作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】初春の秩父紀行

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少し時間が経ってしまいましたが、1月末に日帰り旅行に行ってきましたので、記事を残しておきます。

2月から仕事関係で平日の休みが取りにくくなるため、嫁さんがどこかに行こうということで、日帰り旅行にいくことに。出かけたのは1月も最後の31日金曜日でした。

ちなみに先日伊豆下田に旅行した時に立ち寄った下田駅そばの中華料理屋さんのマスターが我々が贔屓にしている横浜中華街の翠香園で修行していたと知り、久しぶりに中華街の翠香園で美味しいお粥でも食べようかとのアイデアもありましたが、この頃すでに世の中新型コロナウイルス関連でざわつき始めていたため、中華街のあの人混みはちょっとリスキー。要は人混みや、中国人観光客が来そうもないところが良いということになり、地味目スポットを探していると、偶然、前日夜のテレビで秩父宝登山の蝋梅が見頃を迎えているとのニュースが目に入りました。秩父の蝋梅園はさすがにマイナーだろうと勝手に決め込んで、行き先は秩父に決定(笑) ということでいつも通り緩い旅に出た次第。



秩父はそれほど遠いわけではないので、出発は7時と我々にしては少々遅め。いつも通りGoogle Mapsに宝登山神社を仕掛けてみると、関越経由ではなく一般道で行くのが速いとのことで、一般道経由で向かうことにしました。

自宅のある狛江から北上、田無で新青梅街道に入ると、あとはひたすら西に向かって進みます。学生時代に一度きたことがある多摩湖と西武園遊園地、狭山湖をやり過ごし、小手指近くでようやく秩父方面に向かう所沢入間バイパスに入ります。

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飯能が近くなったところで、真っ白に雪化粧した富士山が見えたので、いつものように嫁さんが窓からパチリ。この日も天気に恵まれました。飯能を過ぎると後は西武池袋線に沿って山道を登っていくだけです。この時点で1時間半近く走ったので、コンビニでもあれば休憩しようと思っていたところ、いくら走ってもコンビニがありません(笑)  仕方なくどんどん走って秩父も近くなったところでようやく休むところが見つかりました。

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歩楽里(ぶら〜り)よこぜ:道の駅果樹公園あしがくぼ

ちなみにこの道の駅の少し手前に正丸トンネルという長いトンネルがあるのですが、トンネルを抜けると道の脇に雪が積もっており、このトンネルを境にグッと気温が下がった感じ。ついた道の駅は西武線の芦ヶ久保駅の脇すぐ脇にあります。

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車を降りると寒い! しかもあちこちに雪が残っています。時刻は9時30分ごろ。狙いどおり人影はまばら(笑)

トイレを借りると、壁には「氷柱ありません」と張り紙が。そう、このすぐ裏にははあしがくぼの氷柱といって冬の間散水してできる氷柱が観光名所となっているのですが、今年は暖冬で氷柱ができないとのこと。我々には十分寒いんですが、例年だともっと寒かったわけです。ということで道の駅に入ってみると、このあたりで採れる野菜やきのこが山ほど並び、しかも値段が格安。帰りに寄って買い物をして帰ることにして、先に進むことにしました。

道の駅を出るともう秩父は目の前。

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しばらくすると正面に山肌を階段状に削り取られた武甲山の威容が目に入ってきます。武甲山はセメントの材料である石灰石の優良な産地ということで、長年にわたる石灰石の採掘で山容が変わるほど変貌してしまったそう。

朝の陽に輝く武甲山の姿に圧倒されながら進むとすぐに秩父市街に入ります。目的地にした宝登山は秩父からさらに北上した長瀞の近くになりますので、Google Mapsの指示に従って長瀞まで進みます。途中行くつも温泉施設の看板が目に入り、秩父にはかなりの温泉がある模様。むむ、帰りに温泉に入るモチベーションが高まります(笑) 芦ヶ久保の道の駅から40分ほど走ってようやく目的地に。秩父に長瀞駅前の信号を左折するともう宝登山は目の前。大きな鳥居が迎えてくれました。

2014/03/30 : 旅行・温泉巡り : 【番外】春の秩父紀行

宝登山神社には母親が元気な時に一度きていますので、今回は神社の前を通り過ぎて、蝋梅が咲く宝登山を目指して神社の裏手のロープウェイの駅の駐車場に車を停めました。

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人混みを避ける目的でここを選んだわけですが、意外にも駐車場には多くの車が停まっていました。

