【番外】静岡日帰り紀行

なんだかドタバタとした日を送っておりますが、ちょっと気になる展覧会が静岡で開催されていましたので、日帰りで静岡まで行ってまいりました。骨休め記事でスミマセン。

気になる展覧会というのはこちら。

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静岡県立美術館:熊谷守一 いのちを見つめて

先日NHKの日曜美術館の終わりの展覧会案内で見かけて興味を持ったもの。晩年の非常にシンプルかつアーティスティックに抽象化された画風で知られる熊谷守一の大規模な回顧展ということで、これは見なくてはと思ったもの。会期は9月23日までということで、9月中旬にでも出かけてみようかと思っていたところ、9月9日から東名高速の大井松田ー清水間と静岡に向かう大動脈が集中工事期間に入り、終日対面通行と渋滞が予想されるため、思い立って9月3日の火曜日に嫁さんと二人で出かけることにしました。

ということで3日の朝7時と我々にしては比較的ゆっくりな時間に出発。自宅から東名川崎インターで高速に乗り一路西へ。いつものように車中でコンビニおにぎりをいただきながらのドライブです。平日なので渋滞もなくスイスイと西に進み、海老名や足柄など大きなサービスエリアよりはお客さんも少なくて落ち着いていてお気に入りの鮎沢パーキングエリアで一休み。

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いつもの鉄塔が霧にむせぶように見えますが、最近iPhoneを車の空調の吹き出し口にクランパーでセットするので、ドライブ中はiPhoneが冷え冷えで、カメラのレンズが曇っているだけ(笑)

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幸いこの日は天気に恵まれました。

しばし休憩して、さらに西に向かいます。御殿場を過ぎて新東名と東名の分岐ですが、この日は東名に進みます。最近の旅では走りやすい新東名ばかり使っていたので東名を走るのは久しぶり。裾野、沼津、富士、富士川とやり過ごすと、海沿いに出ます。好天の海沿いをしばらく走ると目的地の最寄りインターである清水インターに程なく到着。あとはいつもどおり、Google Mapsの指示どおり、日本平の麓にある静岡県立美術館を目指します。

美術館の開館時間は10:00。首尾よく10分前くらいに到着しました。

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入り口の方に歩いて来てみると、目的の展覧会のポスターが目に入ります。

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入り口の前では厳しい日差しを避けて、建物の陰で何人かのお客さんが開館待ち。

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なんだか美術館の建物はあまり個性のないズドーンと長い変わったデザイン。調べてみると設計は静岡県都市住宅部営繕課、設計共同企業体静岡設計連合とあり、開館は1986年と意外に古いことがわかりました。
10時ピタリに守衛さんが鍵を開けて開館。中は冷房がキンキンに効いていて、日光直下の灼熱の中で待っていたので、まるで極楽浄土に来たよう(笑)

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企画展の会場は2階ということで階段を登っていきますが、あまり人がいませんね。

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熊谷守一展に向かうお客さんは数組ということで、狙いどおりのんびり見られそうです。

熊谷守一の作品は晩年のものは見覚えのあるものがポツポツとあるものの初期の作品などは全く見たことがないものばかり。配布されていた作品リストをみると200点近い作品が揃っています。展示は年代、テーマ別に分けられて、生涯を追えるようになっていました。

第1章 画家・熊谷守一の誕生
第2章 「モリカズ様式」へ
第3章 いのちを描く
いきもの
第4章 80歳を超えて
第5章 守一とともにあるもの 日本画・書・素描・遺品

多数の作品を体系立ててみたことで、今までユーモラスだったり日本的な単純化といった視点でみていたものが、その単純化が極めて洗練され、抽象芸術的なアーティスティックさに満ちているという印象を得たこと。印刷や映像でみるとイラスト的な印象を持ちますが、実際の絵には豊かなテクスチャーがあり、また熊谷守一の特徴である赤い輪郭線も表面の絵の具を削って下地を見せるという技法によることで、実に趣深いものになっているのがよくわかりました。
以前見たマティスやモネが晩年になるに連れて洗練というか究極的なシンプル化に向かっていったのと同様、熊谷守一もディティールをそぎ落として生き物や物のエッセンスを究極のシンプルさで捉えて絵にしていたんですね。

面白かったのはサイン。どの絵にもサインが入ってますが、晩年はカタカナで「クマガイモリカズ」とまるで子供の絵のように、そして戯れるように絵に釘で引っ掻くようにして書いてあるんですね。よく見るとその位置もかなり大胆。これも天真爛漫な熊谷の作風を象徴していますね。

