【番外】春の信州桜めぐり(その4)

その1へ)

この旅2日目は目的地である高遠城址公園を散策。前々日の雪で桜の花の開花が予想よりも遅れ、満開を狙ったのに5分咲きとはなりましたが、町中に桜が溢れる高遠を堪能。14:00には高遠を後にしてこの日の宿のある飯田に向かいました。天気は雨がぱらつく状況。

いつものようにGoogle Mapsに目的地を仕掛けて出発。伊那市内にもあちこちに咲く桜を楽しみながら南下していきます。高遠からは長野県道209号で天竜川沿いまででて、国道153号で南下。途中から中央アルプス花の道に入ると沿道にはカラフルな花が目立つようになります。駒ヶ根まで進んで駒ヶ根から中央高速に乗ります、飯田インターまで一直線。インターを出たあとはGoogle Mapsの指示通り抜けて飯田市の中心部に向かいます。

雨だった高遠から下ってきて、飯田市街に入ると晴れ間が差しいい天気になりました。飯田は伊那谷の南部の街。西に中央アルプスや恵那山、東に南アルプスに囲われた谷あい、どちらをみても山が綺麗です。飯田市役所や飯田市美術博物館などをやり過ごして、伊那谷に突き出た半島のような高台の先端に向かいます。正面に神社が見えるとそれを迂回して裏に回るように道が進み、ようやく宿に到着です。

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飯田城温泉 天空の城 三宜亭本館

この宿、高遠の近くで評判の良い宿を探してねと嫁さんに頼んで予約した宿。確かに高遠と同じ伊那地方ですが、伊那市からかなり南下した飯田の宿。この日は長野の北部、白馬まで行っていますので、長野の南部の飯田まで長野県を南北に縦断するという荒業となった訳です。着いてみると、建物は昭和の香りがする古いもの。昔ながらの制服を着たスタッフがにこやかに迎えてくれました。

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車を停めた駐車場からも飯田市街が見下ろせる絶景。ここが昔飯田城があったところというのもうなづけるところ。

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チェックインして部屋に案内されますが、この部屋、この宿で一番の部屋でしょう。というのもこの城がある半島というか丘の突端の角部屋。造りは古いですが眺望は最高。和室を中心に周りにコタツがあったり別に寝室があるなど豪勢です。ここで叔母と3人泊り。

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早速窓を開けて南アルプス方面を望みます。雲がなければ赤石岳などが見えるはず。

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そして天竜川の川下方面。眼下に飯田が一望できる見事な景色。まるで飯田城主になったような気分です(笑) 眺望を味わって一休みしたところで、浴衣に着替えて温泉です。この日は高遠で温泉を省略してしまいましたので、体が温泉を求めてます。

この宿は日帰り温泉も営業していますので、共用の大浴場に向かいます。この大浴場が素晴らしかった! 中は写真が撮れませんので宿のウェブサイトをご覧ください。

造りは古いものの中は広々。まずは掛け湯をして内風呂に身を沈めると、こちらも割と熱め。43度くらいでしょうか。これはいい。泉質はアルカリ性単純泉。少しぬるっとする無色透明の温泉。そしてお目当の露天風呂へ。源泉温度が38度で加温しているということで、露天は流石に温度が少し低めで40度を切るくらい。しかし、しかし、眺望は最高です。目の前に桜の樹があり上の方は花をつけています。伊那谷をわたる風のなんと気持ち良いことでしょう。遠くの山を見つめながらしばしぼおっとします。ふと横を見ると露天風呂の手すりにプレートが貼ってあり、眼前に見える山々の名前が記載されています。これはありがたい。そのプレートと景色を見比べながらまたしばし湯に浸かって最高の気分。この日の150キロを超えるドライブ疲れを癒します。

いやいや素晴らしい。温泉良し、景色よし、気分良し。最高です。この日は平日の4時過ぎということで他にお客さんもまばらでのんびり温泉を楽しめました。

ということで、風呂上がりのビールでも飲もうと部屋の冷蔵庫を開けるとカラ。それなりの格の宿ではありますが、どうやらビールは自販機で買うというというのがこの宿の流儀です。もちろんそそくさと自販機に行ってビールをゲット。後から上がってきた嫁さんと叔母と乾杯して冷たいビールをゴクリ。こりゃたまりませんな(笑)

外をみると先ほどから少し陽が傾いて黄昏てきました。まさに景色を肴に一杯やっている感じです。そんなことをしているうちに夕食の時間となりました。

夕食会場は先ほど入った大浴場の上の階。フロントから電話がかかってきて夕食会場に向かいます。ちょっと迷路的な宿ですので、フロントの人も「大浴場の上です」と念をおされます(笑)

