ギュンター・ヴァントの交響曲76番DVD
昨日につづいてDVDの交響曲の演奏を取り上げましょう。

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ギュンター・ヴァント指揮のNDR交響楽団(北ドイツ放送交響楽団)の演奏で、ハイドンの交響曲76番とブルックナーの交響曲6番を収めたDVD。収録は1996年7月7日、ドイツ北部の街、リューベックのムジーク&コングレス・ハレでのコンサートの模様をライヴ収録。一般的にはこのアルバムはブルックナーの6番を聴くべき、いや観るべきアルバムですが、当ブログでは前座のハイドンがメインテーマです。というのもこのハイドン、当ブログで主役となりうる素晴らしい演奏なんですね。
ヴァントは1912年生まれで、亡くなったのが2002年の2月ということで、この演奏時は84歳のころということですね。とてもその年とは思えないかくしゃくとした風情。タクトのリズム感も素晴らしいものがあります。
近代的な木質系の壁面が特徴的な中規模のホール。満員の観客の拍手に迎えられてヴァント登場。
手首の先と体全体をつかってリズムをとりながら、流麗な1楽章のメロディーを小さなの動きでコントロール。いつものように眼光鋭いヴァント。速めのテンポで艶やかにメロディーラインを描きます。抜群のリズム感と生気。きびきびとしたオケ。ハイドンの音楽の演奏に必要なものがすべてそろっていると言っていいでしょう。ヴァントの隈取りの明確さが曲の明瞭感を浮き彫りにしています。1楽章の主題を繰り返すところでヴァントがタクトを落としますが、譜面台の上に落ちて、何事もなかったように拾い続けます。再現部もハイドンの晴朗なメロディーとかっちりとした構成感、そしてヴァントの推進力溢れるオケのコントロールが相俟って素晴らしい感興。昨日のバーンスタインとは180度異なるヨーロッパの歴史と伝統の延長上に奏でられる素晴らしいハイドン。ヴァントのコントロールは素晴らしいですね。
2楽章のアダージョは非常にデリケートなフレージング。テンポ、リズムともに完全にヴァントが支配し、軽やかさとデリケートさが素晴らしい演奏。オケの隅々にまで緊張感が張りつめています。本当に最小限の動きと眼力で完全にオケを統率。これが指揮の神髄というものでしょう。奏でられる音楽はどう演奏するという次元からはなれて、生き生きと鳴り響きます。後半の激しい展開部の力感も見事。重くなることも溜めることもなく音楽は流れるばかり。2楽章の演奏は神がかっているといえるでしょう。ヴァントが神々しく見えます。
3楽章のメヌエットは、優しい表情づけのメロディから入り落ち着いた展開。噛み締めるようにオケをにらみながらタクトを振るヴァントの表情が印象的。
フィナーレは微風のような入りから、しばらくでオケがフルスロットルに。展開部では抑えた表情と変奏を繰り返しながらクライマックスに向けてオケを追い込んでいきます。最後は非常にあっさりと投げ出すようなフィニッシュ。絶妙のフィニッシュですね。会場の暖かい拍手が興奮を物語ります。
私にとっては、この曲のベストの演奏は、本アルバム。もちろん評価は[+++++]です。ハイドンの交響曲の魅力がすべて含まれていると言っても良い名盤と言えるでしょう。最近[+++++]が多いんですが、評価が甘いのではなく、良い演奏をブログでは取り上げているということなので誤解なきようお願いいたします。
追伸)ブルックナーの6番も絶品です(笑)

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ギュンター・ヴァント指揮のNDR交響楽団(北ドイツ放送交響楽団)の演奏で、ハイドンの交響曲76番とブルックナーの交響曲6番を収めたDVD。収録は1996年7月7日、ドイツ北部の街、リューベックのムジーク&コングレス・ハレでのコンサートの模様をライヴ収録。一般的にはこのアルバムはブルックナーの6番を聴くべき、いや観るべきアルバムですが、当ブログでは前座のハイドンがメインテーマです。というのもこのハイドン、当ブログで主役となりうる素晴らしい演奏なんですね。
ヴァントは1912年生まれで、亡くなったのが2002年の2月ということで、この演奏時は84歳のころということですね。とてもその年とは思えないかくしゃくとした風情。タクトのリズム感も素晴らしいものがあります。
近代的な木質系の壁面が特徴的な中規模のホール。満員の観客の拍手に迎えられてヴァント登場。
手首の先と体全体をつかってリズムをとりながら、流麗な1楽章のメロディーを小さなの動きでコントロール。いつものように眼光鋭いヴァント。速めのテンポで艶やかにメロディーラインを描きます。抜群のリズム感と生気。きびきびとしたオケ。ハイドンの音楽の演奏に必要なものがすべてそろっていると言っていいでしょう。ヴァントの隈取りの明確さが曲の明瞭感を浮き彫りにしています。1楽章の主題を繰り返すところでヴァントがタクトを落としますが、譜面台の上に落ちて、何事もなかったように拾い続けます。再現部もハイドンの晴朗なメロディーとかっちりとした構成感、そしてヴァントの推進力溢れるオケのコントロールが相俟って素晴らしい感興。昨日のバーンスタインとは180度異なるヨーロッパの歴史と伝統の延長上に奏でられる素晴らしいハイドン。ヴァントのコントロールは素晴らしいですね。
2楽章のアダージョは非常にデリケートなフレージング。テンポ、リズムともに完全にヴァントが支配し、軽やかさとデリケートさが素晴らしい演奏。オケの隅々にまで緊張感が張りつめています。本当に最小限の動きと眼力で完全にオケを統率。これが指揮の神髄というものでしょう。奏でられる音楽はどう演奏するという次元からはなれて、生き生きと鳴り響きます。後半の激しい展開部の力感も見事。重くなることも溜めることもなく音楽は流れるばかり。2楽章の演奏は神がかっているといえるでしょう。ヴァントが神々しく見えます。
3楽章のメヌエットは、優しい表情づけのメロディから入り落ち着いた展開。噛み締めるようにオケをにらみながらタクトを振るヴァントの表情が印象的。
フィナーレは微風のような入りから、しばらくでオケがフルスロットルに。展開部では抑えた表情と変奏を繰り返しながらクライマックスに向けてオケを追い込んでいきます。最後は非常にあっさりと投げ出すようなフィニッシュ。絶妙のフィニッシュですね。会場の暖かい拍手が興奮を物語ります。
私にとっては、この曲のベストの演奏は、本アルバム。もちろん評価は[+++++]です。ハイドンの交響曲の魅力がすべて含まれていると言っても良い名盤と言えるでしょう。最近[+++++]が多いんですが、評価が甘いのではなく、良い演奏をブログでは取り上げているということなので誤解なきようお願いいたします。
追伸)ブルックナーの6番も絶品です(笑)
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