作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】「出雲と大和」展(東京国立博物館)と激熱銭湯!

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先日思い立って、久しぶりに上野の東京国立博物館に行ってきました。目的は特別展「出雲と大和」を見るため。

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東京国立博物館:日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」

なんと今年2020年は日本書紀が編纂された養老4年(720)から1300年という記念すべき年にあたるとのことで開催された展覧会。普段出雲にも大和にも日本書紀にもあまり触れず、東京でハイドンにばかり触れてに生活している私ですが、何を隠そう出雲の血が4分の1入っているんですね。母方の祖母は出雲の出身で、幼少期に祖母の家にいくと海苔ではなく島根名産の板わかめを巻いたおにぎりが定番で、今でも板わかめに格別の郷愁を感じるんですね。だいぶ前の旅行記をお読みになった方には出雲の遠い親戚詣での珍道中の様子もご記憶にあろうかと思います。この展覧会、先日駅張りのポスターを見てその存在を知り、出雲に惹かれてなんとなく気になっていたもの。先週のこの日は雨だったので、嫁さんが「どこか展覧会でも行ってみる?」との声がかかり、それではということで重くも軽くもない腰を上げた次第。



雨ということで車で出かけて、いつものように上野駅公園口の横の線路側の駐車場に停めようとすると、この駐車場、閉鎖されてしまっていました。仕方なく上野公園をぐるっと回って公園口手前の上野パーキングセンターに車を停めて、駐車料金節約目的で、提携している隣の飲食店でお昼をいただきました。

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食べログ:過門香 上野バンブーガーデン店

駐車場の隣の1階にあるお店ということで入りましたが、この過門香、もう20年くらい前でしょうか、銀座一丁目に出来たばかりのお店に1度入ったことがあります。実にそれ以来。上野の駅前とあって結構な混雑ですし、やはり中国人のお客さんも多いですね。出てくるのが早そうなラーメン系を注文。

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柔らか蒸し鶏塩タンメン(写真)と薄切りトンポーロー醤油タンメンを注文。まあまあ美味しかったんですが、駐車料金の割引は4000円以上の会計からということで、空振り(笑) 

雨の上野公園をとぼとぼ歩いて東京国立博物館に向かいました。トーハクの入り口には適度な人波。狙い通り、雨の平日で、特別展の内容も渋めということで、チケットも並ばずにすんなり買え、ゆったり鑑賞することが出来そうです。企画展なので奥の平成館に向かいます。

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エスカレーターを上がって最初に会場に入ると、この展示会のキーになる日本書紀の神代巻の鎌倉時代の写本が展示されています。

ふむふむと眺めて歩みを進めると、、、いきなり巨大な木塊が出現。続くエリアは「巨大本殿 出雲大社」というコーナー。木塊の正体は出雲大社境内から発掘された、古代の大社の掘立柱の根にあたる部分。古代の大社は高さが48メートルもあったことは私が学生時代から知られていたことですが、その実際の柱の根の部分を見るのは初めて。展示されていたのは大社の中心部分の心御柱と正面の切妻面に飛び出している宇土柱のそれぞれの地中に埋まっていた部分。直径1.3メートルの巨木を3本束ねて直径3メートルの柱とし、それが50mにならんとする大社を支えて地中に穴を穿たれて刺された掘立柱。巨大な大社が滅びた後、地中に残った柱の根がそれぞれ3個で計6つ。それぞれ侵食された1メートル径くらいの木の塊ですが、実物を見ると、本当に巨大な大社があったがリアルに想像できます。最初の展示でいきなりのけ反りました! 最初にリンクしたトーハクのこの企画展のサイトに発掘時の写真も公開されていますのでご覧ください。その直ぐ横には巨大な大社の木製の模型もあり、古代の巨大大社の姿が見られます。最初コーナーの展示はその他にも出雲大社に収蔵されていた太刀、御簾、勾玉、土器、屏風など。

続く「出雲 古代祭祀の源流」では出雲地方から発掘された銅鐸、銅剣、埴輪、勾玉などがこれでもかというほど多数展示されていました。国宝、重要文化財がぞろぞろ。特に銅鐸の表面に描かれた文様の多様さとアーティスティックさは圧巻です。ほとんどが弥生時代のものということで時代を遥かに超えてこれらを作った人の創意が伝わることの素晴らしさをしみじみ感じた次第。