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案内されたテーブルに着くと、この日のお品書きが置かれています。なかなか手の込んだ懐石料理が並びます。

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この日のプランは一人一本お酒がつくプランだったようで、先ほど部屋でビールを飲んできましたので、お酒もいいわねということで、スタッフに勧められるまま、熱燗をいただくことにします。席に徳利が3本運ばれ、それぞれお猪口に注ぎあって乾杯です。ちょっと古びた旅館で熱燗で一杯。これもなかなか乙なもの。

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最初は前前菜。鶏のハチミツマスタード焼きとか粽餅(ちまきもち)人参クリームチーズ寄せ蕨烏賊とか、品書きを見るととても手の込んだもの。板長の意気込みを感じる品々が並びます。量も適度でなかないいですね。

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続いて椀もの。桜鯛青海苔揚を魚ソーメン、梅肉、じゅんさいなどで味つけたもの。出汁の味の深さもさることながら、黄色と木の芽の緑のコントラストも見事なもの。

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そして名物らしい鯉甘煮。鯉は各地で名物になっていますね。これは熱燗に合います。ちびちびつまみながら酒が進みます。

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お造りは春の吹き寄せ盛りと題されたもの。鮪、ホタテ、サーモンをカラフルに盛り付けたもの。センスの良い色彩感覚が見事。板長、キレてます(笑) こういう盛り付けは食欲を刺激しますな。

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品書きとは順序が変わりますが、鍋物は浅利鍋。バター風味です。

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そして蓋物、長芋の松前煮とありますが、主役は筍に鰆。筍が季節感ありますね。

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揚物は蟹しんじょパリパリ揚。どれも適度なヴォリュームでここまできました。

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そしてご飯に香の物。

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デザートと無事完食。お酒は熱燗を3人分、私が大半飲んで、追加注文なし(笑)。ということでのんびりと食事を楽しめました。

食事から部屋に戻ると満腹感から一寝入り。目が覚めると12時近くですが、もちろん温泉に行ってシャッキリしてから休みました。



翌朝は5時に目覚めました。カーテンを開けて外をみると、見事な朝焼けです。

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日の出前に空が赤く染まる時間。南アルプスの山並みがくっきりと見えます。

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日の出るところはもう少し左でしょうか。左の方が赤らみが強いです。これは露天から眺めた方が良さそうだということで、大浴場に向かいます。掛け湯もそこそこにまずは露天風呂に行ってみると、湯の表面にウレタンマットが浮かべてあり、掛札に入るときはマットをどけて入ってくださいとの但し書きが。人があまり入らない時間帯は湯温が下がらないようウレタンマットで蓋をしているということでしょう。マットの甲斐あって、前日ちょっと温いと感じた露天もシャッキリするようないい温度。そして昨日夕景を楽しんだ露天で今度は朝の光を楽しみました。いやいや極楽です。朝5時ということで大浴場も露天も貸切り。もちろん露天を上がって仁王立ちになり朝の光を体いっぱい浴びたことは言うまでもありません(笑)

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部屋に戻って6時を過ぎると外の景色もだいぶ明るくなってきました。入れ替わりで叔母と嫁さんが風呂に行きますが、嫁さんが露天に入っているときに日の出を迎え、霊験あらたかなご来光を拝めたとのこと。

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朝食まで時間があるため、前日のドライブで車が泥をかぶっていた車の掃除に出て行くと、なんと全面に霜が降りて真っ白になっているではありませんか。やはり夜は寒いんですね。ちょっと車を拭いてみましたがすぐに手が冷たくなって断念(笑) ということで宿のすぐ目の前の神社を見に行きます。

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ここは長姫神社といって三宜亭と同様飯田城址にあり、「ご三霊さま」といって初代飯田藩当主となった戦国・安土桃山時代の武将・大名堀氏三代が祀られているとのことです。
・従四位下侍従左衛門督秀政(堀秀政)
・従五位下美作守親良(堀親良)
・五位下美作守親昌(堀親昌)

現在は修繕工事中のようでした。

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宿に戻ろうとして歩いて行くと、宿の前の桜の樹も上の方は花が咲いているではありませんか。しっかり見てないと気づきません(笑)

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そしてもう一つ、同じく宿の入り口の脇には「飲泉可」と書かれて温泉が流されていました。そういえば先ほどの長姫神社の手水も温泉で三宜亭提供と書いてありましたので、この温泉は神泉な訳です。

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部屋に戻ると時刻はそれでもまで6:30。外はどんどん明るくなっていきます。

