作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ジャン=マリー・ガマールのチェロ協奏曲

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昨夜は仕事から帰り食事をしたら、すぐに睡魔が、、、ブログに手もつけず休ませていただきました。
今日はのんびりしながらコレクションの整理をしたり親の買い物につきあったりして過ごしました。今日の1枚は、まだまだチェロ協奏曲いきます。今日はフランス人コンビの演奏を。

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ジャン=マリー・ガマールのチェロ、パウル・クエンツ指揮によるパウル・クエンツ管弦楽団の演奏でハイドンのチェロ協奏曲の1番、2番のライヴ。拍手入りです。録音は1996年の7月、ホールなどの情報の記載はありません。
このアルバムを取り上げたのは、このところハイドンのチェロ協奏曲を聴き続けてきて、少し変わったアプローチのものが聴きたくなってきたので、マイナーどころをいろいろつまみ聴きしているうちに、なかなか味わい深いいい演奏だとの感触をもったため。

そもそも、演奏者についてはほとんど知らないため、いつものようにネットで調べてみました。
チェロのジャン=マリー・ガマールは名前だけ聞くと女性のような響きですが、実際はジャケット写真のような方。ネット上にちゃんとした略歴情報がありませんでしたが、フランス生まれで70年代にはヴィア・ヌォヴァ四重奏団の一員としてフランス室内楽の復興に活躍していたとのこと。
パウル・クエンツは1930年フランス生まれの指揮者。自身が1951年に創設したパウル・クエンツ室内管弦楽団を率いてフランス音楽などを演奏していたようです。このアルバムはパウル・クエンツ・エディションと題されたシリーズの1枚。シリーズ化されるということはフランスでは人気がある人だと想像されます。

いつものように1番から。

序奏は華麗で滋味深いオーケストラ。少々粗いオケではありますが、ちょっと枯れた感じもあり、悪くありません。チェロは弓と音程に若干のふらつきを感じますが、こちらも味わいと看做せる範囲。老人の筆の味わいを楽しむようなチェロの弓さばき。テンポはたどたどしさを感じるところもありますが、落ち着いたもの。1楽章から枯れた表情、慈しむようなフレージングがなかなか感動的です。カデンツァはゆったりした弓さばきを聴く風情でいいですね。
2楽章は来そうな予感です。冒頭からふらつくチェロですが、なぜか神々しい気配。控えめな音量とゆったりしたテンポ。途中から徐々にチェロが鳴きが入るようになり、クライマックスは糸を引くようなチェロの鳴きが心を打ちます。
3楽章はテクニック的には危なっかしいところもあるものの、速めのテンポでチェロとオケがテンポよく進めます。音程やフレージングが怪しいのに不思議に音楽性が溢れている感じ。晩年のメニューインのような感じといったらいいでしょうか。最後は勢い良くフィニッシュ。盛大な拍手とブラヴォーがホールの興奮を伝えます。

明るく歯切れよい傾向の多い1番ですが、本アルバムでは1番からなかなか味わい深いレベル。2番にも期待できますね。

2番は予想通りの始まり。1番より少し低音が豊かな音響。収録日の問題か録音の問題かはわかりませんが、なぜかオケとチェロの音色も少々潤いが増しています。ガマールのチェロは1番より雄弁な弓使い。音程の微妙なぶれは相変わらずですが、やはり味わいとみなせる範疇でしょうか。カデンツァは1番同様素晴しい。魂の乗った孤高の響きといった風情。テクニックを超えたところに音楽がありますね。
2楽章は1番の2楽章よりもオケのフレージングの滑らかさが上ですね。非常に優しく磨き込まれた感じ。チェロはそのオケにのって一層のびのびとした弓づかい。
そして3楽章は、3楽章としてはゆったり気味に入り、堂々とした展開。クライマックスはオケもチェロも腰が浮いているんではないかと思わんばかりに力が入り、チェロも弓が振り切れんばかりアクセントをつけてフィニッシュ。1番同様拍手喝采。

1番と2番のアプローチの違いはあまり感じないものの、演奏の熟成は2番の方が上と聴きました。このアルバムの聴き所はテクニックと別次元の歌。デュ・プレの素晴しい完成度、ペレーニの至芸、ウィスペルウェイの完璧なテクニックなどそれぞれの視点では到底敵いませんが、聴いた後不思議と充実感が残る演奏。音楽が人の営みであること。そして聴くのも人ゆえ、どこが心に響くのか説明はしにくいんですが、私は気に入りました。

録音は鮮明とはいえないものの、響きの余韻が綺麗な録音で、厚みよりは輪郭重視の響きでしょうか。拍手入りながら演奏中にほとんど会場ノイズが入らないので、おそらく何らかの音響処理をしているんでしょう。協奏曲としてはチェロの音像が少し奥まって聴こえるのが少々違和感があるものの、音楽を楽しむのには十分なレベルです。

評価は1番、2番ともに[++++]としました。チェロ協奏曲を聴き込んだ玄人の方にはおすすめのアルバムですね。


今日は軽めの夕食。

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カツオの刺身にたっぷりネギとミョウガとポン酢をかけて。おぼろ豆腐にもミョウガをちらして。ハイボールはグレン・ファークラス12年で。

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銀鱈は醤油、みりん、酒に3日ほど漬け込んだものを焼いて。ほくほくに。蕎麦には島根産刻み海苔を。

明日は中目黒にランチイタリアンに出かけます。そろそろ協奏曲以外も混ぜ始めましょうかな、、、
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