ということで、この展示は実に面白かった。わざわざ静岡まで見に来た甲斐がありました。やはり空いていて、のんびりと見られるのが一番いいですね。

展示の構成は良かったものの、絵が曲がってかけられていたり、照明がイマイチだったりと、会場設営にはちょっと課題ありでしたね。せっかくの良い企画なので、この辺も手を抜かずにお願いしたいところです。また、県立美術館のこの展覧会のウェブサイトも情報量不足でしょう。展示構成や、SNSを意識したアイデアなどを加えれば集客数を伸ばせる余地がありそうですね。

一とおり見終わると、奥にロダン館というのがあり、ロダンの彫刻が集められた大きなホールがあります。こちらも見応えありそうでしたが、熊谷守一をじっくり楽しんだので、さらりと見て出てきました。



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外に出ると灼熱(笑) ちょうど11:30と、約1時間半展覧会を楽しんだことになります。エントランス前の池では守衛さんが鯉の餌やりをしていました。鯉のお昼ご飯ですね。

さて、ここ静岡県立美術館は日本平の麓。せっかく静岡まで来たので、この近くの名所を訪ねることにしました。行き先は久能山。そう、徳川家康が眠る久能山東照宮です。

東照宮といえばもちろん日光が本宮社なんですが、元和2年(1616年)に徳川家康が駿府城で亡くなった直後に柩が運ばれたのが久能山。全国に現在130現存する東照宮のうち最初に建立されたのがここ久能山東照宮ということで、一度来てみたかったところ。事前に行き方を調べていると、海沿いから石段を登っていくのと、日本平パークウェイからロープウェイで降っていくのとふたとうりの行き方があるよう。海沿いからの石段はかなりキツイとの情報を得ましたので、迷わず(笑)ロープウェイを選択したわけです。

静岡県立美術館からは、一旦山を下って東名沿いから日本平パークウェイに入って20分少々。日本平には何度か来たことはありますが、東照宮もロープウェイも初めてです。程なく日本平の頂上付近にある日本平ロープウェイの日本平駅駐車場に着きました。

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静鉄グループ:日本平ロープウェイ

車から降りて、切符を買うと、ロープウェイはどうやら10分ごとに運転しているよう。切符売り場から少し下ったところに駅がありました。ここのロープウェイはケーブルカーと同じで、2台のゴンドラが交互に行ったり来たりするタイプ。しかもロープウェイなのに、登るのではなく降るのは非常に珍しいタイプとのこと。見下ろすと青く見えるのは空ではなく駿河湾。海に向かって降りていく感じです。ここ日本平駅が標高269m、向かう久能山駅が標高145mということで、標高差124mを5分かけて降りていくことになります。

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ゴンドラはそれほど広いわけではありませんが、なんと55名も乗れるそう。

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しばらくで出発時間となり、添乗員が乗り込んで出発。観光地ではお決まりの添乗員さんのなかなかの名調子によるコミカルな観光案内アナウンス。これで観光気分が盛り上がります。途中支柱が1本ありますが、眼下の谷は深く、深いところで90mもあるそう。ケーブルカー方式なので途中で昇りのゴンドラとすれ違いますが、意外とスピード出てますね。

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上をみると天井には葵の御紋が。凝ってますね(笑)

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5分ということで、あっという間に久能山駅に着きますが、駅の横には推定樹齢500年の楠。東照宮建立が家康の死後ということで、この楠の樹齢はそれよりはるか以前。調べてみると、ここ久能山は東照宮建立前は久能城という山城で、永禄11年(1568年)、駿府に進出した武田信玄によって築かれたとか、それ以前に今川氏の時代から使われていたなどという可能性もあるそう。周りには城壁だったと思われる古い石垣があり、東照宮建立前の久能城の貴重な遺構になっています。

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ゴンドラを降りて日本平方面を望みます。降りてびっくりしたのが気温。たった100m少し下がっただけなのに暑い! 日本平駅から明らかに気温が上がっています。好天に恵まれたのはいいですが、かなりの暑さで、ちょっと動いただけでも汗が噴き出します。これはロープウェイではなく下から石段を登ってきたら死んでしまいますね(苦笑)

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久能山東照宮

駅から少し下ったところに東照宮の入り口がありました。10mくらい歩いただけなのに予想どおり汗だく(笑)

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入り口のある社務所の前から眼下の駿河湾を望みます。海岸沿いには多数のビニールハウスがありますが、これはこの辺りが名産の葉生姜や石垣イチゴのハウスとのこと。いやいやいい景色ですが暑い!

