フルニエ/バウムガルトナーのチェロ協奏曲1番
先日取り上げたピエール・フルニエとオイゲン・ヨッフム、バイエルン放送交響楽団のチェロ協奏曲。これが代表盤と思っていたらそうではない模様。そこでいろいろ中古屋さんを探して見つけたのが今日の1枚。

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(別装丁・構成の現役盤)
まず、先日取り上げたアルバムのレビューはこちら。
ハイドン音盤倉庫:フルニエ/ヨッフムのチェロ協奏曲
以前取り上げたのはチェロ協奏曲2番の1952年のライヴ収録盤。今日の1枚はそれから15年後の1967年のチェロ協奏曲1番のDeutsche Grammophonへのセッション録音盤。15年の時がどのような熟成を加えたのかが興味深いところですね。なお、入手したアルバムにはデムスのピアノ協奏曲、ズーカーマンのヴァイオリン協奏曲、ティボーのトランペット協奏曲を含めて4曲のハイドンの協奏曲が収められているアルバム。今日はチェロ協奏曲目当てですので、残りの曲はあらためて取り上げることと致します。
指揮はルドルフ・バウムガルトナー、オーケストラはバウムガルトナーが自ら組織したルツェルン祝祭弦楽合奏団。バウムガルトナーは1917年生まれで2002年に亡くなってます。ということで本アルバムの指揮をとったのは50歳の時。一方フルニエは60歳。両者ともに全盛期の録音といっていいでしょう。はたして、全盛期の覇気が漲った演奏でしょうか。
1楽章は、きわめて穏当なオケの入り。オケは厚みまでは感じられませんが、現代楽器のオケによる歯切れの良い伴奏ですね。フルニエのチェロは横綱相撲のような風格を帯びています。基本的には前回取り上げた演奏に近い、力がよく抜けた演奏。
2楽章は深いですね。深遠なチェロとはこのこと。パウムガルトナーの伴奏も含めて呼吸が深く、静かながらデュナーミクの幅が大きい、大きな音楽。チェロは高音の音色の美しさと芸術的なヴィヴラートで名旋律を表現。
3楽章はこれまでとはうってかわってチェロが饒舌。メロディーラインの表情付けが鮮明で推進力爆発なオケの序奏からはじまり、その序奏に乗ってチェロが歌います。冒頭からデフォルメに近いアクセントで盛り上げます。これまでの楽章とは弓の勢いが違います。これは確信犯的な設計ですね。音程がふらつくほどの弓の勢いです。途中の速いパッセージは寄せては帰すさざ波のような美しい閃きがあります。最後はチェロもオケもスピード違反の車の如き豪快さでフィニッシュ。
この演奏の評価は[+++++]とせざるを得ませんね。フルニエ先生、3楽章の変貌ぶりは流石です。15年の時は香しい芳香を放つ熟成を遂げていました。遅ればせながらフルニエの魅力を再発見。
本アルバムを入手してから、またも気づいたんですが、同じ演奏者による2番の演奏もあり、また、フルニエのチェロ協奏曲にはテスタメント盤など他の録音もある模様。ここまでやられては他の演奏を集めざるを得ません!
見つけ次第またレビューしたいと思います。

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まず、先日取り上げたアルバムのレビューはこちら。
ハイドン音盤倉庫:フルニエ/ヨッフムのチェロ協奏曲
以前取り上げたのはチェロ協奏曲2番の1952年のライヴ収録盤。今日の1枚はそれから15年後の1967年のチェロ協奏曲1番のDeutsche Grammophonへのセッション録音盤。15年の時がどのような熟成を加えたのかが興味深いところですね。なお、入手したアルバムにはデムスのピアノ協奏曲、ズーカーマンのヴァイオリン協奏曲、ティボーのトランペット協奏曲を含めて4曲のハイドンの協奏曲が収められているアルバム。今日はチェロ協奏曲目当てですので、残りの曲はあらためて取り上げることと致します。
指揮はルドルフ・バウムガルトナー、オーケストラはバウムガルトナーが自ら組織したルツェルン祝祭弦楽合奏団。バウムガルトナーは1917年生まれで2002年に亡くなってます。ということで本アルバムの指揮をとったのは50歳の時。一方フルニエは60歳。両者ともに全盛期の録音といっていいでしょう。はたして、全盛期の覇気が漲った演奏でしょうか。
1楽章は、きわめて穏当なオケの入り。オケは厚みまでは感じられませんが、現代楽器のオケによる歯切れの良い伴奏ですね。フルニエのチェロは横綱相撲のような風格を帯びています。基本的には前回取り上げた演奏に近い、力がよく抜けた演奏。
2楽章は深いですね。深遠なチェロとはこのこと。パウムガルトナーの伴奏も含めて呼吸が深く、静かながらデュナーミクの幅が大きい、大きな音楽。チェロは高音の音色の美しさと芸術的なヴィヴラートで名旋律を表現。
3楽章はこれまでとはうってかわってチェロが饒舌。メロディーラインの表情付けが鮮明で推進力爆発なオケの序奏からはじまり、その序奏に乗ってチェロが歌います。冒頭からデフォルメに近いアクセントで盛り上げます。これまでの楽章とは弓の勢いが違います。これは確信犯的な設計ですね。音程がふらつくほどの弓の勢いです。途中の速いパッセージは寄せては帰すさざ波のような美しい閃きがあります。最後はチェロもオケもスピード違反の車の如き豪快さでフィニッシュ。
この演奏の評価は[+++++]とせざるを得ませんね。フルニエ先生、3楽章の変貌ぶりは流石です。15年の時は香しい芳香を放つ熟成を遂げていました。遅ればせながらフルニエの魅力を再発見。
本アルバムを入手してから、またも気づいたんですが、同じ演奏者による2番の演奏もあり、また、フルニエのチェロ協奏曲にはテスタメント盤など他の録音もある模様。ここまでやられては他の演奏を集めざるを得ません!
見つけ次第またレビューしたいと思います。
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