ウィスペルウェイのチェロ協奏曲集(ハイドン)
チェロ協奏曲つづきで、今日は古楽器によるももの。

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ピーター・ウィスペルウェイのチェロ、オケはフロリレジウムによるもの。録音は1994年。収録曲目は収録順にチェロ協奏曲1番、交響曲104番ロンドン(室内楽版)、チェロ協奏曲2番というもの。
ピーター・ウィスペルウェイは1962年オランダのハーレム生まれのチェリスト。私と同じ年ですね(笑)
本人のサイトがありますのでリンクを張っておきます。リリースされているアルバムはほとんどがChannel Classicsレーベルから。このレーベルの看板アーティストという位置づけでしょう。
www.pieterwispelwey.com
フロリレジウムはイギリスの古楽器オケ。このアルバムでは指揮者の表記はありませんが、アシュリー・ソロモンという人が芸術監督との表記があります。ヴァイオリンにはこちらもChannel Classicsの看板アーティストであるレイチェル・ポッジャーの名が。
さて、このアルバムの演奏。
Hob.VIIb:1 Cello Concerto No.1 [C] (1765–67)
第1番は最初から快速なスピードで入ります。木質系の響きが心地よい古楽器による序奏。ウィスペルウェイのチェロは基本的には速い音階も軽々とこなすテクニックのキレで聴かせるタイプ。全般的に速いパッセージの爽快感に重点をおいた構成に聴こえます。昨日取り上げたハンナ・チャンのチェロとは同じ曲とは思えないくらい聴かせどころが違います。チェロの重音のアクセント、残響まで含めてチェロの響きを自在に操るところなど、ただ者ではない感じです。1楽章のカデンツァも余裕綽々でこなしています。
2楽章のアダージョ、ゆったりと言うよりは音を短めに刻みながらアダージョの感覚を表現しているような演奏。音楽性豊かな演奏なのにさっぱり感もあって引き締まったアダージョ。
3楽章は再び快速。踊るようなチェロの快速パッセージ。若干単調な印象も与えかねないほどにスピーディな展開ですがそこは超絶テクニックで聴かせきってしまいます。
Hob.I:104 Symphony No.104 "London" 「ロンドン」 [D] (1795)
つぎは室内楽版のロンドン。発想は面白いんですが、ロンドンの序奏のメロディーが聴こえたとたん、いつも聴いているオケの重厚な響きのギャップが気になり、あんまり素直に楽しめないのが正直なところ。耳が慣れたところで、分厚い響きを取り去った後の曲の面白さが浮き彫りになる、、、かと思いきや、やはり最後までギャップが気になってしまいました。
Hob.VIIb:2 Cello Concerto No.2 [D] (1783)
そして第2番。1番ほど速さを意識させない中庸なテンポでの入り。ところどころに個性的な修飾音をちりばめる意外はオーソドックスな展開。曲自体のメロディーの美しさに語らせる魅力があるせいか、テクニックの誇示には走らず、じっくりメロディーを奏でることに集中しているようす。オーケストラとの掛け合いの息もぴたりとあってすばらしい流れ。1楽章のカデンツァは落ち着いたもの。そして最後の響きはホルンを強調してアクセントをつけてます。
2楽章はチェロの鳴きが聴き物。かなり押さえ気味の入り。1番と異なり、溜めたり練ったりする部分もあり、高音の美しい響きを生かして、すすり泣くようなハイドンの名旋律を端正さを保ちながら奏でます。チェロも抑制されたコントロールの美しさで聴かせます。最後のカデンツァのような部分は一瞬グラスハーモニカのようなはっとするような音をならしてビックリさせます。これはなんという奏法なんでしょうか。最後は消え入るように。ハンナ・チャンの演奏もそうでしたが2番のアダージョは聴かせどころですね。
3楽章はようやくウィスペルウェイのテクニックが炸裂。やはりこの人のテクニックは凄いですね。難しそうな印象はまったく感じられず軽々と弾き、カデンツァも凄いテクニックなのにテクニックの誇示に聴こえないところが流石。素晴らしい2番ですね。
録音は十分いいんですが、若干低音がボンつく感じがちょっと惜しいですね。
評価はチェロ協奏曲は両曲とも[+++++]、ロンドンは[++]としています。
あまりに暑いのでレビューもそこそこにスポーツクラブで泳いできました。いつものようにサウナと水風呂を往復して、体の水分を入れ替え。かえってきたらソーダがキレているのでハイボールでなく水割りで喉を潤し、ブログの仕上げ。ジョニ黒を空けてしまったので、次はだいぶ前に手に入れたクリネリッシュをハイボール用に冷蔵庫に投入(笑)
ほんとは角くらいのお酒でいいんですが、手元のシングルモルトの未消化分を少し整理するつもりで投入です。ハイボールにハイランド地方の奥行きある香りが乗りますかどうか!