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社務所で拝観料を払って境内に入ります。正面に見えるのは楼門。これは重要文化財。

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石段を登っていきますが、蹴上が普通の石段よりも高くて昇りにくい。なんでも元山城だったことからあえて昇りにくくしているとのこと。この石段が元で後でトラブルが、、、

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楼門をくぐるとさらに上に重要文化財の唐門と回廊に囲われた国宝の御社殿が目に入ります。ここにきて少し涼やかだと思ったら左側の上部のパイプからミストシャワー! あまりの暑さということで、粋な計らいです。これだけでも体感温度が少しは下がりますね。

日光の東照宮は陽明門に到るまで動線を何回か屈折させることで空間の変化をつける見事な配置でしたが、こちら久能山では楼門から御社殿まで一直線の配置。ただし、唐門前の階段は登れず、一旦右に動線を曲げることで、似たような効果を狙っています。

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唐門前の石段の近くまで来ると右に神楽殿がありその脇に入っていきます。

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神楽殿の横にはプラモデル発祥の街静岡らしく、プラモデルが奉納されていました(写真なし)。その裏でちょっと動くものが、、、(笑)
 神楽殿の壁でカマキリが鎌を素振りしてました(笑)

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神楽殿の脇から石段を登ると御本社の右に出ます。正面は日枝神社。そして、この門をくぐると御本社です。

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御本社は手前の拝殿、石の間、本殿が一体となった権現造。2010年と比較的最近国宝に指定されたもの。社殿はかなり手入れが行き届いてますが、明治以降は50年に一度漆の塗り替えがされているそう。現伽藍は2006年に塗り替えが完了したということで、綺麗なわけです。

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日光の東照宮には比べるべくもありませんが、それでも漆の極彩色の建物は絢爛豪華。これは拝殿正面の軒部分。

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御本社の東側にある「家康公御手植のみかん」。本当だとすると400年以上経っているわけですね。樹勢を考えると接木などでDNAを受け継いでるとかでしょうか。

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こちらは御本社の西側にある「大蘇鉄」。こちらは樹齢650年とありますので、先ほどロープウェイの久能山駅の横にあった楠よりもさらに150年古いわけです。

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大蘇鉄の奥にまだ道が続きますので、進んでみると、そこは家康公が眠る神廟でした。日光東照宮にも奥宮宝塔という墓所がありましたが、亡くなられた日にこの地に運ばれたとのことなので、ここにいらっしゃるような気がします。。

ここ久能山東照宮は日光東照宮の圧倒的な煌びやかさにはもちろん及ばないものの、久能城の城壁が残っていたりして、往時を偲ぶ手がかりが色々あり、なかなか見ごたえがありました。そして、ここのウェブサイトは良くできてます。今時SSL対応でないのはご愛嬌ですが、境内各所を360度ビューで見られるページもあり、この手の施設の中ではかなりしっかりとしたつくりで、ウェブサイトを眺めるだけでも行った気になるようできていますので、一度見てみてください。



さて、元来た石段を降りて、社務所前に戻ります。ただこの下りの石段、段差が大きいことは先に書いたとおりですが、下りの石段でどうやら嫁さんが膝を痛めたよう。旅から帰った後も痛みが残っていると言っていますので、気をつけなければなりませんね。原因は石段と老化が半々だと思いますが、、(笑)

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再び眼下を見下ろすと駿河湾が輝いてます。遠くに見える山の左は焼津方面。汗だくになって降りてきたところで、ロープウェイの昇りがもうすぐ発車というアナウンス! 慌てて階段を駆け上って、ロープウェイに乗り込みます。往きは空いていましたが、もうお昼過ぎとあって、ゴンドラ内は結構な人混み。息を切らして駆け込み、5分間の空中散歩を経て、日本平駅に戻ってきました。

帰りのゴンドラのアナウンスの最後に、日本平駅の横にあるデジタル放送のアンテナのある日本平夢テラスの案内がありました。

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日本平夢テラス

こちらがデジタル放送アンテナと夢テラス。アンテナのてっぺんは雲の中。この夢テラスも隈研吾さんの設計。隈さん流行ってますね(笑) 嫁さんに「行ってみる?」と聞くと「行かない!」とのご裁定。まあ、石段をだいぶ昇りましたので、この先階段を昇ってテラスに上がるのも厳しいですね(笑)



