マンフレート・フスのオペラ序曲集
今日は軽めのものということで、ハイドンのオペラ序曲集。

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上はオリジナルのKOCH SCHWANNのアルバム。ハイドンの序曲全集の第1巻。

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TOWER RECORDS
こちらはBISレーベルに移って第2巻とセットにした2枚組の現役盤。(私はこちらは持ってません)
今日は、オリジナルの第1巻を取り上げます。演奏はマンフレート・フス(Manfred Huss)指揮のハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンで、1994年の9月、11月、ウィーンのCasino Zogernitzでのセッション録音。
収録曲目は次の通り。
「アチデ(とガラテア)」序曲 (Ia:5-1762/73)
「薬剤師」序曲(Ia:10-1768)
「漁師の娘たち」序曲(I:106-1769/70)
「裏切られた誠実」序曲(Ia:1-1773)
「フィレモンとバウキス」序曲(Ia:8-1773)
「神々の忠告」序曲(XXIXa:1a-1773)
「トビアの帰還」序曲(Ia:2-1774)
「大火事」序曲(XXIXa:4-1776/77)
「突然の出会い」序曲(Ia:6-1775)
「月の世界」序曲(XXVIII:7-1777)
指揮のマンフレート・フスは以前、ハイドンのオペラのアリア集のBIS盤を取り上げました。
ハイドン音盤倉庫:アリアの洪水!
マンフレート・フスはウィーン生まれの指揮者、ピアニスト。幼少期はウィーン少年合唱団の団員だったようですね。その後、チェロや作曲を学び、17歳からハンス・スワロフスキーについて指揮を学ぶように。ピアニストやフォルテピアノ奏者としてヨーロッパに知られるようになったとのこと。1984年に自らハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンを創設。1993年にKOCH SCHWANNレーベルと長期契約を結び、ハイドンのレコーディングに着手したようです。
この序曲集もそうした契約に伴うものでしょう。演奏は以前も触れたとおり、オペラの興奮を伝える素晴しいもの。曲を追って触れていきましょう。
1曲目の「アチデとガラテア」はニコラウス・エステルハージ侯爵の長男アントン侯とニコラウス・エルデーティ伯爵の令嬢マリー・テレーゼとの結婚祝賀のために作曲されたオペラ。序曲は3部構成の華麗なもの。ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンの迫力溢れる古楽器のオーケストラが痛快。冒頭から速めのテンポぐいぐい攻めるのと、あまり細かいフレージングに拘ることもなく、臨場感溢れるオーケストラの魅力炸裂です。生気溢れるとはこのことですね。中間部はアンダンテ。ノンヴィブラートっぽい弦の純粋な響きが心地よいですね。弦の弓使いがのびのびとしてフレージングも開放感溢れてます。フィナーレはホルンのアクセントが効いて痛快ですね。
2曲目は「薬剤師」序曲。この曲は19世紀末に改作版で復活上演され、長らくハイドンのオペラの代表作のように愛好されてきた作品とのこと。1768年の作曲で、新築されたエステルハーザ宮殿歌劇場で初演。ぐっとオペラティックな雰囲気に。これから幕が上がる興奮のようなものを感じる、臨場感溢れるいい演奏。古楽器のオケでこれだけの臨場感は素晴しいですね。まるでクライバーの薔薇の騎士の序曲がなっているような雰囲気!(ほめ過ぎか!)
3曲目は「漁師の娘たち」序曲。1770年9月にエステルハージ侯爵の姪ランベルク伯爵礼状とボッジ伯爵との結婚祝賀のため上演されたもの。ガツンとアクセントを効かせた始まりから、わくわくするような曲の展開に。フスの確信犯的劇画タッチの演奏が興奮を煽ります。
4曲目は「裏切られた誠実」序曲。この曲も3部構成。冒頭から快速に飛ばすオケ。ティンパニのアクセントに弦の勢いに乗ったフレージングが痛快! 素晴しい推進力と漲る生気! 中間部はポコ・アダージョで素朴な静寂で対比を鮮明に。フィナーレは短いながらもハイドンのフィナーレの魅力満載。テーマとそのエコーのようなフレーズの応酬。
5曲目は「フィレモンとバウキス」序曲。「フィレモンとバウキス」はマリオネットオペラ。この序曲は2部構成。冒頭は短調の緊張感溢れた開始。時折楔を打つような旋律がアクセントに入り、緊張感を高めます。後半は非常にシンプルなメロデーながらやはりオペラの興奮を想起させる心を打つ旋律ですね。
5曲目まで来ましたが、あんまり面白くて聞き惚れちゃいました。このまま今日中にレビューが終わりそうにありませんので、残りは明日に持ち越したいと思います。
もちろん、今日の5曲は[+++++]。フスのこのシリーズは何度聴いても飽きるどころか、ますます惹き付けられます。ハイドンのオペラの素晴しい興奮を序曲だけからも伝える名演奏でしょう。

