メニューイン&ブリテンによるヴァイオリンソナタ
今日は帰りがおそかったので短いレビューで失礼します。

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ユーディ・メニューイン(Yehudi Menuhin)とベンジャミン・ブリテンの組み合わせによるハイドンのヴァイオリンソナタ(XV:32)、ドビュッシーのヴァイオリンソナタ、シューベルトのヴァイオリンソナタ2曲(D574、D934)を収めたアルバム。演奏は1959年6月27日のオールドバラ音楽祭での録音。オールドバラはロンドン北東部の海岸沿いの街。ライヴとの表記もなく、録音に会場ノイズもあまりないことから放送用に収録されたものでしょうか。
今日はもちろんハイドンのヴァイオリンソナタ(XV:32)のレビュー。この曲はホーボーケン番号の体系からもピアノ三重奏曲ですが、いつも紐解く大宮真琴さんの本では触れていないので、「作曲家別名曲解説ライブラリー26ハイドン」という大部な本を取り出して調べると、もともとこの曲はチェロを欠いた二重奏が原曲であり、チェロパートはハイドン以外の人物によってあとから加えられたものと考えられているとのこと。はじめて知りました!
この曲は昨日取り上げたバイロン・シェンクマンのアルバムでも取り上げられていいて、それとの比較も楽しみで本盤を取り上げたのが正直なところ。
メニューインはもう紹介の必要はないかと思いますが、一応おさらい。 1916年ニューヨークに生まれたユダヤ系のヴァイオリニスト、教育者。テクニシャンというより、音色の精神性で聴かせるような印象を持っています。私はもう20年くらい前に昭和女子大人見記念講堂で外山雄三指揮のN響とベートヴェンのヴァイオリン協奏曲を生で聴いた覚えがあります。印象に残ったのはメニューインのヴァイオリンもですが、外山雄三のコントロールするN響が昭和女子大の素晴らしい響きに包まれてものすごいパワフルなサポートだったこと。メニューインのベートーヴェンも見事だったんですが、アンコールに取り上げたバッハのシャコンヌがのこぎりを自在に扱うような曲芸的演奏だったので逆にちょっと興ざめしたのを覚えてます。あとはメニューインが語ったものを本にまとめた「メニューインが語る 人間と音楽」という本も思い出深いですね。音楽を聴き始めた頃によんだのでこちらは非常に良い本だったとの記憶。振り返ってみるとメニューインの録音は実はほとんど持っていなくて、実はテレビや雑誌などの露出と比べても私にはなじみがない奏者だったんだと今気づいた次第。亡くなったのは1999年ベルリンにて。
一方ブリテンは作曲家でもありますが、私には指揮者としてのほうがなじみがあります。クリフォード・カーゾンと入れたモーツァルトのピアノ協奏曲20番、27番の演奏は昔ずいぶん聴いた愛聴盤。実はブリテンの作曲した曲のアルバムはほとんど持っておらず、完全な空白分野です(笑) とりあえず、指揮やピアノの名手としても知られていることは皆さんご存知のことでしょう。
さて、このアルバムの冒頭におかれたハイドンのヴァイオリンソナタの出来はどうでしょう。
1楽章は1959年としては十分に聴きやすい録音。ピアノの堂々とした響きが印象的な開始。ヴァイオリンはざらついた音色でメニューインらしく求心的な音色。現代の録音では決して出ないアーティスティックなヴァイオリンの音色ですね。古い録音を愛好する方にはたまらない音色でしょう。ヴァイオリンもピアノも軽さはなくザクザクとした実体感ある音色で厳しい掛け合い。昨日のシェンクマンの演奏とは50年近い時空を隔てた演奏ゆえ、表現方法も音色もすべて異なります。ヴァイオリンの名手の険しくも自在なヴァイオリンの音色と宝石のようなピアノの音色による名アンサンブルと言ったところでしょう。
2楽章も素晴らしく実体感溢れる音色の掛け合いは続きます。ヴァイオリンが音色の変化にそうとう気を使っている様子がわかります。一方ピアノは転がるように美しい音色で音を重ねていきます。掛け合いは火花がバチバチちるようなスリリングなもの。最初は昨日の演奏とくらべて音色の古さが耳についていましたが、レビューのために何度か聴いていると、古い音色の向こうにハイドンの音符の素晴らしい解釈が聴こえてくるから不思議です。なかなか良い演奏。この演奏も現在このような演奏をすること自体難しいでしょう。
シェンクマンの演奏とは全く異なりますが、この演奏も、ヴァイオリン、ピアノ奏法のテンポとメリハリが十分生気を持っていいて素晴らしい演奏に違いありません。この演奏も[+++++]とします。
ハイドンのあとにつづくドビュッシーも聴き入ってしまうほどの響きの変化。ヒストリカルなアルバムも良いですね。

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ユーディ・メニューイン(Yehudi Menuhin)とベンジャミン・ブリテンの組み合わせによるハイドンのヴァイオリンソナタ(XV:32)、ドビュッシーのヴァイオリンソナタ、シューベルトのヴァイオリンソナタ2曲(D574、D934)を収めたアルバム。演奏は1959年6月27日のオールドバラ音楽祭での録音。オールドバラはロンドン北東部の海岸沿いの街。ライヴとの表記もなく、録音に会場ノイズもあまりないことから放送用に収録されたものでしょうか。
今日はもちろんハイドンのヴァイオリンソナタ(XV:32)のレビュー。この曲はホーボーケン番号の体系からもピアノ三重奏曲ですが、いつも紐解く大宮真琴さんの本では触れていないので、「作曲家別名曲解説ライブラリー26ハイドン」という大部な本を取り出して調べると、もともとこの曲はチェロを欠いた二重奏が原曲であり、チェロパートはハイドン以外の人物によってあとから加えられたものと考えられているとのこと。はじめて知りました!
