作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

【番外】春の信州桜めぐり(その2)

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春の温泉旅行の1日目。この日は早朝に東京を発ち、松本、安曇野、黒部入り口近辺を散策し、夕刻宿に到着。ついたのはこちら。

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星野リゾート 界アルプス

ご存知星野リゾートの旅館、界アルプス。界は出雲、松本、伊東、川治と色々泊まっています。今回高遠の桜目当てでの信州旅行でしたが、ここ界アルプスは来たことがなかったのと、界としてはリーズナブルな値段だったので予約したもの。

界アルプスの看板のある門から敷地に入ると、真ん中を貫く通りを挟んで左右2棟に別れ、雁木づくりのような回廊が囲うようになっています。車で乗り付けるとどこが建物のエントランスだか全くわからないので、やむなく門の横の駐車場に車を停め、荷物を降ろしていると、ようやく中からスタッフが出てきて建物に案内されます。雰囲気は独特なものの建築的にエントランスに動線を導くサインを置かない造りな上に、スタッフもいないということで初訪客の多い旅館としてはイマイチな設計&サービスです。これは見直した方が良いでしょう。

スタッフについて左側の建物に入るとそこがフロントでした。温かいりんごジュースが供されてチェックイン手続。チェックイン時に食事でアレルギーなどの確認がありますが、以前は私のアレルギーで生のエビを断っていたことがちゃんと引き継がれていて、確認がありました。今は大丈夫と伝えると、情報を更新しておきますとのこと。チェックイン手続きを終えると、部屋に案内されます。部屋はこの雁木づくりの建物の背後に別棟がありその別棟の入り口正面の部屋でした。こちらもおそらくこれまで泊まった界の情報を引き継いで、脚の悪い母親連れであった時の情報を引き継いでアプローチが短い部屋にしてくれたのでしょう。この辺は流石星野リゾートといったところ。

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最近リニューアルしたということで部屋は綺麗。今回は叔母連れの3人ということで、ベッドを3台入れた部屋。

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部屋は北アルプスに大きな窓があり、晴れていればちょうど大天井岳が見える方向ですが、相変わらず山は雲に包まれております。

この階アルプス、調べてみると昔は「仁科の宿 松延」という旅館で、2006年に星野リゾートが運営に入り、2012年から「界アルプス」の名称に変更。そして施設の老朽化に伴い2017年12月にリニューアルオープンしたとのこと。以前の建物の様子をネットの写真で見ると全く異なるものゆえ全面建て替えでしょう。Google Mapsの航空写真もこの記事執筆時点では前の建物で、敷地も門から入って右側のみの敷地だったようです。

部屋で一休みして、まずは温泉です。温泉は門から見て右側の棟の奥にあります。浴衣に着替えて風呂に向かいますが、部屋からフロントへも、お風呂へも、一旦外に出る動線。これは雪の多いこの地方で、どこに行くにもあえて雪に接する機会をもうけるという動線設計でしょう。冬は寒いでしょうが、雪が売り物というコンセプトが明快でいいですね。ただしお風呂は2階でエレベーターはなく階段のみ。これはお年寄りには厳しいですね。我々も母親づれだったらこの宿は選べません。

大浴場は綺麗で広々。中の様子は宿のウェブサイトでご覧ください。先ほど安曇野でしゃくなげの湯の高温の温泉で疲れをとっていますが、その後黒部の入り口やダム見物で歩き回ってますので、体が再び温泉を求めてます(笑) ザブザブ掛け湯をして、当然のごとく露天に行きます。ひんやりとした空気を感じてザブンと体そ沈めると、こちらも旅館にしては温度が高めでいいですね。泉質は単純泉で、翌日おとづれる山あいの葛温泉から引湯しているとのこと。しばらく半身浴でお湯と風を楽しんで、内風呂に戻ります。内風呂の方が温度が低いくらいで、さっとお湯を浴びて上がりました。

露天はすぐそばのカラマツの枝越しに北アルプスの空を眺められますが、おそらく塀が高いので温泉に浸かるとせっかくの山は見えないでしょう。作りが新しいので綺麗ではありますが、界にしてはなんとなくコスト重視感が漂うちょとチープな造りなのがイマイチ。あと玉石などに枯れ枝が散乱していて清掃が行き届いていません。ちょっと緊張感が足りない感じでした。

大浴場の1階に湯上がり処があり、そば茶などをいただいて部屋に戻ります。じきに嫁さんたちも上がってきて一休み。この日の夕食は17:30と早めでしたので、程なく夕食の時間になりますので、湯上がりのビールは我慢(笑)



夕食会場はちょうどフロントの向かいの建物。

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窓際の席に案内されると品書きが置かれていました。

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この日のお品書きはこのとおり、豪華懐石料理。ビールは長野のご当地ビール、よなよなエールを注文。叔母は「このビール濃いわね〜」と驚いた様子(笑)