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すでに陽は高く昇り眩しいほど。飯田市内にはうっすらとガスがかかり幻想的な風景。正面の桜も綺麗。ということで、朝食の時間まで荷物をまとめたりして過ごします。



朝食は7:30。前夜同様少し前にフロントから電話がかかってきて朝食会場に来るよう案内されますが、この日も「朝食会場はフロントの上の階になります」と迷路のような宿で、夕食会場とも異なる場所ということで念を押されます(笑)

3人で朝食会場に向かいますが、フロントの上もいくつか宴会場のような部屋があって、ちょっと迷いましたが、すぐにスタッフが案内してくれて席に着きます。こちらの宴会場も年季の入った感じ。最近の宿は夜と朝と別のスタッフのことも多いですが、前夜と同じ方が「昨夜はゆっくりお休みになれましたか」などと笑顔で応対してくれます。

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すでに朝食が整えられていました。いわゆる旅館の典型的な朝ごはん。シャケに湯豆腐にサラダに海苔、茶碗蒸しなど、どれも美味しくいただけました。微笑ましいのがテーブルにかけられた白のビニールクロス。ちょっとシワシワで最近はあまり見ないもの。

この宿、この地の老舗らしくお客さんも多く、建物や設備が古いにも関わらず人気を保っているようです。ベテランスタッフの燻し銀の接客と美味しい料理、そして絶景温泉の魅力がお客さんを引きつけているのでしょう。前日泊まった界アルプスはほぼ新築で垢抜けた感じでしたが、歴史の重みのようなものは皆無。スタッフは若く、庭の花の名を尋ねてもさっぱりわからずじまい。こちらは垢抜けても新しくもありませんが、それでもお客さんが離れない魅力を持っている宿。ちょっと両極端な宿に2日続けて泊まったことで、サービスというか宿の魅力について考えさせられましたね。

朝、車に霜がびっしりついてビックリしましたが、前々日の雪のことをスタッフに尋ねると、飯田市内はこの冬は雪はほとんど降らず、4月に入って前々日にどかっと重い雪が降ったため、先ほど幻想的だと評してアップした写真に写る桜は大きな枝が折れてしまったそう。部屋に帰って桜の樹をよく見ると、確かに大きな枝が根元からボッキリ折れているのがわかりました。長く勤めるスタッフは宿のこと、地域のことががよくわかっていて安心感がありますね。

のんびり食事を楽しむことができました。部屋に帰って嫁さんたちが身支度をしている間に車に荷物を運び入れると、車の霜、朝日を浴びてほぼなくなっていました。車をさっと拭いて、チェックアウトに戻ろうとすると、、、

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先ほどは気づきませんでしたが、宿の入口の前には白いツバキの花が咲いていました。なんとなく心和みますね。

快晴の飯田の老舗旅館を後に出発です。この日は東京に帰りますが、添乗員たる私の提案は3案。①天竜川沿いに浜松に下り、一同大好きな鰻をいただく、②伊那谷を北上し千畳敷や周辺の観光地を訪問、③一つ奥の木曽谷に行き、妻籠などを見学と3案を提示したところ、鰻を選ぶと想定されていた叔母が、「鰻はまたこれるからいいわ、せっかくなので山をもう少し見たいわ」とのご裁定。ということで、なんとなく③の流れかなということで、Google Mapsにとりあえず妻籠宿をセットして出発です。



Google Mapsの指示どおり進むと、中央高速の飯田インターまでは、来た時と同じ道。そして飯田インターで高速に乗り、名古屋方面に進みます。高速に乗って数分、すぐ次の飯田山本インターで降りるよう促されます。そのまま指示どおり国道153号を南下し、阿智村を過ぎたところで、国道256号に入ります。すぐに昼神温泉の温泉街で、そのまま進むと山道。峠を越えると妻籠宿は目の前となります。

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ここにも桜が咲き誇っていました。

妻籠は10年前くらいに木曽に来た時に立ち寄った覚えがあります。すると妻籠宿のちょい手前に馬籠宿左折という看板が出現。馬籠に行ったのは確か高校生の修学旅行以来。ということで妻籠を目的地としながら、目前のアドリブで、馬籠を目指すことにしました。左折したのはいいものの、先ほど来た道よりもさらに急で狭い山道になり、若干不安がよぎります。それでも30分ほどで馬籠宿に到着。実は結果的には先ほどの中央高速で飯田山本インターの一つ先、中津川インターまでいって戻った方が道も素直でだいぶ速かったということは嫁さんや叔母には内緒です(笑)