この曲は昨日取り上げたバイロン・シェンクマンのアルバムでも取り上げられていいて、それとの比較も楽しみで本盤を取り上げたのが正直なところ。
メニューインはもう紹介の必要はないかと思いますが、一応おさらい。 1916年ニューヨークに生まれたユダヤ系のヴァイオリニスト、教育者。テクニシャンというより、音色の精神性で聴かせるような印象を持っています。私はもう20年くらい前に昭和女子大人見記念講堂で外山雄三指揮のN響とベートヴェンのヴァイオリン協奏曲を生で聴いた覚えがあります。印象に残ったのはメニューインのヴァイオリンもですが、外山雄三のコントロールするN響が昭和女子大の素晴らしい響きに包まれてものすごいパワフルなサポートだったこと。メニューインのベートーヴェンも見事だったんですが、アンコールに取り上げたバッハのシャコンヌがのこぎりを自在に扱うような曲芸的演奏だったので逆にちょっと興ざめしたのを覚えてます。あとはメニューインが語ったものを本にまとめた「メニューインが語る 人間と音楽」という本も思い出深いですね。音楽を聴き始めた頃によんだのでこちらは非常に良い本だったとの記憶。振り返ってみるとメニューインの録音は実はほとんど持っていなくて、実はテレビや雑誌などの露出と比べても私にはなじみがない奏者だったんだと今気づいた次第。亡くなったのは1999年ベルリンにて。
一方ブリテンは作曲家でもありますが、私には指揮者としてのほうがなじみがあります。クリフォード・カーゾンと入れたモーツァルトのピアノ協奏曲20番、27番の演奏は昔ずいぶん聴いた愛聴盤。実はブリテンの作曲した曲のアルバムはほとんど持っておらず、完全な空白分野です(笑) とりあえず、指揮やピアノの名手としても知られていることは皆さんご存知のことでしょう。
さて、このアルバムの冒頭におかれたハイドンのヴァイオリンソナタの出来はどうでしょう。
1楽章は1959年としては十分に聴きやすい録音。ピアノの堂々とした響きが印象的な開始。ヴァイオリンはざらついた音色でメニューインらしく求心的な音色。現代の録音では決して出ないアーティスティックなヴァイオリンの音色ですね。古い録音を愛好する方にはたまらない音色でしょう。ヴァイオリンもピアノも軽さはなくザクザクとした実体感ある音色で厳しい掛け合い。昨日のシェンクマンの演奏とは50年近い時空を隔てた演奏ゆえ、表現方法も音色もすべて異なります。ヴァイオリンの名手の険しくも自在なヴァイオリンの音色と宝石のようなピアノの音色による名アンサンブルと言ったところでしょう。
2楽章も素晴らしく実体感溢れる音色の掛け合いは続きます。ヴァイオリンが音色の変化にそうとう気を使っている様子がわかります。一方ピアノは転がるように美しい音色で音を重ねていきます。掛け合いは火花がバチバチちるようなスリリングなもの。最初は昨日の演奏とくらべて音色の古さが耳についていましたが、レビューのために何度か聴いていると、古い音色の向こうにハイドンの音符の素晴らしい解釈が聴こえてくるから不思議です。なかなか良い演奏。この演奏も現在このような演奏をすること自体難しいでしょう。
シェンクマンの演奏とは全く異なりますが、この演奏も、ヴァイオリン、ピアノ奏法のテンポとメリハリが十分生気を持っていいて素晴らしい演奏に違いありません。この演奏も[+++++]とします。
ハイドンのあとにつづくドビュッシーも聴き入ってしまうほどの響きの変化。ヒストリカルなアルバムも良いですね。
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