作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

オルフェウス室内管弦楽団の60番、91番

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今日は、最近ディスクユニオンで手に入れた廃盤ものを。

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以前も取り上げた、オルフェウス室内管弦楽団のハイドンの交響曲集。
収録曲目は収録順に交響曲60番「迂闊者」、オペラ「アルミーダ」序曲、交響曲91番。91番は先日ラトル/ベルリンフィルの演奏が記憶に新しいところ。録音は1992年の3月、ニューヨークでの録音です。

交響曲60番は6楽章構成の変則構成。手元の資料によれば、1774年にエステルハーザで戯曲「迂闊者」を上演した際の劇の付随音楽と幕間音楽として作曲されたとのこと。「迂闊者」の愛称はハイドン自身がつけたも。6楽章構成はハイドンの交響曲では唯一のもの。

オルフェウス室内管の演奏は小気味好い俊敏な反応を楽しめる演奏。編成が小さいだけに迫力の方は今ひとつながら、フレーズの表情付けが巧いため曲の面白さを楽しめます。
聴き所は4楽章プレストの弦の強奏による劇的な演出と5楽章の叙情的はアダージョの対比。5楽章はアダージョの間に象徴的な中間部を挟んだ形。心にのこるメロディーですね。
最後の6楽章は弦楽器が調弦する場面などをふくむ演出満点の構成。いやはや、アイデア満点の曲。コンサートで取り上げたらさぞかし受けることでしょう。オルフェウス室内管の機知も最高ですね。

アルミーダ序曲は爽快な曲。録音のせいか若干軽い印象もありますが、曲のおもしろさを十二分に表現した演奏。

交響曲91番は、個人的には先日のラトル/ベルリンフィルの演奏よりも楽しめる演奏。小編成オケの反応の良い響きを十分楽しめる演奏です。キビキビした展開で小規模ながら曲全体の構造をよく見渡せます。東武ワールドスクエアに行ったような気分にさせられる演奏ですね。

評価は3曲とも[++++]としました。[+++++]としたいところもありましたが、軽めの音響がスケール感不足にも感じられかねず、ちょっと減点というところでしょうか。
オルフェウスのハイドンは気に入りましたので、入手済みの3点以外のアルバムも見つけ次第手に入れたいと思います。
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