作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

アイヴァー・ボルトン/モーツァルテウム管弦楽団の四季ライヴ

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今日も仕事が遅かったので、週末に聴きかけたアルバムを取り上げます。

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アイヴァー・ボルトン(Ivor Bolton)指揮のザルツブルクモーツァルテウム管弦楽団の演奏で、ハイドンのオラトリオ「四季」の演奏。録音は2004年9月30日と10月1日、ザルツブルクのモーツァルテウムの大ホールでのライヴ録音。ソロはソプラノがミーア・ペールソン、テノールがジョン・マーク・エインズリー、バスがデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン、合唱がザルツブルク・バッハ合唱団。

このアルバムは前から気になっていたもののずっと未入手にしていたものですが、最近売り場で目にして手に入れた次第。

HMV ONLINEの情報では、モダン楽器のオーケストラにティンパニとトランペットのみ古楽器という構成。ホルンは臨機応変にナチュラルホルンと現代楽器を吹き替えているようです。現代楽器と古楽器の折衷スタイルと言う方向でしょう。

アイヴァー・ボルトンはイギリス人で、モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を務めていますが、おそらく日本ではほとんど知られていないんじゃないでしょうか。このアルバムも売り場でちょくちょく見かけながら、いつも手に入れることなく来ましたが、CDをかけたとたん、部屋の空気が一変。素晴しく引き締まった、推進力のある響き。これは同じ組み合わせの天地創造も手に入れなくてはなりません。

アイヴァー・ボルトンの公式ウェブサイト(英文)

演奏は基本的に速めのテンポによるヴィブラートを押さえ気味にしたキレの良い現代楽器オケによるキビキビ感溢れた演奏。テンポの変化を適度につけて、フレーズの表情付けが巧みな演奏。溜はあるんですが、推進力をとぎらせないため、音楽が生き生きとしています。金管陣の迫力溢れる強音が全体の響きを引き締め非常にいい響きに。春のクライマックスのトラック9は引き締まったオケの大迫力が圧巻。惜しむらくはティンパニのキレとテンポ感がちょっと弱いこと。
ソロ陣はソプラノのミーア・ペールソンがコケティッシュながら伸びの美しい高音で魅了。どこかで聴いたと思ったらBISレーベルのマンフレート・フスによるオペラアリア集で歌ってました。あとはバスのデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソンがレポレッロのようなオペラ風の歌い方で曲の表情を豊かにするのに貢献。テノールのジョン・マーク・エインズリーは少し軽めの声ながらなかなかの歌を聴かせます。粒ぞろいのソロでしょう。コーラスも実体感のあるいい響き。

昨日1枚目、今日は2枚目を中心に聴きましたが、2枚目の秋のはじまりもさりげなくも心地よいテンポ感のある良い入り。トラック9のホルンの号砲も炸裂、トラック11の秋のクライマックスの合唱も見事。

全般に金管のキレとタイトな展開がとても良い演奏。もしかしたら先日聴いて非常に良かったノリントン盤よりもいいのではないかとも思います。評価は[+++++]としました。
現代楽器による古楽器風の演奏の四季ではノリントン盤とならんでおすすめ盤ですね。
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