・ケアール氏製作のの真空管式マイクロフォン(エテルナ・ムジカNo.13&No.14)によるワンポイント録音だそうです。ワンポイントで録られたホルンの響きはどのような響きを聴かせるでしょうか?

Hob.I:31 / Symphony No.31 "Hornsignal" 「ホルン信号」 [D] (1765)
原曲は両楽章ともニ長調ですがハ長調に移調されています。編曲はリー・マーティネットという人。原曲もホルンが大活躍する曲故、ホルン4本で演奏されるのは全く違和感なく、むしろ最初からホルン4本のために書かれたような自然さ。1楽章は速めのテンポでホルンが活き活きとした表情。原曲ではヴァイオリンで弾かれる旋律もホルンが完璧に弾いていくところは凄いテクニック。速いテンポなのに音程は安定しており演奏の精度は抜群。ホルンの響きのみでハイドンの交響曲のエッセンスを見事に捉えた活力ある演奏。録音は確かに秀逸。響きが自然で奥行きが深く定位感抜群です。ホルンの美しい響きを見事に捉えた録音です。
続くメヌエットはホルンの吹くシンプルな主旋律と伴奏のコントラストが素晴らしいですね。このような曲故、ホルンの音が幾重にも重なる様子がよくわかり、ホルンとい言う楽器の音色の美しさを実感できます。最後はオクターブ上げた音色を混ぜて、華麗なフィニッシュ。なかなかいい演奏です。

冒頭に置かれたハイドンの他は、ユージン・ボザ(Eugine Bozza)の4つのホルンのための組曲、マリオ・カステルヌォーヴォ=テデスコ(Mario Castelnuovo-Tdedesco)の4つのホルンのためのコラールと変奏、ケリー・ターナー(Kerry Turner)のホルン四重奏曲2番「アメリカーナ」などの曲が収められています。どれも比較的最近の作曲家の作品。なかではカステルヌォーヴォ=テデスコの曲がホルンの美しさが引き立つ曲でしょうか。

ジャパン・ホルン・クァルテットの珍しいホルン四重奏編曲版のホルン信号の演奏、評価は[++++]としました。編曲版とはとはいえ残り2楽章がないのが惜しいところ。演奏は気に入りました。ホルンンという楽器の魅力が良く伝わる演奏といえるでしょう。
関連記事

0 Comments

There are no comments yet.