作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ミシェル・コルボのチェチーリアミサ

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今日はもう一枚。こちらも最近入手のもの。

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ミシェル・コルボ指揮のリスボン・グルベンキアン合唱団&管弦楽団。ハイドンの聖チェチーリアミサとボンテンポのレクイエムの2曲を収めた2枚組。

久々のミサ曲です。ミシェル・コルボといえばエラート時代のフォーレのレクイエムの名盤が有名ですね。私もフランスエラート盤のLPをずいぶん聴きました。最近ではラ・フォル・ジュルネでたびたびの来日。私もモーツァルトを取り上げた年にレクイエムと、バッハを取り上げた年にロ短調ミサを実演で聴いていますが、東京国際フォーラムの大ホールの大きすぎる容積にもかかわらず、なかなかの名演でした。特にロ短調ミサは素晴しい出来で至福の一時。すぐに出たばかりの最新盤を買い求めましたが、やはり実演の興奮を家の中には持ち込めません。実演のトランペットの天上の響きと素晴しい合唱のハーモニーの余韻がいつまでも響き続けています。

私はこのロ短調ミサの実演でコルボを見直しました。というよりコルボの真価をはじめて知った次第。コンサートでは足を引きずっての登場だったのでどこか悪いのでしょう。コルボの実演はまた聴きたいですね。まだまだ来日して美しい音楽を聴かせてほしいものです。

コルボは1934年生まれとのことで、今年76歳。この録音のときは60歳前後ですね。コルボといえばローザンヌ室内管弦楽団というイメージが強いですが、このアルバムのリスボン・グルベンキアン合唱団&管弦楽団とも関係が深い模様。

さて、演奏ですが、流石コルボ。オケと合唱のコントロールはあのバッハのロ短調ミサを彷彿とさせる出来。冒頭からコルボ独特の穏やかな緊張感があり、オケも合唱もすばらしい出来。弱音のコーラスから始まるキリエ、合唱のハーモニーとオケの精度は抜群です。音楽の悦びが満ちあふれています。今まで聴いたことがなかったオーケストラと合唱だっただけに質に危惧もありましたが、オケも合唱も巧い。コルボ独特のテンポはあまり動かさず、ドイツ的でもフランス的でもイタリア的でもないのに生き生きと明るい音調で淡々と曲を進める、そしてオケとコーラスが一体となったあの感じです。コルボの良い点がすべて集約された演奏といえるでしょう。

合唱指揮者らしく、歌手の配置は盤石。ソロはなじみがない人ばかりですかそれぞれ素晴しいです。ソプラノはブリギッテ・フルニエ、非常に美しい可憐な声の持ち主。グローリアの2曲目トラック5はソプラノの美声が聴き所。アルトはベルナルダ・フィンク、テノールはチャールズ・ダニエルス、バスはマルコス・フィンク、それぞれ粒ぞろいで素晴しい歌唱。

1時間以上かかるこの大曲も集中して一気に聴いてしまう迫力。評価はやはり[+++++]ですね。所有盤のなかでは聖チェチーリアミサのベスト盤といってもいいでしょう。連日の素晴しい演奏との出会いに感謝です。

昨日がイタリアンとワインで幾分食べ過ぎ気味だったので、今日はおとなしくしてました(笑)
プールで先週のつかれと過栄養を吹き飛ばし、サウナですっきり。夜は軽く済まし、時代劇チャンネルの鬼平犯科帳特集をみながらのんびりしてます。今週末は鬼平つながりで、中村吉右衛門の俊寛を観に新橋演舞場に行く予定です。レビューはまたブログにて。
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