作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ピノックのラメンタチオーネ、受難、58番

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相変わらず仕事が忙しく更新がままなりませんが、今日は一枚行きます。

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トレヴァー・ピノック(Trever Pinnock)指揮のザ・イングリッシュ・コンソートの演奏で、ハイドンの交響曲26番「ラメンタチオーネ」、49番「受難」、58番の3曲を収めたアルバム。収録はラメンタチオーネが1989年2月、その他が1988年4月、何れもロンドンのヘンリーウッド・ホールでのセッション録音。

もちろん現役盤ではありませんが、中古ではよく見かけるものゆえ、比較的入手しやすいと思います。このシリーズは6枚発売されましたがその6枚をボックスセットにしたものが現役盤。

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今日は実は我が家の結婚記念日。しかも20周年。20年前の慌ただしい結婚式の準備の頃を思い出していたら、そのころよく聴いていたこのアルバムを思い出し今日取り上げようと思った次第です。ちょっと思い出のアルバムでもあります。特によく聴いていたのが冒頭におかれたラメンタチオーネ。詩情溢れるこの曲を当時はこのアルバムではじめて聴き、その美しさに酔いしれていました。アルバムのリリースが1989年ということで、結婚した91年の少し前にリリースされたものですね。手に入れたのはたしか六本木WAVE。ピノックのハイドンのこのシリーズはまた、私がハイドンに本格的に興味をもつきっかけになったアルバムでもあります。このブログの読者の方には何度か紹介しましたが、私がハイドンにのめり込むことになった経緯は以前の記事をご覧ください。

2010/01/21 : ハイドンねた : 私はなぜハイドンにはまったのか?
2010/01/23 : ハイドンねた : 私はなぜハイドンにはまったのか?-2
2010/01/24 : ハイドンねた : 私はなぜハイドンにはまったのか?-3

ピノックのこのシリーズのアルバムは当時の私にとっては衝撃的な出会い。モーツァルトにちょっと飽きた耳に響いたハイドンの疾風怒濤期の影のある美しい響きは、モーツァルトとはまた違った美しさの衝撃をもたらしました。

交響曲26番「ラメンタチオーネ」1770年以前の作曲
今聴いても新鮮なピノックのコントロールするザ・イングリッシュ・コンソートの古雅な音色による、キビキビとした1楽章の序奏。今更ながらエネルギー感に圧倒されます。インテンポで攻めに攻める1楽章が新鮮。やはりハイドンは生気。抜群のノリです。破裂音の迫力溢れるホルン、ざらついた音がさらに迫力を増す弦楽器、オケ全員が素晴らしい集中力で進める楽章。最後は低音弦のリズムのアクセントが印象的。
2楽章は有名なメロディーを速めのテンポで爽やかに表現。ラメンタチオーネの絶妙の美しさをここまでさっぱりと弾かれてはノックアウトです。私のラメンタチオーネの刷り込みはこの演奏。ヴァイオリンの奏でる旋律は速めのテンポであってもメリハリキリッとつけ次々とやってくる波を非常にうまく表現。
3楽章はメヌエットで終楽章。速めのテンポでかつ悲痛な表情のメロディーが心に刺さります。直接音重視の録音も相俟って迫力十分。ピノックのコントロール独特のテンションの高いオケの響きも迫力を増す要因に。途中の木管楽器の柔らかな音色が逆にアクセントになってます。聴いていて懐かしさと曲の魅力と両方に久々に打たれます。

交響曲49番「受難」1768年以前の作曲
ラメンタチオーネと非常に良く似た演奏。1楽章のアダージョからただならぬ迫力。ピノックのハイドンの最良の演奏の一つと言っていいでしょう。テンションの高い音色によって描かれるハイドンの名曲の風情。この曲の魅力もピノックの演奏によって知りました。

交響響58番 1775年以前の作曲
穏やかなはじまりが印象的な58番。この曲もピノックの演奏によって知った曲。やはり刷り込まれた演奏ゆえ、耳に心地よい響きだけが印象に残ります。

このアルバムは私にとって思い出のアルバムゆえ、評価という視点になりにくいんですが、ラメンタチオーネが格別の思い出の分[+++++]、その他の曲が[++++]としました。

今日は、20年記念ということで以前に安く手に入れていたお宝ワインの栓を抜きました。その味の印象はまたの機会に。
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