デイヴィッド・ジンマンによるトランペット協奏曲
今日はようやく9時に研修から帰宅。研修自体は4時には終わってたんですが、会社に立ち寄ってたまった仕事を少し片付けてから帰宅。ホテルに缶詰で少々疲れましたが、久しぶりのレビューを。

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今日は、デイヴィッド・ジンマン(David Zinman)指揮のチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏によるハイドンのトランペット協奏曲。このアルバムの収録曲目は、ハイドンとフンメルのトランペット協奏曲、そして珍しいトロンボーン協奏曲で、フェルディナンド・デイヴィッドのトロンボーン協奏曲、ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルとパウル・R・ブライアンのトロンボーン協奏曲の計4曲。
レビューで取り上げるのはもちろんハイドンのトランペット協奏曲で、収録は2001年5月9日~10日、オケの本拠地チューリッヒのトーンハレでのセッション録音です。トランペットはジェフリー・セガール(Jeffrey Segal)です。セガールは録音当時チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の主席トランペット奏者でしたが、翌年の2002年、オケを離れたとの記述があります。
デイヴィッド・ジンマンとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団といえば最近はマーラーの交響曲の超解像録音による全集が着々と進行しており、直近では9番までリリースされているようですね。私は3番、4番、5番くらいのところは手に入れて聴きましたが、新時代のマーラーらしく、感情移入することなく、巨大な音響空間を構築するというこれまでとはまたちがったマーラー像を打ち立てた新しさを感じることができました。マーラー、特に偏愛する3番では、個人的にはアバドの歌う感じがお気に入りなんですが、ジンマンの3番にも異なる魅力を感じたのは事実です。あとは少し前のベートーヴェンの交響曲全集。こちらは近年の快速、ノンヴィブラート、筋肉質演奏の流行の元祖となる演奏。いずれにせよ、爽快なオケの響きをつくるイメージが強いですね。
いまのところ、ジンマンのハイドンはコレクションにはなく、これがはじめてのもの。はたして、その響きは如何なるものでしょう。
1楽章は、予想通りノンヴィブラートっぽいオケの爽快な響きから始まります。少し速めの規則正しいテンポで始まり、折り目正しいオケの響き。こうゆうシンプルな演奏はハイドンの明るい曲調に合ってますね。トランペットも基本的に同じテイスト。非常に正確なリズム感で、練らず、引っ張らず、折り目正しいフレージング。トランペットとオケの一体感は抜群。トランペットはテクニックを誇示するような風はないんですが、腕は確かなようで、安定感は抜群。カデンツァは音階のジャンプなどを多用したなかなか凝ったもの。見事です。
2楽章はテンポをおとしたものの、規則正しいリズム感はそのままに、押さえたオケが美しいメロディーを奏でます。オケに乗ってトランペットもさっぱりとメロディーをクッキリと浮かび上がらせます。
フィナーレはこの組み合わせの特徴が最も発揮された楽章ですね。オケのキレが非常によく、また力まずかるい流れで演奏することで、爽快感は最高。ヴァイオリンのメロディーのキレの良さが全体の印象に大きく貢献。トランペットも装飾をまぜてこれまでよりも自由に吹いている感じ。アクセントもかっちりつけて最後を引き締めます。
全体に一体感は見事なものの、やはりトランペットがオケのソロの延長のような印象もあり、協奏曲としては、今一歩踏み込んだソロの表現を期待してしまうのが正直なところ。ただし、ジンマンのコントロールによるチューリッヒ・トーンハレ管の演奏はハイドンに非常にあってます。ノリントンから変な癖を除いたような非常に爽快な音響は、ハイドンの交響曲などには非常になじむと思います。今後パリセットあたりを超解像音響の録音でリリースされるといいですね。ジンマンがハイドンに興味をもっているかどうかわかりませんが、ニーズはあるんじゃないでしょうか。
録音は残響が少々多めで、響きを楽しむべき録音。最近のマーラーほどではありませんが、トランペットソロの実体感もあり、悪くありません。オケにオルガンがかぶるのが珍しいでしょうか。
評価は[++++]といたします。研修で2日ほど更新をお休みしておりました故、今月は少しピッチを上げてレビューに勤しみたいと思います。