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まずは先付け「本山葵と牛肉 安曇野沢仕立」。竹かごにわさびの葉を敷いて、その上のわさびを形どった皿にローストビーフが乗り、そしてそれに生わさびをすりおろして薬味にしていただくという趣向。この日の午後は安曇野の大王わさび農場で清らかな水で育ったわさびを見てきたばかりですので、脳内イメージは広大なわさび田と清流(笑) 鮫皮のおろし金でおろしたわさびは意外にまろやかで、ローストビーフの薬味としては完璧。初球はビシッとストライクで来ました。

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続いてお椀は「春山三色進上 海老旨煮 木の芽」。進上はまさに色鮮やか。マイルドな出汁もあって実に優しい味。

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その次は八寸、お造り、酢の物が宝楽盛で盆にのって出てきました。お造りの器の取っ手には杉の葉が添えられ風情ある感じに仕立てられています。

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お造りが来た時点で日本酒が飲みたくなります。私と叔母は長野のお酒の飲み比べを注文。左から佐久千曲錦酒造の帰山、安曇野大雪渓酒造の大雪渓、地元大町の北安醸造の白馬連邦と並びます。帰山は芳醇、白馬連邦はスッキリ系、バランスが良いのが大雪渓と味も変化があってなかなかいい組み合わせ。甘口好きの叔母でも帰山は甘いと感じるようです。お造りには意外に白馬連邦が合う感じ。

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揚げ物は「鶏の最中射込み揚げと和風ピクルス」。だいたい揚げ物あたりで満腹中枢がやられてくるんですが、この揚げ物、量も適度でピクルスで爽やかな余韻を残す見事なつなぎ。板長、工夫してます。

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蓋物は「鯛の桜葉蒸し」。季節感があっていいですね。

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そしてメインの台の物は「雪鍋」。コンロの上の鍋にかかるのは見た目どおり綿菓子。

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火を入れてしばらくでスタッフが割り下を注ぎ入れます。

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綿菓子が溶けるとすき焼きが出てくるという寸法。要はすき焼きの割り下の砂糖の代わりに綿菓子を使ったもの。これは見事な演出です。演出のインパクトが優って、肝心なすき焼きの味を記憶が曖昧(笑) 美味しかったんですが、どう美味しかったのか思い出せないということです。

この後ご飯と止め椀、香の物をいただきます。適度にお腹いっぱいなんですが、ご飯はやはり美味しい。いつも小食で半分は残す叔母も、ここまでだいたいいただけてますので、量も適度で良かったです。

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デザートは2種から選ぶもので、こちらは「りんごとシャーベット はちみつと山葵の香り」。「おめでとう」のチョコプレートがあるのは、私と嫁さんの誕生日、結婚記念日が4月だからということで宿があしらってくれたもの。

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こちらが「桜のデザート」。嫁さんがりんごとシャーベットを選んだので、私は自動的にそれ以外の方を選ぶというしきたりなんですね(笑) どちらも美味しくいただけました。

それほど時間が経っていないようにも思いましたが、確認すると19:30くらい。もう2時間も経っていました。星野リゾートは食事は皆いいですね。ご当地ものを中心に色々工夫して楽しめる演出もあり、存分に楽しめました。



部屋に帰ってのんびりして、酔いが覚めたところで、外をぶらついてみることに。

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到着時に写真を撮らなかった入り口の門。
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車で中に入って来たときはこんな感じ。宿への動線も一直線の道をまっすぐに来ますので、ちょっと威厳のある門構えに映ります。


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少し進んでも、どこがエントランスだかさっぱりわかりません。左側の樹は桜。この宿のシンボル的にライトアップされています。

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さらに進んでエントランス前から桜を見返します。この辺りだとまだ開花前ですが、もう1週間ぐらいで開花するとのこと。この桜が満開になると綺麗でしょうね。

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エントランスを入ると、チェックイン時には気づきませんでしたが、花が生けてありました。この辺は手堅いところ。

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こちらはフロント横のトラベルライブラリー。この辺りの観光に必要な書籍などが置いてあるほか、コーヒーやお茶などの飲み物置いてあり自由に楽しめます。

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そして田舎体験ができる囲炉裏。囲炉裏を囲んで燗酒が飲めたり、お焼きを食べたりできるそうですが、旅館のご飯の前後にその体験をできる状態ではないのが惜しいところ(笑)

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フロント横の生け花は桜。横に筍とそら豆が添えられています。素朴でいいですね。

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そして大浴場に続く雁木。冬は雁木の周りは雪で埋まるのでしょう。

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あちこちに雪の塊が残っていて、前日の余韻を感じさせます。この後、もう一度風呂に入って休むことにしました。この旅初日の夜は更けていきます。



翌朝はいつものように早めに目が覚めたので、部屋のカーテンを開けると、、、

その3に続く)



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