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秩父長瀞 宝登山ロープウェイ

駐車場からスロープを少し登ったところにロープウェイの山麓駅があります。駐車場の車の台数で少しびっくりしていたんですが、ロープウェイの駅に待つ人はそれほど多くなく、日本人ばかりで予想通り高齢のご夫婦などが中心。やはり蝋梅を見にこられるということは風流な心の持ち主が多いと見えます。中国語が飛び交ってなくて一安心。

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この日は平日ですが15分毎に往復しており、それほど待たずにロープウェイに乗れました。このロープウェイ、標高差236mを約5分ほどで登ります。もちろん徒歩で登れる道も整備されていますが、やはり登りはロープウェイが楽ですね。

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すぐに山頂駅に着きますが、ちょっと登っただけで景色は俄然開けてきます。青空に映える秩父の山々。ちょうど真東を向いているので正面は登谷山(とやさん)、眼下は長瀞の川下りを楽しめる荒川です。

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山頂駅の脇から今度は南西側を望むと奥秩父連山。両神山や甲武信岳、和名倉山がクッキリと望めます。いやいや、いい天気。すでに横の蝋梅がいい香りを放っていました。

山頂駅から上にはすでに満開の蝋梅で山が黄色く染まっています。ゆっくり登っていきます。少し登ると東ろうばい園。

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もう見渡す限り蝋梅。抜けるような青空に黄色の花が映えます。

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あたりは蝋梅のいい香りに包まれ、見にきているお客さんも皆笑顔。

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蝋梅!

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蝋梅!

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ハイキング姿の4人組の写真を写して、、、

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また蝋梅。いやいやこれは素晴らしいですね。木の種類が少し違うのか枝振りや花の色の濃さが微妙に違う木もあり、見飽きませんね。

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そしてしばらく先に西ろうばい園。

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蝋梅!

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蝋梅!

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蝋梅!!!

いやいや、これほど見事だとは思いませんでした。新鮮な空気というか、あたり一面に蝋梅の甘い香りが漂い、空は紺碧。西ろうばい園の下には梅林がありましたので、蝋梅の後は梅の花も見頃になるのでしょう。平日の午前中とこうこともあり、人も少なく蝋梅を満喫できました。これは来た甲斐がありましたね。

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西ろうばい園を一巡して少し上がると宝登山の頂上がありました。標高497.1mとそれほど高い山ではありません。

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山頂の広場のすぐ下では絶好の好天に、三脚を立てて写真を撮る人が数人。蝋梅の黄色い色に秩父の山が映えるのでしょう。蝋梅の香りが満ちた山頂の幸せな時間です。

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秩父 長瀞鎮座 宝登山神社

ちなみに、山頂の広場のすぐ脇に、麓の宝登山神社の奥社があり、看板には日本武尊ゆかりの神社との説明がありました。

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奥社は木の最もシンプルな形の神明鳥居と、千木、鰹木のついた簡素な神明造りの社殿のみの小さな御社。

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御社は東向きに建っていて、そちらには麓の宝登山神社があります。麓側には大きな鳥居。

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鳥居をくぐると急階段! このまま降っていくと麓まで道があるようですが、ロープウェイの往復切符を買ってありますので、帰りも楽ちんです(笑)

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ちなみに奥社の横には売店があり、手に入れたお土産はこちら。

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「笑うだるまに福来たる」とタスキがかかった金のだるま。最初から目が入ってますが、笑ってます。なんとなく福が来そう(笑)

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この後階段を降りて、麓ではなくロープウェイの山頂駅まで行って、麓に降りました。

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麓駅から車を停めた駐車場とは反対側に急坂を降りていくと5分ほどで宝登山神社に着きます。

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順番は逆かもしれませんが、一応ちゃんとお参りして、いろいろ祈願。祈願内容は秘密です(笑)



のんびりと蝋梅園と宝登山神社のお参りをして、時刻はお昼少し前。朝食はいつも通り車中でサンドウィッチだったので、そろそろお腹が減ってきました。宝登山神社の参道あたりにもお昼スポットがあるようでしたが、ここはいつも通り食べログでこの辺りのお昼スポットを検索。そしてあてをつけたのが、長瀞から荒川沿いに寄居方面に10分ほど走ったところにあるお蕎麦屋さん。