さて、時刻は12:30過ぎ。そろそろお腹が減ってきましたので、火照った車にエアコンをギンギンにかけて冷ます間、食べログを検索して美味しそうな店を探します。どうやら海鮮丼の美味しい店が見つかりましたので、そちらをセットして、出発することにしました。いつものようにGoogle Mapsの指示どおり進むと、往きにきた日本平パークウェイを戻る方向を示します。お店の名前には「清水港」とありましたが、逆に静岡駅方面に進みます。30分ほど走ってついたお店がこちら。

食べログ:清水港みなみ

着いてみると、そこは静岡駅のすぐ脇。お店の名前は確かに「清水港みなみ」。ちょっと紛らわしいですね。ここは人気店らしく、2階にある店舗に続く非常階段に、暑い中、何人かのお客さんが並んでいます。その最後尾に着いてしばらくで順番が回ってきて、店内へ。2時までのランチタイムの1時過ぎということで、いくつかのメニューは品切れ! 私たちが頼んだのはこちら。

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こちらが鮪漬け丼。

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こちらが鮪中トロ炙り漬け丼。

いやいや、これが旨かった! しかも値段も恐ろしく安い。東京でこれをいただいたら1500円は下りませんが、漬け丼は800円台、中トロでも1200円ちょっと。お金を出せば東京でも美味い鮪はいただけますが、ここは漬け方、炙り方が違います。流石に鮪で売っている店ということで見事。今回は旅のついでに寄りましたが、次回静岡に来るときはここの鮪は外せませんね。いやいや大満足でした。



エネルギー充填も完了したということで、嫁さんがここに来る途中に看板が目に入った登呂遺跡に行ったことがないということで、ついでに登呂遺跡に立ち寄ってみることにします。私も登呂遺跡に来たのは30年くらい前。記憶も曖昧です(笑)

静岡駅近くから登呂遺跡までは車で10分ほど。駅から南下してだいぶ海に近いところになります。東名高速脇の登呂遺跡の駐車場に車を停めますが、他に車は数台停まっているのみで、この炎天下からか来訪者は少ないようです。

駐車場から車を降りて、北に向かって畑の脇を歩いて行くと、竪穴式住居らしき姿が見えてきました!

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静岡市立登呂博物館:登呂遺跡

遺跡の手前は田んぼ。

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その中に何やら紫色の稲も混じって顔らしき絵が見えます。田んぼアートでしょうが、地上から見ただけではイマイチ何が書いてあるのかわかりません。Google Mapsの航空写真で確認すると、おそらく現在とは違う富士山らしき絵でした。

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稲は穂が実り始めていますね。しばらくすると黄金色に輝くことでしょう。

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登呂遺跡は国の特別史跡に指定されており、弥生時代(1世紀ごろ)の住居跡で、周辺の田んぼも発掘により当時の姿を再現しているそう。あまり知りませんでしたが、この遺跡の発見は、戦時中の昭和18年にこの辺りに軍需工場(プロペラ工場)を建設する際に見つかったとのことで、戦時中にも関わらず発掘が行われたそう。B29の爆撃でこの遺跡も被害を受けたそうですが、戦後まもなく発掘調査が再開し、今に至るということです。このあたりのことは先の静岡市立登呂博物館のサイトに記載されています。

現在建っている建物は全て復元されたもので、上の写真が竪穴式住居(2号住居)。

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復元住居のうち1号住居はモルタルによる再現とのこと。

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どの竪穴式住居も中に入ることができます。中に入るとやはり少し涼しいですね。中央に囲炉裏が切られ、周りよりも一段低くなっています。昼でも暗い中に入ると当時の生活はどうだったのだろうかと想像してしまいます。夏の暑さは多少は和らぐでしょうが、温暖な静岡でも冬は厳しかったのではないでしょうか。

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こちらは祭殿。形が伊勢神宮の神明造りと似ていますね。この復元がどれだけ当時のものに忠実かはわかりませんが、古くから日本の伝統的な形として伝わるものなのでしょうか。千木にカラスがとまって縄張りを監視しています(笑)

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祭殿の説明書きを読むと、柱穴の位置からか、棟木を外から支える棟持柱の構造であったとあり、これも伊勢神宮と同じ構造。伊勢神宮は大学時代に図面を起こしたので今でも構造が思い出せます。

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真ん中が棟持柱ですね。

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竪穴式住居や祭殿などを一とおり見て回ると、4本柱倉庫の日陰にスタッフがいて、暑い中火起こし体験なるものをやっていました。全くご苦労なことです。火起こしに興味がないわけではありませんが、あまりの暑さに「今日は暑いですね〜」などと声をかけて通り過ぎさせていただきました、スミマセン!

