作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ラトル/ベルリンフィルの交響曲集-3

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なぜか、その3まで引きずっていますが、サイモン・ラトルのハイドンの交響曲集のつづきを。忘れそうなので、ジャケットをもう一度(笑)

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今日はCD2の91番から。昨日触れた通りなぜかCD2の方が実体感ある録音。91番の冒頭の一音からぐっと沈み込む音響。音がちがうだけで迫力も違います。91番は私のお気に入りの曲。86番と同様純音楽的なメロディーの愉悦に浸れる曲。1楽章の途中に郷愁を誘うようなメロディーがちりばめられていますが、これらのメロディの絡みをある意味クッキリ浮かび上がらせるラトルのコントロールは本アルバムのなかで最も曲にマッチしたもの。2楽章のシンプルなメロディーをもとにした変奏の構成も同様。3楽章はラトルのハイドンの特徴である、旋律ごとの演出の切り替えを楽しめる展開。そして終楽章オケの合奏精度が素晴らしいですね。本アルバムの中で一番の出来だと思います。

92番オックスフォードは、先日のセルをはじめとして名盤ひしめく状態。音響は91番とさして変わらないんですが、91番のシンプルな曲想を生かす場合とは異なり、いろんな演奏の刷り込みからか、やはり踏み込み不足に聴こえてしまうのが不思議なところ。1楽章はすこし駆け足な展開に聴こえます。一転、2楽章は深い呼吸の妙を楽しめます。3楽章、終楽章はまた駆け足な印象。フィニッシュの畳み掛けの迫力はベルリンフィルならではですが、オックスフォードとしては演奏の設計が浅い印象を残してしまいます。

協奏交響曲は、オーボエ、ファゴット、ヴァイオリン、チェロの4楽器を独奏とした協奏曲。この4楽器の掛け合いはスリリングというより、オーボエ、とくにファゴットの音色に支配されて木管の独特の暖かみをもつ旋律の絡み合いが特徴。ベルリンフィルのソロ陣はヴァイオリンが安永徹、チェロがゲオルク・ファウスト、オーボエがジョナサン・ケリー、ファゴットがステファン・シュヴァイゲルト。
1楽章はキレのいい弦楽合奏とソロの絡みの妙を楽しめる安定した出来。2楽章はのんびり縁側でくつろぐ趣。程よくリラックスした演奏。そして3楽章はこちらも合奏精度を楽しめます。総じて良い出来ですね。

評価は91番、協奏交響曲が[++++]、92番オックスフォードが[+++]としました。
本アルバムは録音の出来不出来の演奏への影響の大きさを思い知らされるものとなりました。

2枚組のアルバムの紹介に3日を要したのははじめてのこと。こちらの時間の都合もありますが、ラトルのハイドンとなると、構えて聴かなくてはとの気負いもありますね(笑)

その2で触れた、CD-R盤は週末にでも取り上げさせてもらいます。ラトル起死回生の一枚となりますかな。
明日は、勝沼へワイナリー試飲ツアー。先日来,日本のワインの質にも興味がわき、各地の温泉旅行のついでに買い求めてますが、このたびはワイナリーへの訪問。周到な準備のうえ電車で出かけます。飲むぞとの気合い十分です(笑)
こちらも、レビューをお楽しみに!
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