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食べログ:蕎麦 大さわ

観光地からはだいぶ離れていますが、食べログの評価をみる限りなかなか本格的なお蕎麦を出すお店です。お昼時で混んでるかと思いきや、先客は二組で一組は食べ終わって出るところ。すぐに座れて、品書きから選んだのが「2種」。2種とはざる蕎麦に今日の蕎麦を一枚加えて蕎麦が二枚出てくるもの。

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こちらが一種目。蕎麦粉の産地にはかなりこだわりがあるようで、一種目も歯応え、風味ともになかなかのもの。そして二種目(写真なし、、)は微妙の蕎麦の色が変わり、交互にいただくと蕎麦の風味や食感が微妙に異なり、誠に風雅。いやいや蕎麦好きにはたまらないですね。

店の入り口には子供用の遊具などが置かれて、カジュアルな感じもありますが、寡黙なご主人が鋭い目つきで運んでくる蕎麦は本格派。美味いです。

ちなみにお蕎麦をいただいている間に次々とお客さんが入り、流石に人気店。これだけの味ですから休日には混み合うかもしれませんね。



お腹も満ちて、時刻は12時半すぎ。メインの目的である蝋梅は楽しみましたので、あとは余興(笑) もちろん温泉です。先ほど乗った宝登山ロープウェイの山麓駅に秩父の4か所の温泉のチラシが置いてありましたので、先ほどお蕎麦をいただきながら、お蕎麦屋さんから帰途につく間の立ち寄りやすさや、泉質、印象など、全国数多の温泉に入って養った鋭敏な勘を駆使して、まず選んだのがこちら。

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秩父温泉 満願の湯

まあ、お蕎麦屋さんから一番近かったというだけなんですが(笑)、、ここは2014年に秩父に来た時にも入ってます。皆野まで戻って少し山奥に入ったところにある温泉。ここはph9.3というアルカリ泉。内湯は熱めでいいですし、露天は風が心地よく風情もあります。人気の温泉ということでお客さんも多いですね。そしてさらにいいのは水風呂。ビシッと冷えていて、天にも昇るような心地よさ。最初に露天でしばらくのんびりした後は内湯と水風呂を4往復。もちろん昇天(笑) スバラシイですね。小一時間温泉を楽しんで上がりました。

車に戻って、「この後どうする?」と嫁さんに問うと、ニヤリとして「もう一風呂」。ということで次なる温泉を目指します。先ほどのチラシの中で特に気になっていたのはこちら。

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秩父川端温泉 梵の湯

こちらは皆野駅の少し南の荒川沿いにある梵の湯。満願の湯から10分少しのところにある温泉です。気になったというポイントは「関東屈指の重曹泉」というフレーズ。アルカリ泉は珍しくはありませんが、重曹泉は珍しいですね。こちらも内湯が熱めでいいですね、露天はちょっとカルキ臭がしましたので内湯を楽しみましたが、狭いながらもまたも水風呂があります(ハート)。もちろん濃いめの温泉成分を感じる内湯と水風呂を数往復。じっくり温まった後に水風呂に入った時の爽快感。そしてキンキンに冷えた体を内風呂でまた温めた時にじわりと感じる生命の力(笑)。ドライブの疲れが吹き飛びますね。もちろん再び昇天(笑) 整いました。

こちらの梵の湯はお客さんも少なくのんびりできます。荒川ぞいの駐車場に出た時に風の気持ち良いこと。まあ、この日は2湯で打ち止めといたしました。



さて、後は帰途につくのみ。往きによった道の駅あしがくぼで買い物をして帰りたかったので、帰りも関越経由ではなく西武鉄道沿いの一般道で帰ることにして、出発。

午前中の陽の光で神々しい威容を誇った武功山も午後の日差しでガラッと姿が変わって見えたのが面白いところ。秩父駅近くまで来て後は西武鉄道に沿って降るだけです。道の駅では、きのこに野菜、お酒(笑)などなどいろいろ買って帰りました。中でもトマトが旨かった! この道の駅は楽しいですね。

東京に戻った頃は夕方の渋滞の時刻ですが、勝手知ったる道なのでチョコチョコ裏道を通ってそれほど時間がかからず無事帰着できました。

最近観光地も都会も中国からの観光客が溢れていますが、景気にはいいでしょうが、このところの新型コロナウィルス騒動を踏まえるとちょっと不安ですね。人混みを避ける目的で平日の秩父を散策しましたが、中国語を話す人たちとは出会わずにすみ、温泉も堪能。我々の世代にはこうした渋めの旅先がいいようですね。



