作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

天地創造 名演の映像

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今日は、勢いに乗ってもう1枚。ムーティとウィーンフィルの天地創造のDVD。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

1990年のザルツブルク音楽祭のライヴ映像です。最近リリースされたものですが、HMV ONLINEの解説を見ると、以前レーザーディスクででていたものの模様。ソリストが超豪華。ポップ、アライサ、レイミー、ベーアなど当時の一流どころ結集です。

ライナーノーツでは演奏日はわかりませんが、ザルツブルク音楽祭の公式ホームページ上の過去の演奏会の記録をみると1990年8月26日(日)と27日(月)の両日11:00から祝祭大劇場でコンサートがあったことがわかりますので、そのどちらかか、両日の演奏をもとにした映像でしょう。日本はバブルの熱狂の最盛期の頃ですね。

http://www.salzburgerfestspiele.at/
http://www.salzburgerfestspiele.at/dieinstitution/dienste/spielplanarchiv/archivedetails/pid/1785/id/170/sid/15/year/1990/

基本的に映像より音のみのCDの方が集中できて好きなんですが、これはすごい映像。神が降りてきたような奇跡のコンサートの記録とはこのことを言うのでしょう。歌手のうまさが別格です。全盛期のポップのチャーミングな声、アライサのコントロールが行き届いた柔らかく精妙なテナー、レイミーの岩のように揺るぎない堂々たる低音。そして3人の絶妙のアンサンブル。この3人の歌だけでもこのDVDを手に入れる価値は十分にあります。ベーアのアダムも悪くありません。

加えてムーティの統制と豊かな響きでサポートするウィーン国立歌劇場合唱団とウィーンフィルも完璧な演奏。ホルンや木管のソロの部分の巧さは抜群、とろけそうです。こうゆう映像を見るとウィーンフィルのすごさがよくわかります。指揮者のタクトの指示にある意味無意識のうちにあわせられるような余裕があり、すばらしく自然で安定感のある演奏。

ムーティも昔はあまり好きな指揮者ではありませんでしたが、この頃以降は変な力が抜けて、いい意味で巨匠風の迫力と統率があり安心して聴いていられます。以前ウィーンフィルとの来日公演で三角帽子をやった放送を見たときに、絶妙のタメとリズムのキレとファリャの狂気のようなものをウィーンフィルから絶妙に引き出していたのに非常に驚いた覚えがあります。三角帽子と言えばアンセルメの空前絶後の録音がトラウマになって普通の演奏を聴いてもどうしても比べてしまって納得できませんが、このときのウィーンフィルには鳥肌がたったのを覚えています。

ムーティはハイドンの一部の曲を非常に気に入っているようで、十字架上のキリストの最後の七語などは2枚のCDと1枚のDVDがリリースされており、そちらの演奏も得意としているだけのことはある入魂の演奏。

今回のリリースでムーティのハイドンの再評価、というより評価が高まるのは確実でしょうから、ぜひ新たな録音を望みたいところですね。
今天地創造を録音するとしたら、ソリストは、、、贅沢な想像は楽しいですね(笑)
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