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上はオリジナルのKOCH SCHWANNのアルバム。ハイドンの序曲全集の第1巻。

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こちらはBISレーベルに移って第2巻とセットにした2枚組の現役盤。(私はこちらは持ってません)
今日は、オリジナルの第1巻を取り上げます。演奏はマンフレート・フス(Manfred Huss)指揮のハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンで、1994年の9月、11月、ウィーンのCasino Zogernitzでのセッション録音。
収録曲目は次の通り。
「アチデ(とガラテア)」序曲 (Ia:5-1762/73)
「薬剤師」序曲(Ia:10-1768)
「漁師の娘たち」序曲(I:106-1769/70)
「裏切られた誠実」序曲(Ia:1-1773)
「フィレモンとバウキス」序曲(Ia:8-1773)
「神々の忠告」序曲(XXIXa:1a-1773)
「トビアの帰還」序曲(Ia:2-1774)
「大火事」序曲(XXIXa:4-1776/77)
「突然の出会い」序曲(Ia:6-1775)
「月の世界」序曲(XXVIII:7-1777)
指揮のマンフレート・フスは以前、ハイドンのオペラのアリア集のBIS盤を取り上げました。
ハイドン音盤倉庫:アリアの洪水!
マンフレート・フスはウィーン生まれの指揮者、ピアニスト。幼少期はウィーン少年合唱団の団員だったようですね。その後、チェロや作曲を学び、17歳からハンス・スワロフスキーについて指揮を学ぶように。ピアニストやフォルテピアノ奏者としてヨーロッパに知られるようになったとのこと。1984年に自らハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンを創設。1993年にKOCH SCHWANNレーベルと長期契約を結び、ハイドンのレコーディングに着手したようです。
この序曲集もそうした契約に伴うものでしょう。演奏は以前も触れたとおり、オペラの興奮を伝える素晴しいもの。曲を追って触れていきましょう。
1曲目の「アチデとガラテア」はニコラウス・エステルハージ侯爵の長男アントン侯とニコラウス・エルデーティ伯爵の令嬢マリー・テレーゼとの結婚祝賀のために作曲されたオペラ。序曲は3部構成の華麗なもの。ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンの迫力溢れる古楽器のオーケストラが痛快。冒頭から速めのテンポぐいぐい攻めるのと、あまり細かいフレージングに拘ることもなく、臨場感溢れるオーケストラの魅力炸裂です。生気溢れるとはこのことですね。中間部はアンダンテ。ノンヴィブラートっぽい弦の純粋な響きが心地よいですね。弦の弓使いがのびのびとしてフレージングも開放感溢れてます。フィナーレはホルンのアクセントが効いて痛快ですね。
2曲目は「薬剤師」序曲。この曲は19世紀末に改作版で復活上演され、長らくハイドンのオペラの代表作のように愛好されてきた作品とのこと。1768年の作曲で、新築されたエステルハーザ宮殿歌劇場で初演。ぐっとオペラティックな雰囲気に。これから幕が上がる興奮のようなものを感じる、臨場感溢れるいい演奏。古楽器のオケでこれだけの臨場感は素晴しいですね。まるでクライバーの薔薇の騎士の序曲がなっているような雰囲気!(ほめ過ぎか!)
3曲目は「漁師の娘たち」序曲。1770年9月にエステルハージ侯爵の姪ランベルク伯爵礼状とボッジ伯爵との結婚祝賀のため上演されたもの。ガツンとアクセントを効かせた始まりから、わくわくするような曲の展開に。フスの確信犯的劇画タッチの演奏が興奮を煽ります。
4曲目は「裏切られた誠実」序曲。この曲も3部構成。冒頭から快速に飛ばすオケ。ティンパニのアクセントに弦の勢いに乗ったフレージングが痛快! 素晴しい推進力と漲る生気! 中間部はポコ・アダージョで素朴な静寂で対比を鮮明に。フィナーレは短いながらもハイドンのフィナーレの魅力満載。テーマとそのエコーのようなフレーズの応酬。
5曲目は「フィレモンとバウキス」序曲。「フィレモンとバウキス」はマリオネットオペラ。この序曲は2部構成。冒頭は短調の緊張感溢れた開始。時折楔を打つような旋律がアクセントに入り、緊張感を高めます。後半は非常にシンプルなメロデーながらやはりオペラの興奮を想起させる心を打つ旋律ですね。
5曲目まで来ましたが、あんまり面白くて聞き惚れちゃいました。このまま今日中にレビューが終わりそうにありませんので、残りは明日に持ち越したいと思います。
もちろん、今日の5曲は[+++++]。フスのこのシリーズは何度聴いても飽きるどころか、ますます惹き付けられます。ハイドンのオペラの素晴しい興奮を序曲だけからも伝える名演奏でしょう。
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