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4 Comments

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ハイドン大好き親父

Daisyさん こんにちは

いい旅だったようでなによりです。
我が家の地、小手指という地名まで記していただきありがとうございます。
我が家からは秩父は車で1時間あまりで行けてしまうため、しばしば出かけて
いっています。
ちなみに、いちごのシーズンになったので、私も、今週末は、芦ヶ久保の果樹園に出かけて行く予定です。

蠟梅の見事な写真は目の保養になりました。

また、秩父には温泉もあちこちにあり、楽しんでこられたようですが、近年は
お湯の出が悪くなっているということも聞いています。

偶然にも、2月17日の埼玉県の県政ニュースでは、やはりこの地域の温泉旅館の
一つが、温泉の出が悪くなってきたためか、水道水を使っていたということで
措置命令を受けたという記事がありました。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/0217-07.html
ここは、私は利用したことはありませんが、創業は江戸時代という伝統のある
温泉旅館であるため、利用者から見ると、一部の浴槽とは言え、
虚偽表示などせずに、その名に恥じない正直な商売をやって欲しいものです。

話は変わりますが、新型コロナウィルスは、本当に悩ましいです。
お互いに感染しませんように。
(美術館やコンサートはしばらく控えるようにするかもしれません。
ただ、私は、通勤で毎日電車を使っているので、そちらの方が感染確率が
高そうなのですが。)

では、また。


  • 2020/02/18 (Tue) 21:25
  • REPLY
Daisy

Daisy

Re: タイトルなし

ハイドン大好き親父さん、コメントありがとうございます。

そういえばお住まいは小手指でしたね。所沢あたりからなら、秩父は西武線でも車でもいきやすくていいですね。こちらは小田急、京王沿線は土地勘はありますが、秩父は滅多に行かないので新鮮です。しかも温泉も各所にあり羨ましい限り。温泉は自然の恵みですので、出が悪くなることもあるのでしょう、維持管理は大変ですね。今回行った温泉は書いた通りなかなかいい温泉でした。まだまだいろいろありそうなので、機会があればまた秩父巡りを楽しみたいと思います。

ちなみに芦ヶ久保ですが、奥に果樹公園村というのがあるんですね。イチゴ狩りも面白そうです。

新型コロナウィルス、なんだか人ごとではなくなってきました。満員電車の通勤は確かにリスキーです。お互いに気をつけましょう。いい歳ですから、、、(笑)

  • 2020/02/18 (Tue) 23:26
  • REPLY

sifare

音楽家の食卓

Daisyさんこんばんは~
蝋梅の美しさと澄んだ山々の風景も楽しく拝見させていただきました。有難うございます~
しばらく動けない状態の中でほっと一息という素敵な写真でした!

初めはこれどうなの?って感じで恐る恐るという雰囲気でしたが、感染が広まってくると様々なことが一気に変化してきますね。くれぐれも感染予防を怠ることなく、気を引き締めて、少しでも早い終息を願ってお互いに頑張りましょう。

ところで「音楽家の食卓」という本を図書館でお借りしました。シェフの方が書かれている音楽家達の背景とまつわる料理、レシピを紹介してくださっている楽しい本です。ハイドンの項もありますので、機会がありましたら是非どうぞご覧になってみてください~

  • 2020/03/04 (Wed) 00:56
  • REPLY
Daisy

Daisy

Re: 音楽家の食卓

sifareさん、いつもコメントありがとうございます!

東京もそうですが、関西も感染者が増えてきましたね。現在毎日外出が必要で電車にも乗るのですが、マスクで完全防備のうえ、なるべく混まない早い時間の各駅停車で出かけています。手洗いうがいを徹底しているせいか、風邪もひきません。例年こうしていればよかったですね。おっしゃる通り油断は禁物ですね。

「音楽家の食卓」面白そうですね。
早速amazonで注文入れました。ロッシーニは出てきそうですが、他の作曲家はなかなかどんなものが出てくるのか想像がつきませんね。読む前の方が想像力が養われて良さそうです(笑)

今年は暖冬だったせいか、自宅の庭の梅の花が咲くのが早く、おまけに散るのも早かったので、あんまりいい写真が撮れませんでした。走行しているうちに桜の花が咲き始めるのでしょう。

ウィルスに負けずに平穏な生活を保っていきましょう。

  • 2020/03/04 (Wed) 22:38
  • REPLY