3つ目のコーナーは「大和 王権誕生の地」。今度は奈良に移って発掘された多量の神獣鏡や埴輪、矢尻など。流石に国立博物館での企画展だけに橿原考古学研究所をはじめとして全国の研究施設などから集められ、国宝、重要文化財がゴロゴロ。これだけ沢山あると希少さに対する感覚が麻痺してきます。

そして最後は「仏と政(まつりごと)」と称して出雲と大和の仏像が数多く展示されていました。ハイライトは国宝の唐招提寺の四天王像の広目天に多聞天。こちらは唐招提寺でも見ていますが、ライトアップされ、背後にも回ることができる博物館での展示は彫刻としての面白さをつぶさに見ることができます。唐招提寺の金堂では本尊の左後ろと右後ろに立ちます。丸顔で張りのある体とギョロっと目を剥いた表情が独特。個人的に一番興味深かったのは出雲大社の裏側にある鰐淵寺の観音菩薩立像。今回2体来ているのですが、1つがみょうに腰が柔らかく艶かしい姿勢。どうしてこのような姿勢になったのだろうと暫し対峙(笑) 

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展示の最後に法隆寺の金堂の焼失した壁画の複製陶板が展示されていました。ここだけ撮影可でした。周りの柱も焼けたように復元しているのがちょっとやりすぎ感が漂いましたね。

企画展の会場を出るとミュージアムショップ。今は色々お土産がありますが、私が手に入れたのはガチャガチャ(笑)

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出雲にも大和にも関係ないですが、なかなかいいのが出ました(笑)

この後一休みして、平成館1階のの常設展を見て東京国立博物館を後にしました。実はこの日はもう1つミッションがありました。前日、テレビで紹介されていた銭湯。銭湯評論家の町田忍さん激推しの48度の高温湯が御徒町にあると知り、高温好きの血が騒ぎ、直ぐに場所などを調べておたんですね。御徒町と言えば上野の隣。しかも駐車料金も定額で気にする必要がなくなり、車を上野パーキングに置いたまま行ってみようということに。

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東京銭湯マップ:燕湯

上野パーキングから小雨が降る中、10分少々歩いて、アメ横のはずれにある燕湯に到着。つくと昔の銭湯そのままの千鳥破風が見事。この燕湯、営業時間は朝6時から! もう入る前からワクワク感に満たされます。靴を下駄箱に入れ木札を取るのも昔のまま。そして番台でおじさんにお金を払うスタイルも昔と変わりません。

テレビに出たので人が多いかと思いきや、先客は数人。雨の中歩いて来たのでそそくさと服を脱いで、やおら洗い場へ。正面にはペンキのハケ跡の勢いが迸る富士山のペンキ画が迎えてくれます。落ち着いてたっぷり掛け湯をして、まずは普通の浴槽へ身を沈めます。いやいや、ここも適度に熱くていいですね。44度くらい。そして、熱湯の方に移ります。こちらはブクブク泡が立てられていますが、温度計を見ると46度。いやいや、48度を期待して来たんですが、少々残念。こちらは少々深くてたっても腰の上までお湯がきます。もちろんグッと体を沈めて46度のお湯をじっくり楽しみます。ブクブクそこから泡が出ていますので茹っている気分。いや、実にいい。沸かし湯ですがカルキ臭も気にならず、肌あたりもいい。最高です。3分ほど体を沈めては上がって水を浴び、また3分と4度ほど繰り返して体を初期化(笑) いやいや何度も言いますが最高です。ここだけ時の流れがゆったりしているようです。

嫁さんと示し合わせた時間が近くなって上がりましたが、至福のひとときでした。最後番台のおじさんに最高だったと挨拶して燕湯を後にしました。お湯だけでなく銭湯の文化がしっかり残る貴重なところ。家から近くはありませんのでそうしょっちゅうは行けませんが、温泉以上の癒しがある素晴らしい銭湯でした。

ホテった体で癒されていい気分の中、アメ横をそぞろ歩いて駐車場まで戻り、上野を後にして帰宅しました。銭湯も捨てたもんじゃありませんね。温泉だけでなく銭湯も開拓しなくてはなりませんネ。



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