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ピーター・ウィスペルウェイのチェロ、オケはフロリレジウムによるもの。録音は1994年。収録曲目は収録順にチェロ協奏曲1番、交響曲104番ロンドン(室内楽版)、チェロ協奏曲2番というもの。
ピーター・ウィスペルウェイは1962年オランダのハーレム生まれのチェリスト。私と同じ年ですね(笑)
本人のサイトがありますのでリンクを張っておきます。リリースされているアルバムはほとんどがChannel Classicsレーベルから。このレーベルの看板アーティストという位置づけでしょう。
www.pieterwispelwey.com
フロリレジウムはイギリスの古楽器オケ。このアルバムでは指揮者の表記はありませんが、アシュリー・ソロモンという人が芸術監督との表記があります。ヴァイオリンにはこちらもChannel Classicsの看板アーティストであるレイチェル・ポッジャーの名が。
さて、このアルバムの演奏。
Hob.VIIb:1 Cello Concerto No.1 [C] (1765–67)
第1番は最初から快速なスピードで入ります。木質系の響きが心地よい古楽器による序奏。ウィスペルウェイのチェロは基本的には速い音階も軽々とこなすテクニックのキレで聴かせるタイプ。全般的に速いパッセージの爽快感に重点をおいた構成に聴こえます。昨日取り上げたハンナ・チャンのチェロとは同じ曲とは思えないくらい聴かせどころが違います。チェロの重音のアクセント、残響まで含めてチェロの響きを自在に操るところなど、ただ者ではない感じです。1楽章のカデンツァも余裕綽々でこなしています。
2楽章のアダージョ、ゆったりと言うよりは音を短めに刻みながらアダージョの感覚を表現しているような演奏。音楽性豊かな演奏なのにさっぱり感もあって引き締まったアダージョ。
3楽章は再び快速。踊るようなチェロの快速パッセージ。若干単調な印象も与えかねないほどにスピーディな展開ですがそこは超絶テクニックで聴かせきってしまいます。
Hob.I:104 Symphony No.104 "London" 「ロンドン」 [D] (1795)
つぎは室内楽版のロンドン。発想は面白いんですが、ロンドンの序奏のメロディーが聴こえたとたん、いつも聴いているオケの重厚な響きのギャップが気になり、あんまり素直に楽しめないのが正直なところ。耳が慣れたところで、分厚い響きを取り去った後の曲の面白さが浮き彫りになる、、、かと思いきや、やはり最後までギャップが気になってしまいました。
Hob.VIIb:2 Cello Concerto No.2 [D] (1783)
そして第2番。1番ほど速さを意識させない中庸なテンポでの入り。ところどころに個性的な修飾音をちりばめる意外はオーソドックスな展開。曲自体のメロディーの美しさに語らせる魅力があるせいか、テクニックの誇示には走らず、じっくりメロディーを奏でることに集中しているようす。オーケストラとの掛け合いの息もぴたりとあってすばらしい流れ。1楽章のカデンツァは落ち着いたもの。そして最後の響きはホルンを強調してアクセントをつけてます。
2楽章はチェロの鳴きが聴き物。かなり押さえ気味の入り。1番と異なり、溜めたり練ったりする部分もあり、高音の美しい響きを生かして、すすり泣くようなハイドンの名旋律を端正さを保ちながら奏でます。チェロも抑制されたコントロールの美しさで聴かせます。最後のカデンツァのような部分は一瞬グラスハーモニカのようなはっとするような音をならしてビックリさせます。これはなんという奏法なんでしょうか。最後は消え入るように。ハンナ・チャンの演奏もそうでしたが2番のアダージョは聴かせどころですね。
3楽章はようやくウィスペルウェイのテクニックが炸裂。やはりこの人のテクニックは凄いですね。難しそうな印象はまったく感じられず軽々と弾き、カデンツァも凄いテクニックなのにテクニックの誇示に聴こえないところが流石。素晴らしい2番ですね。
録音は十分いいんですが、若干低音がボンつく感じがちょっと惜しいですね。
評価はチェロ協奏曲は両曲とも[+++++]、ロンドンは[++]としています。
あまりに暑いのでレビューもそこそこにスポーツクラブで泳いできました。いつものようにサウナと水風呂を往復して、体の水分を入れ替え。かえってきたらソーダがキレているのでハイボールでなく水割りで喉を潤し、ブログの仕上げ。ジョニ黒を空けてしまったので、次はだいぶ前に手に入れたクリネリッシュをハイボール用に冷蔵庫に投入(笑)
ほんとは角くらいのお酒でいいんですが、手元のシングルモルトの未消化分を少し整理するつもりで投入です。ハイボールにハイランド地方の奥行きある香りが乗りますかどうか!
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