作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【新着】ホグウッドの伴奏による歌曲集、室内楽

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今日はホグウッドの室内楽と歌曲などを集めたアルバム。

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TOWER RECORDS / amazon / HMV ONLINEicon

クリストファー・ホグウッド(Christopher Hogwood)指揮のエンシェント室内管弦楽団の演奏によるハイドンの室内楽と歌曲。ハイドンがイギリスを訪問した際に作曲した曲を集めたアルバム。DECCAオーストラリアによる廉価盤のシリーズであるELOQUENCEシリーズの2枚組です。収録曲目は収録順にスコットランド歌曲5曲、ピアノ三重奏曲(Hob.XV:18)、弦楽四重奏曲曲Op.71 No.3、英語による歌曲「貴婦人の鏡台」(Hob.XXXIc:17a)、ロンドン・トリオNo.2(Hob.IV:2)、英語による歌曲「牧歌」、「人魚の歌」、フォルテピアノのための小品、ロンドン・トリオNo.3(Hob.IV:3)、英語によるカンツォネッタ「おお、美しい声よ」(Hob.XXVIa:42)、そして最後は交響曲94番「驚愕」の室内楽編曲版。収録は1978年9月にロンドンのロスリン・ヒル教会で。

アルバムにはこの組み合わせでの初CD化との記載があります。今日はこのアルバムから歌曲を中心にいくつかの曲を取り上げましょう。歌はソプラノがユディス・ネルソン(Judith Nelson)、テノールがポール・エリオット(Paul Elliott)です。

ユディス・ネルソンは1939年アメリカシカゴ生まれのソプラノ。ミネソタ州ノースフィールドのSt. Olaf Collegeで音楽を学び、1979年ブリュッセルでモンテベルディの「ポッペアの戴冠」でオペラ界にデビュー、その後は欧米で活躍。ポール・エリオットは、1950年生まれのイギリスのテノール。最初はロンドンのセント・ポール寺院の合唱隊で歌っていたが、その後声楽のトレーニングを受けて実力をつけ古楽の世界で活躍するようになったとのこと。

CD1-4 「エジンバラの花」(Hob.XXXIa:90)
CD1枚目の冒頭に置かれたスコットランド歌曲5曲の中で抜群に美しい曲。ヴァイオリン、チェロ、フォルテピアノの伴奏による序奏は郷愁に溢れたメロディー。伴奏は落ち着いた響き。ユディス・ネルソンの歌は非常に艶やかで表情豊か。この録音時39歳ということになりますが、非常に若々しい張りのある声。

CD2-1「貴婦人の鏡台」(Hob.XXXIc:17a)1794/5年作曲
先日取り上げたエマ・カークビーのアルバムにも取り上げられていた曲。フォルテピアノの伴奏による短い曲ですが、ネルソンの声の美しさが堪能できる曲。カークビーとはまた違った良さがありますね。驚くのは次の曲。

CD2-2 フルート3重奏曲「ロンドン・トリオ」No.2(Hob.IV:2)1794年作曲
これは「貴婦人の鏡台」と同じメロディー。2本のフルートとチェロによる美しいメロディのアンサンブル。声も良いのですが、美しいフルートの音色によるメロディーもいいもの。えも言われぬ至福感。つぎつぎと訪れるメロディーのさざ波。チェロの雅な響きとフルートの音色が醸し出す優しい響きが静かな感動を呼び起こします。

CD2-3 「牧歌」(Hob.XXVIa:27)「人魚の歌」(Hob.XXVIa:25)1794年作曲
こんどは英語によるカンツォネッタ集から2曲。ホグウッドのフォルテピアノによる伴奏にのってまたユディス・ネルソンの若々しい声の魅力を味わえる歌。ホグウッドは特に雄弁でもなく、さっぱりとした伴奏。

このアルバムに含まれる曲はライナーノーツによればすべて1978年9月の収録ということで、バラバラに収録されたものを集めたアルバムではなさそうです。「貴婦人の鏡台」「エジンバラの花」「おお、美しい声よ」がいい出来で[+++++]としました。その他の曲は[++++]です。ピアノ三重奏曲、弦楽四重奏曲もなかなか聴き応えがあります。ハイドンがイギリスを訪問したときに作曲したものをまとめた企画ものという意味でも良いアルバムですですので、歌曲好き、室内楽好きの方にはおすすめの良いアルバムです。

(追記)後日聞き直したところ、ザロモンによる交響曲94番「驚愕」の室内楽編曲版も素晴らしい演奏ということで評価を[+++++]にしました。

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