作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ANDaNTE:懐かしの名演奏集

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今日の1枚はANDaNTEレーベルのハイドンの交響曲と協奏曲の名演集。

Andante.jpg

ANDaNTEレーベルは、黒の渋いジャケットに豪華な製本作りのセットものをだすレーベルとして知られておりましたが、どうやら最近はCDのリリースから撤退している模様です。本家のウェブサイトでもCDのコレクションのことは触れられていません。

http://www.andante.com/

最近ショップでは在庫整理でバーゲンなどの棚に並ぶことが多くなっているようです。このレーベルのコレクションはリリース当時、ずいぶん値が張っていたため(1枚あたり2~3000円くらいしたと思います)、在庫処分価格で入手できるのはありがたいことです。ただし、私がこのアルバムを手に入れたときは高いときでした。

さて、含まれる演奏は次のとおり。詳しくは右の曲目リストでAN 1180で検索してみてください。

シモン・ゴールドベルクのバイオリン協奏曲(1947)
ランドフスカのピアノ協奏曲(1937)
フォイアマンのチェロ協奏曲(1935)
トスカニーニ/NBCのV字(1938)
ワルター/パリ音楽院管のオックスフォード(1938)
クーセビッツキー/ボストン響の驚愕(1945)
トスカニーニ/NBCの98番(1945)
ミュンシュ/パリ音楽院管の協奏交響曲(1938)
クーセビッツキー/ボストン響の102番(1936)
ビーチャム/ロンドンフィルの99番(1935、36)
トスカニーニ/NYPOの時計(1929)
ワルター/ウィーンフィルの軍隊(1938)

ライヴではなくスタジオ録音で、すでに他のレーベルからリリースされているものがほとんどです。いわば20世紀前半から半ばにかけてのハイドンの名演奏をひとまとめにしたものです。
このアルバムがいいのは各録音の音質がそろっていてとても聴きやすく仕上がっていること。そしてプロダクトとしてとても丁寧な作り。日本語はありませんが、解説も非常に丁寧で古い写真がたくさんちりばめられています。

既にほとんどの録音は他のレーベルで聴いたことがあるものが多かったですが、このアルバムで見直したのは、クーセビッツキーの交響曲2曲とゴールドベルクのヴァイオリン協奏曲です。
クーセビッツキーにはあまり注目していなかったので、これまであまり聴いてきませんでしたが、これはいいですね。102番は名演です。推進力も歌う部分も響きも申し分なしです。1936年にもどって生で体験したいものです。

古い録音はスタイルこそ古いものがありますが、これだけ時間が経過しても聴き続けられるべき価値があるという意味で、時代を代表する演奏という価値があり、そこには今の演奏にはない何かがあるわけです。
私自身はこうしたヒストリカルな演奏から最近の演奏まで、どちらが好きということもなくまんべんなく聴きますし、古いものにも新しいものにも好きな演奏があります。いろいろ聴いて初めてわかる違いがあって、興味は尽きないですね。

いいアルバムなので、中古や在庫処分を見かけたらお見逃しなく!
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2 Comments

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katsudon

お世話になります。
この演奏のオリジナル78rpmを先日手に入れました。
コンディションもよく、クーゼヴィツキーの男らしいハイドンにやられました。
メンゲンベルクと同類の人かと思っていましたが、聴かず嫌いはダメですね。

  • 2020/06/21 (Sun) 22:22
  • REPLY
Daisy

Daisy

Re: タイトルなし

katsudonさん、コメントありがとうございます。

SPも守備範囲なんですね。
このクーセヴィツキー、なかなかですね。
私もあまり意識せずにきた人ですが、この演奏で見直しました。
おっしゃる通り、やはり自分の耳で聴くのが一番ですね。

  • 2020/07/05 (Sun) 21:49
  • REPLY