車を停めたのは坂になっている馬籠宿の上の方、馬籠宿高札場近くの駐車場。

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駐車場の脇にも花が植えられ客人をもてなします。

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馬籠観光協会 -中山道 木曽路 馬籠宿-

前に来たのがあまりに昔のことで、馬籠宿の記憶はかなりぼやけています。馬籠宿が坂の宿場だったことも覚えていませんでした。この日は土曜日ですが、時刻はまだ10時。宿場には観光客はまだ多くなく、のんびり散策を楽しめそうです。

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坂をおりて行く前に、馬籠峠に登って行く方には石柱が立ち「中山道 馬籠宿 京江五十二里半 江戸江八十里半」とあります。その奥には高札でしょうか。リュック姿で馬籠峠方面に登って行く人の姿もちらほら。晴れ渡る空はハイキング日和ですね。

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下り始めてすぐ右にある看板。中山道の由来、この辺りが陣場と呼ばれていること、そして高札場の説明が書かれています。中山道は昔は中仙道と書かれていたんですね。

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私は向かいの酒屋さんが気になります。木曽のお酒が勢揃い。

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少し坂をおりていった左がわに空いたスペースがあり、正面には雄大な恵那山を望むことができます。皆さんここで恵那山の写真を撮っていました。そういえば馬籠は長野県だとばかり思っていましたが、今は岐阜県になるとのこと。かつては長野県木曽郡山口村だったものが、2005年に越県合併により、岐阜県中津川市になったとのこと。ブログタイトルの信州さくら巡りが偽りになってしまいました(笑)

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晴れ渡って空は綺麗。坂の上から望む宿場町の屋根のリズムが心地良いですね。

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街道脇には水が流れていて、所々に溜めが作られています。

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そしてここでも桜が綺麗。東京はすでに散ってしまっていましたが、今回の旅行では各地で桜を詣でることができました。

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こちらは枝垂れ桜。

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宿場町の真ん中くらいまで下ってきました。ここは馬籠脇本陣資料館。ここはなんとなく昔の記憶があります。

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そしてその隣にある藤村記念館。植木の手入れが見事です。

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まだまだ宿場は続きます。

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こちらは店番をしているニャンコ君。ちょっとちょっかいを出しても悠然として動きません(笑) 観光客慣れしているんですね。

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お土産やさんが途切れません。ラムネののぼりが風情があっていいですね。

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坂になっている馬籠宿の下りきったところが見えてきましたので、帰りの上りを考えてこの辺りで引き返すことにします。帰りはちょっと脇道に逸れて観光客のいない裏道を歩いて登ってみます。表通りの華やかさとは違い、まさに生活道路。なんとなくこちらも風情を感じるところ。

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途中で表通りに戻って、上りの風景。空が大きく見える下りの風景とは印象がだいぶ違いますね。最初に下った方が印象がよかったです。叔母もいるのでゆっくりと上り、往きに気になった酒屋でお土産を一本物色(笑)。

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10時ごろから歩き始めて晴天の中40分ほどの散策でした。昔の宿場の風情と恵那山の雄大な姿を楽しめました。駐車場から車を出して嫁さんと叔母をピックアップ。帰りもありますので、このまま木曽谷を北上することにします。馬籠を堪能したので、当初予定していた妻籠はスルー(笑)



Google Mapsにとりあえず塩尻を仕掛けて出発。しばらく北上すると、まるで河津七滝のループのようなループがあり、ぐるっと回って降りると、木曽川と中央本線に沿って走る国道19号に出ます。この先の道は勝手知ったる道。木曽川に沿ってゆったりと登って行くので快適です。また、歩道をハイキングで歩く方も多数。木曽谷を縦断するのでしょうか、各所でかなりの方が歩いています。

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国道19号に入ってしばらく走り、中央線の野尻駅の付近を走っていると、真っ白に雪をかぶった山々が神々しく輝く姿が目に入るようになります。これは前日散策した伊那谷とこの木曽谷の間にそびえる木曽駒ケ岳。こちらも数日前に新雪が降ったからこその純白の山姿なのでしょう。青空に新雪が映えます。

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そして少し先の大桑駅付近での木曽駒ケ岳の姿。手前の桜と新雪の山の取り合わせは今年だけのものかもしれませんね。

快適なドライブで北上を続け、この日のお昼をどこで食べるか、ネットで嫁さんが検索。この辺りだとやはりお昼は奈良井宿ということになり、奈良井宿の駐車場に車を停め、ここも散策することにします。奈良井についたのは12時過ぎ。

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中山道木曽路 奈良井宿観光協会

奈良井には母親と叔母づれで2016年にも来ていますので記憶は定か。馬籠や妻籠に比べて素朴な感じがしていいですね。奈良井宿の南側の駐車場に停め街道筋を歩きながら、お昼をいただくスポットを探します。前回寄った「こころ音」はお客さんが結構並んでいたので、その先に進んで、かぎの手を過ぎてしばらくいったところの相模屋に入ることにします。