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なんとなく一巡した感もあり、駐車場の方に戻ろうとすると、「登呂の火起こし」と題された彫像があるではありませんか。これで当時の火起こしの様子が鮮明に脳裏に焼き付きました(笑)

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そしてその近くには歌碑があるではありませんか。帰って調べてみると、万葉集の体系的研究などの業績でも知られる明治5年生まれの歌人、佐佐木信綱の歌でした。

 「登呂をとめ阿部をのこらが歌垣のうた聲にまじる遠つ潮さい」

とあり、登呂の乙女と阿部の男が歌を交換し合う情景を読んだものとのこと。佐佐木信綱は昭和22年にこの地を訪れ、30首ほどの歌を詠んだとあり、その中の1首。単なる彫像に歌碑ですが、これを見てなんとなくここで稲作をしていた人々の生活に触れたような気になるから不思議なものです。



ということで、本当に駐車場に戻ろうとすると、脇に立派な建物があり、静岡市立登呂博物館とあります。炎天下散々歩いたので、このあと博物館はハードかなと思って素通りしようとすると、「1階は無料開放」との張り紙が!

静岡市立登呂博物館

入ってみると、クーラーの効いた室内はまるでオアシス(笑) 炎天下の遺跡見物でちょっとくたびれてましたのでこれ幸い。

ここは2階が有料の博物館で、1階はミュージアムショップや無料展示スペース。涼みついでにミュージアムショップなどを冷やかしていると、入り口にガチャガチャがあるではありませんか! ということで大枚300円を投入してゲットしたのはこちら(笑)

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コップのフチ子ちゃんならぬコップの埴輪くん。好きです、こうゆうノリ。もちろん自分へのお土産です(笑)

ガチャガチャと戯れているとスタッフの方が1階の無料展示スペースを案内してくれました。実際の遺跡にはかないませんが、中の展示もなかなかの情報量。何より涼しい中見学できるのがいいですね。ということでぐるっと見て回って、駐車場に戻りました。

時刻は14:00過ぎということで、帰りがてら、以前に来たことがある三保の松原に寄ってみることにしました。登呂遺跡から東名高速の下をくぐって海沿いに出て一路東に向かいます。途中、先ほど行った久能山東照宮の真下を通りますが、東照宮から見下ろした距離感とは異なり、下から見上げる久能山は高い! しかも石段は急登に見えます。間近で見るとロープウェイでアプローチして正解でした。この酷暑の中下から登ったら大変でしたね。

ということで久能山下を通り過ぎて、しばらく走ると右に入るように促されしばらくで美保の松原の無料駐車場に到着。こちらは登呂遺跡とは異なり、かなりの台数の車が停まっていました。

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美保の松原の入り口は近くの美穂神社からの松林の参道でつながっており、その参道も多くの観光客が歩いていますが、良くみると日本人は少なく、中国人観光客が多いですね。どうやら人気スポットのようです。
ということで、入り口の看板も日本語の看板の前に外国人向けの看板があり、こちらがメイン(笑)

しかもコピーは「天女に会える、そんな気がする」、英語は”Feel the legend in the breeze.” 煽ってます(笑)

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こちらは日本語の案内看板。内容は至ってオーソドックス(笑)

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松林の砂丘の中を歩いて、、、

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海に出るとやはり絶景です。遠くに大きな船が行き交い、東には富士山を望むはずですが、残念ながらこの日は雲の中。海岸でのんびりと景色を楽しむ人もあれば、甲高い中国語で何やらわめき散らす人もあり、時代は変わりましたね。この三保の松原がどうして中国人や外国人に人気なのかは依然不明です(笑) 広大な中国にはもっと絶景ポイントがありそうですが、、、

さて、サクッと三保の松原を散歩して、駐車場に戻る途中、そろそろお土産などを考える時刻ということで、お土産屋さんに入ってみます。登呂遺跡に三保の松原と歩き回ったので喉も渇いた頃。

