作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団の87番ライヴ

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昨夜は痛飲して帰ったため(笑)、ブログ更新をお休みさせていただきました。東北の地酒に飲まれた格好。日高見を頼んで岩手盛岡出身の店員さんと絡み始めてスイッチが入っちゃいました。すすめられるままに美味しい日本酒を堪能。今日も仕事で遅くなったので、短い曲のレビューですみません。

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アンドレ・プレヴィン(Andre Previn)指揮のロンドン交響楽団の演奏で、ハイドンの交響曲87番の演奏。1977年7月31日ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。いつものようにザルツブルク音楽祭のウェブサイトで調べてみました。

ザルツブルク音楽祭:1977年7月31日

プログラムはハイドンのこの演奏を皮切りに、ベートーヴェンのピアノ協奏曲2番(ピアノ:ミシェル・ベロフ)、ラフマニノフの交響曲第2番というプログラム。アルバムの方にはもう1曲プレヴィンの振るフィルハーモニア・オーケストラとチョン・キョンファのヴァイオリンで、ウォルトンのヴァイオリン協奏曲が収められており、こちらは1982年3月29日のライヴ。

アンドレ・プレヴィンのハイドンは以前一度取り上げています。

ハイドン音盤倉庫:プレヴィン/ウィーンフィルのオックスフォード

アンドレ・プレヴィンは1929年生まれということで、今年81歳、このアルバムのコンサートの時は48歳と覇気溢れる年代。

交響曲87番は86番と並んで好きな曲。82番から87番までの6曲をパリ・セットと呼びますが、作曲は番号順ではなく、87番、85番「王妃」、83番「雌鶏」、84番、86番、82番「熊」の順で、最初の3曲が1785年、それ以降が翌年の1786年の作曲ということで、パリのオーケストラ、コンセール・ド・ラ・ロージュ・オランピックのために作曲された曲。87番はその冒頭を飾る曲ということですね。

1楽章は最初から木質系の分厚いオケの響きと推進力に圧倒されます。低音弦の特徴的な音階のアクセントも明解でプレヴィンのコントロールは冒頭からキレまくってます。1楽章のメロディーとアクセントの入り組んだ面白さが浮き彫りになる演奏。ホールに響き渡るオケの大音響を的確に捉えた録音もなかなか。咳や会場ノイズが聴こえますが適度な範囲で鑑賞には全く問題なし。ライヴ感満点の素晴しい録音。後半はプレヴィンがオケを煽っているのがわかりますね。スタジオ録音とは面白さの次元が異なります。
2楽章は中庸なテンポでオケのフレージングの面白さ、美しさを堪能できる演奏。冒頭のフルートのメロディーラインからオーボエにつながる流れだけでも素晴しい緊張感。豊かな陰影感と時折長い休符を織り交ぜてアダージョの繊細なメロディーラインを織り上げていきます。盛り上がる瞬間に力を抜いたり、巧みなデュナーミクのコントロールが行き届いて至福のアダージョ。
3楽章のメヌエットは荒々しい雰囲気をちょっとだけ感じさせて、変化を付けます。テンポは中庸、アクセントもほどほどながら、こちらも味わい深い演奏。
フィナーレも木質系のオケの響きが美しい、じっくり楽しめるフィナーレ。流石プレヴィンですね。曲自体で楽しませるツボを押さえてます。これほど柔らかな聴き応えのあるフィナーレは滅多にありません。最後は割れんばかりの拍手喝采。当日の幸運な聴衆がうらやましいですね。

評価は[+++++]です。プレヴィンらしい、一聴して個性的な演奏ではないんですが、きわめて味わい深い演奏。このコンサート興奮をダイレクトに伝える録音の良さもあり、良いアルバムです。ライヴの好きな方には絶対のおすすめ盤ですね。

明日も忘年会ですが、開始が早いのでレビューを一本書けるかもしれません。
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