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奈良井宿観光協会:相模屋

こちらが、奈良井宿のほぼ中央にある相模屋。土曜日のお昼すぎにも関わらず、すぐに座れました。

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手打ちのお蕎麦でメニューは色々ありましたが、叔母はざるそば、私と嫁さんは、地元のすんきづけなる漬物をぶっかけにした「すんきそば」をいただきました。ちょっと酸味のある不思議な味の漬物で、これは他では食べられないものですね。量も少なめで、連日の旅館食で過食気味の我々にはちょうどいい量でした。

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お蕎麦をいただいた後は、奈良井駅方面にぶらぶらとお散歩。かぎの手で屈折する以外は一直線に伸びる宿場町。観光協会のウェブサイトには奈良井宿の建物の建築様式に関するわかりやすい説明があるので引用しておきましょう。

二階を少しせり出した出梁(だしばり)造り、入口にはめられた大戸、そして日常の出入りにつかうくぐり戸、入口の横のしとみ戸、二階の手すりの真黒くすすけて落ち着いた格子、その両脇につけられた白漆喰の袖うだつ、各部にさりげなくそえられた彫物、これらはすべて奈良井に残された宿場の建築です。そして、長くのびた軒の小屋根((庇(ひさし))をおさえた猿頭(さるがしら)と呼ばれるサン木は格子やしとみ戸とよく調和して他においてはみられない深い味わいをかもし出しています。


また、各戸の軒高が時代により変わってきて、時代が下るにつれ軒高が高くなるなどのことも触れられていて興味深いですね。

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こちらは相模屋のライバル店(笑)、越後屋の構え。丸の看板に歴史の重みを感じます。

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こちらは民宿いかりや。出梁(だしばり)造りの様子がよくわかります。

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奈良井駅が見えるところまで歩いて、引き返します。ここ奈良井も青空の下、散策を楽しむことができました。各地でお土産も仕入れ済みですので、まっすぐ駐車場に戻ります。時刻は13時過ぎ。この日は土曜なので、夕方の高速の上りの渋滞に巻き込まれないよう早めの出発が吉ということで、そろそろ帰路につきます。

奈良井を出ると、もう塩尻はすぐそば。国道19号の北上を続け、塩尻市内に入ると、一面の葡萄畑になります。

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そう、ここは桔梗ヶ原、非常にレベルの高いメルロー種が栽培されているところ。この先に井筒ワイン、五一ワイン、信濃ワインのワイナリーがあり、時間に余裕があれば行ってみたいのですが、断念です。遠くにうっすら雪景色をした山が写っていますが、北アルプスの端っこでしょう。今回の旅では色々山を見ましたが、槍、穂高、白馬などの北アルプスの峰々は残念ながら見ることができませんでしたね。

左折すればワイナリーがある桔梗ヶ原の交差点をやり過ごし、中央高速の塩尻インターに向かいます。

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高速に入って諏訪湖畔を走っているあたりから左手に八ヶ岳が見えるようになります。

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須玉インターに近づいてくると、今度は南アルプスの勇姿。甲斐駒、白峰三山、鳳凰三山。皆白く輝いてます。

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そして、最後は富士山!

狙いどおり、小仏トンネルも含めて渋滞はなく、塩尻から八王子料金所まで一気にきて、先の石川パーキングエリアでようやく休憩。渋滞がなければ速いですね。そして新宿で叔母を送り届けた上で、夕食の買い物をして無事帰宅。今回も無事故で旅を楽しむことができました。

いつもどおり、宿だけ決めて後はアドリブばかりの旅でしたが、結果的に信州を縦断、もとい突き抜けて岐阜まで食い込んで、各地の桜と観光名所、そして山を楽しむことができました。旅の前日の全国的な寒波で肝心の高遠の桜は満開の時期を外しましたが、逆に各地の山は新雪をかぶって白く輝く冬山のような神々しい姿を拝むことができました。桜と新雪をかぶった山を同時に見られるのは滅多にないことですので、これも貴重な機会となりました。加えて東京ではなくてもそれほど困らないスタッドレスタイヤも手に入れましたので、今後は冬もアグレッシブな計画を立てることができるというおまけもつきましたので、この先の温泉巡りが楽しみとなりました。

いつもながら、だらだらとした旅行記にお付き合いいただき申し訳ありません。次の記事から正常化したいと思いますが、もう一つ記事を書かなくてはならないことになりました、、、





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Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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(2019年3月31日)
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