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今日は、デイヴィッド・ジンマン(David Zinman)指揮のチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏によるハイドンのトランペット協奏曲。このアルバムの収録曲目は、ハイドンとフンメルのトランペット協奏曲、そして珍しいトロンボーン協奏曲で、フェルディナンド・デイヴィッドのトロンボーン協奏曲、ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイルとパウル・R・ブライアンのトロンボーン協奏曲の計4曲。
レビューで取り上げるのはもちろんハイドンのトランペット協奏曲で、収録は2001年5月9日~10日、オケの本拠地チューリッヒのトーンハレでのセッション録音です。トランペットはジェフリー・セガール(Jeffrey Segal)です。セガールは録音当時チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の主席トランペット奏者でしたが、翌年の2002年、オケを離れたとの記述があります。
デイヴィッド・ジンマンとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団といえば最近はマーラーの交響曲の超解像録音による全集が着々と進行しており、直近では9番までリリースされているようですね。私は3番、4番、5番くらいのところは手に入れて聴きましたが、新時代のマーラーらしく、感情移入することなく、巨大な音響空間を構築するというこれまでとはまたちがったマーラー像を打ち立てた新しさを感じることができました。マーラー、特に偏愛する3番では、個人的にはアバドの歌う感じがお気に入りなんですが、ジンマンの3番にも異なる魅力を感じたのは事実です。あとは少し前のベートーヴェンの交響曲全集。こちらは近年の快速、ノンヴィブラート、筋肉質演奏の流行の元祖となる演奏。いずれにせよ、爽快なオケの響きをつくるイメージが強いですね。
いまのところ、ジンマンのハイドンはコレクションにはなく、これがはじめてのもの。はたして、その響きは如何なるものでしょう。
1楽章は、予想通りノンヴィブラートっぽいオケの爽快な響きから始まります。少し速めの規則正しいテンポで始まり、折り目正しいオケの響き。こうゆうシンプルな演奏はハイドンの明るい曲調に合ってますね。トランペットも基本的に同じテイスト。非常に正確なリズム感で、練らず、引っ張らず、折り目正しいフレージング。トランペットとオケの一体感は抜群。トランペットはテクニックを誇示するような風はないんですが、腕は確かなようで、安定感は抜群。カデンツァは音階のジャンプなどを多用したなかなか凝ったもの。見事です。
2楽章はテンポをおとしたものの、規則正しいリズム感はそのままに、押さえたオケが美しいメロディーを奏でます。オケに乗ってトランペットもさっぱりとメロディーをクッキリと浮かび上がらせます。
フィナーレはこの組み合わせの特徴が最も発揮された楽章ですね。オケのキレが非常によく、また力まずかるい流れで演奏することで、爽快感は最高。ヴァイオリンのメロディーのキレの良さが全体の印象に大きく貢献。トランペットも装飾をまぜてこれまでよりも自由に吹いている感じ。アクセントもかっちりつけて最後を引き締めます。
全体に一体感は見事なものの、やはりトランペットがオケのソロの延長のような印象もあり、協奏曲としては、今一歩踏み込んだソロの表現を期待してしまうのが正直なところ。ただし、ジンマンのコントロールによるチューリッヒ・トーンハレ管の演奏はハイドンに非常にあってます。ノリントンから変な癖を除いたような非常に爽快な音響は、ハイドンの交響曲などには非常になじむと思います。今後パリセットあたりを超解像音響の録音でリリースされるといいですね。ジンマンがハイドンに興味をもっているかどうかわかりませんが、ニーズはあるんじゃないでしょうか。
録音は残響が少々多めで、響きを楽しむべき録音。最近のマーラーほどではありませんが、トランペットソロの実体感もあり、悪くありません。オケにオルガンがかぶるのが珍しいでしょうか。
評価は[++++]といたします。研修で2日ほど更新をお休みしておりました故、今月は少しピッチを上げてレビューに勤しみたいと思います。
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