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ということで、お茶どころ静岡ということで「抹茶玉露ソフト」を注文。涼しい店内でソフトクリームをいただき、お土産を買い込んで美保の松原を後にしました。



あとは帰途にとも思いましたが、この日はまだ温泉に入っていません。ということで、この辺りで好みに合う日帰り温泉を検索してみると、ちょっと山に入りますが、良さそうな温泉が見つかったので、最後に立ち寄って帰ることにしました。

美保の松原から清水駅の方に戻り、そこから山に入りますが、ちょっと気になったのは入道雲。北側にかなり分厚い入道雲がもくもくと発生しているではありませんか。気にせずGoogle Mapsの指示どおり、私好みの抜け道を駆使して温泉を目指しますが、半ばくらいまで来たところで、ポツポツと大粒の雨が降って来ました。ちょうど新東名の下をくぐったあたりからアマゾンのスコールのような超激しい雨に変わり、ワイパーフルスロットルでも追いつかないくらいの集中豪雨。もちろん車のスピードを落とし細心の注意を払って運転しますが、見ず知らずの山中での集中豪雨に不安がよぎります。かといって戻るのも癪なので、そのまま目的地を目指しました。40分ほどで着いたのがこちら。

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静岡市営清水西里温泉やませみの湯

この写真は帰りに撮ったので雨は上がってましたが、到着時はスコールのまま。所定の駐車場から温泉の入り口までは20メートルくらいですが、外はスコール。やむなく入り口まで車でそろそろと近ずくとスタッフのおじさんが入り口横の障害者駐車場に停めて良いと案内してくれました。まず入り口で嫁さんを下ろして、スリスリとバックして駐車場に車を停め、5メートル先の入り口まで走っていくだけでびしょ濡れ。まあ、風呂でさっぱりしますので濡れるのは構わないのですが、それにしてもすごい雨でした。温泉前の道も5cmくらい冠水していて足もビッショリ(苦笑) そこまで決死の覚悟で来る甲斐があったかどうかはわかりませんが、温泉なしで帰る気にもならなかったというところでしょう。

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そんな天気ゆえ男風呂に入った時にはお客さんは私一人ということで、内風呂をパチリ(笑) 

ここの温泉はナトリウム・カルシウムー塩化物泉で源泉温度は31度とのこと。内風呂は加温してますが、それでもぬる目。熱い湯好きではありますが、この日ばかりは土砂降りの中ようやくたどり着いたので、ぬる湯に体を沈めてのんびりリラックスさせてもらいました。露天にも3つ浴槽があり、源泉のまま加温していない掛け流しの浴槽もあります。幸い頭にかぶる笠が備え付けられていたので、小雨になったところで、露天風呂も堪能。やはり温泉はいいですね。苦労して来ただけに温泉のありがたみも倍増です(笑)

上がって嫁さんを待っているうちに雨も上がりました。外に出ると先ほどの写真のとおり青空ものぞきはじめ、来た時の集中豪雨が嘘のよう。ということで、この日の旅もここで切り上げることにして、帰途につきます。

この温泉施設の前は川。駿河湾に注ぐ興津川の支流の黒川。先ほど土砂降りの中、この川沿いの通って来た道ですが、しばらく走ると路上に何かいます。

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ん?

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どうやらザリガニのようですが、勢いよくハサミでこちらを威嚇してくるではありませんか!

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気になるのでちょっと通り過ぎたところで少しバックして窓を開けると、さらにハサミを振り上げます! やる気ですね(笑)

もちろんそのまま通りすぎましたが、交通量が少ない田舎道とはいえ、この後車が通れば平面ザリガニになっちゃいます。無事だったんでしょうか??

そんなこんなで清水の山奥から、新東名新清水インターで高速に乗り、無事東京まで帰り着きました。熊谷守一に東照宮、登呂遺跡、山奥の豪雨温泉と楽しんだ日帰り旅行。一番の収穫はマグロ丼かしら?(笑)



さて、9月ももう10日。色々仕入れはしておりますので、レビューを何本か書きたいと思いますのでよろしくお願いします。

(追伸)オフ会はだまてらさん、Haydn2009さん、小鳥遊さんの4名で行きましょうか、、、






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Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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所有盤をジャンル別にリスト化しています。基本的に録音年順とし、録音年不明のものはリスト冒頭に記載。演奏者名はジャケットなどの表記に合わせています。

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(2019年3月31日)
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