リン・ハレルのチェロ協奏曲集
今日はリン・ハレルのチェロによるハイドンのチェロ協奏曲集。

今回入手したのは、古いEMI盤(上のイメージ)。昔ショップによく並んでいたEMIの懐かしいデザインのものですね。

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こちらは現行盤。ヴィヴァルディのチェロ協奏曲もあわせて、同じ演奏をパッケージしたもの。演奏はリン・ハレル(Lynn Harrell)のチェロにネヴィル・マリナー(Sir Neville Marrinaer)指揮のアカデミー室内管弦楽団。収録曲目はハイドンのチェロ協奏曲1番と2番。録音は1981年11月、ロンドンのアビーロードスタジオでのセッション録音です。
ハレルは1944年ニューヨーク生まれのチェリスト。最近は指揮者としても活躍している模様。1963年ジョージ・セルに認められ、クリーヴランド管弦楽団に18歳の若さで入団、1981年に退団してソリストとして独立したそうです。詳しくはWikipediaなどの情報をご覧ください。調べたところ、本人のサイトもありました。
Lynn Harrell(英文)
現在66歳ということで、彼のウェブサイトの写真を見ると、上の若い頃のジャケット写真とはだいぶ変わりましたね。人は歳をとるものです。ブログもツイッターもしてるみたいなので、このブログも目にとまってしまうかもしれませんね(笑)
マリナーは1924年生まれということで、現在86歳! 最近N響に客演するなど、元気そうでなにより。ハイドンの演奏では名前付き交響曲集などの大物もありますが、ハイドンの演奏で注目すべきはドレスデン・シュターツカペレとのミサ曲集。まだブログで取り上げていませんが、分厚いオケの響きに圧倒される出来なんですね。一般にはモーツァルトなどの名演奏により日本でもよく知られた人ですね。
演奏は一言で言うと一昔前のオーソドックスないい演奏。ただし、その出来はかなりのもの。
1番はよく響くオーケストラによる流麗な序奏から始まり、ハレルのチェロは、どちらかと言うと低音部の厚い響きに特徴があるこちらも流麗な演奏。テンポが比較的ゆっくりなこともあり、メロディーをじっくり噛み締め、のびのびとチェロを響かせていく感じ。時折さっと音量をかなり落とす演出が効果的ですね。オケはマリナーのコントロールが効いているんでしょう、流麗さを極めた素晴しいものですね。ちょっとしたフレーズに入る呼吸感というか、さっと息をつくところがとてもいい。カデンツァはハレル自身によるもので、結構長い意欲的なもの。
2楽章は、チェロの鳴きだけにたよらない、ハレルとマリナーの息がぴたりと合ったゆったりとした演奏。この組み合わせでのアダージョが悪かろう訳がありません。ハレルは小節を利かせて大きなうねりを表現。とろけそうになるようようなすばらしい詩情ですね。
素晴しいのが3楽章。オーケストラは軽快なテンポで素晴しい推進力。音階の一音一音にきっちりエッジと表情をつけたすばらしい演奏。正統派オケのすばらしさを堪能できます。チェロもそのオケに乗って自在な弓さばき。3楽章は意図して軽々とした弓さばきのように聴こえます。チェロのテンポ感も抜群で出遅れるようなところがないのもハレルの確かな技術を裏付けています。最後のチェロの高音部素晴しい音色はようやく伝家の宝刀を抜いた感じ。いやいい演奏ですね。
2番も基本的に同じ傾向、そして同じレベルの素晴しい完成度の演奏。ハレルとマリナーの演奏スタイルがより曲ににマッチして、すばらしい響きを構築。出だしから素晴しい響きに打たれます。この悦びはぜひ手に入れて聴いてみていただきたいですね。
評価は、両曲とも[+++++]としました。両曲ともにスタンダードな演奏としては非常にいい出来のもので、誰に勧めててもいい演奏。最近の古楽器の演奏も好きですが、オーソドックスな演奏でもここまで磨かれた演奏の説得力は素晴しいものがあります。音楽産業全盛期のプロダクションの質の高さを物語る素晴しい演奏といっていいでしょう。

