作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

追悼:アヴェ・ヴェルム・コルプス

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今日は普通にレビューするような心境になれません。一体何人の方が地震や津波の犠牲になったのでしょうか。各局の報道で伝えられる鮮明な映像で残された津波のようすや、以前近くに住んでいた身近な場所のあまりにも荒れ果てた姿にはただただ、呆然とするばかり。荒浜や仙台空港の近くには以前仕事で世話になった人も住んでいますが、消息が気になります。

今日は、手元にあるアルバムから、最も美しい曲の最も澄み切った祈りを感じる演奏を。

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トン・コープマン(Ton Koopman)の指揮のアムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団の演奏によるモーツァルトのモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618。1994年12月オランダ、アムステルダム近郊の街、アウドカルスペル(Oudkarspel)のアレマンス教会でのセッション録音。上に紹介したアルバムの2曲目です。

ハイドンの曲から選ぼうと思ったんですが、そうするとレビューしなくてはならない微妙な心境になりますので、あえてハイドン以外の曲を選びました。モーツァルトが亡くなる半年前、1791年6月17日に作曲されたわずか46小節の短い曲。最晩年のモーツァルトにしか書けない純粋無垢な祈りの結晶のような曲。そして、コープマンの、これもまた美しい響きの結晶ののような演奏。

今日はただ、亡くなられた方を追悼して、モーツァルトの音楽を聴いています。一瞬の美しい旋律が静寂の中に消え入るような澄み切った音楽なんですが、正直、一瞬にして普段の生活を奪い去った津波の映像が脳裏からはなれません。被災地の人々の心に残る傷はいかばかりのものかを考えると、テレビを通して感じる私の心境など比べるものではありません。

まだ救出されていない方もいるのかもしれませんね。一人でも多くの方の命が救われるように、また避難所などで不安な夜を送られている方々が安全であるように祈りながら、今日は終わることにいたします。
明日も地震関係で仕事に出なくてはなりません。レビューは出来ないかもしれませんがご了承ください。
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