今回入手したのは、古いEMI盤(上のイメージ)。昔ショップによく並んでいたEMIの懐かしいデザインのものですね。

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こちらは現行盤。ヴィヴァルディのチェロ協奏曲もあわせて、同じ演奏をパッケージしたもの。演奏はリン・ハレル(Lynn Harrell)のチェロにネヴィル・マリナー(Sir Neville Marrinaer)指揮のアカデミー室内管弦楽団。収録曲目はハイドンのチェロ協奏曲1番と2番。録音は1981年11月、ロンドンのアビーロードスタジオでのセッション録音です。
ハレルは1944年ニューヨーク生まれのチェリスト。最近は指揮者としても活躍している模様。1963年ジョージ・セルに認められ、クリーヴランド管弦楽団に18歳の若さで入団、1981年に退団してソリストとして独立したそうです。詳しくはWikipediaなどの情報をご覧ください。調べたところ、本人のサイトもありました。
Lynn Harrell(英文)
現在66歳ということで、彼のウェブサイトの写真を見ると、上の若い頃のジャケット写真とはだいぶ変わりましたね。人は歳をとるものです。ブログもツイッターもしてるみたいなので、このブログも目にとまってしまうかもしれませんね(笑)
マリナーは1924年生まれということで、現在86歳! 最近N響に客演するなど、元気そうでなにより。ハイドンの演奏では名前付き交響曲集などの大物もありますが、ハイドンの演奏で注目すべきはドレスデン・シュターツカペレとのミサ曲集。まだブログで取り上げていませんが、分厚いオケの響きに圧倒される出来なんですね。一般にはモーツァルトなどの名演奏により日本でもよく知られた人ですね。
演奏は一言で言うと一昔前のオーソドックスないい演奏。ただし、その出来はかなりのもの。
1番はよく響くオーケストラによる流麗な序奏から始まり、ハレルのチェロは、どちらかと言うと低音部の厚い響きに特徴があるこちらも流麗な演奏。テンポが比較的ゆっくりなこともあり、メロディーをじっくり噛み締め、のびのびとチェロを響かせていく感じ。時折さっと音量をかなり落とす演出が効果的ですね。オケはマリナーのコントロールが効いているんでしょう、流麗さを極めた素晴しいものですね。ちょっとしたフレーズに入る呼吸感というか、さっと息をつくところがとてもいい。カデンツァはハレル自身によるもので、結構長い意欲的なもの。
2楽章は、チェロの鳴きだけにたよらない、ハレルとマリナーの息がぴたりと合ったゆったりとした演奏。この組み合わせでのアダージョが悪かろう訳がありません。ハレルは小節を利かせて大きなうねりを表現。とろけそうになるようようなすばらしい詩情ですね。
素晴しいのが3楽章。オーケストラは軽快なテンポで素晴しい推進力。音階の一音一音にきっちりエッジと表情をつけたすばらしい演奏。正統派オケのすばらしさを堪能できます。チェロもそのオケに乗って自在な弓さばき。3楽章は意図して軽々とした弓さばきのように聴こえます。チェロのテンポ感も抜群で出遅れるようなところがないのもハレルの確かな技術を裏付けています。最後のチェロの高音部素晴しい音色はようやく伝家の宝刀を抜いた感じ。いやいい演奏ですね。
2番も基本的に同じ傾向、そして同じレベルの素晴しい完成度の演奏。ハレルとマリナーの演奏スタイルがより曲ににマッチして、すばらしい響きを構築。出だしから素晴しい響きに打たれます。この悦びはぜひ手に入れて聴いてみていただきたいですね。
評価は、両曲とも[+++++]としました。両曲ともにスタンダードな演奏としては非常にいい出来のもので、誰に勧めててもいい演奏。最近の古楽器の演奏も好きですが、オーソドックスな演奏でもここまで磨かれた演奏の説得力は素晴しいものがあります。音楽産業全盛期のプロダクションの質の高さを物語る素晴しい演奏といっていいでしょう。
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