【番外】春の信州桜めぐり(その1)

いつも突然ですが、旅に出てきましたので少々お付き合いください。

3月末で仕事を退職したことは3月のベスト盤の記事で書いた通り。3月末まで仕事の引き継ぎなどで夜遅くまで働いていたのでクタクタ。4月に入っても自分の諸手続きや身辺整理と母親の部屋の後片付けなどでドタバタしていましたが、せっかくの桜の季節、このところ毎年のように出かけていた信州の高遠に行ってみようということで、2泊3日の旅行に出かけることにしました。幸い嫁さんのお父さんの具合も安定しているようで、嫁さんも旅に出る踏ん切りがついたという流れ。メンバーは我々夫婦と叔母の3名。叔母の予定と高遠の桜の開花情報を分析して、花見にジャストミートな旅程を組んで宿を予約しましたが、それほど予定通りに進みませんでした(笑)

旅程は4月11日(木)出発で、高遠の桜が見頃を迎えると予想された12日(金)に花見予定だったんですが、出発前日の10日は全国的に大寒波が押し寄せ各地で季節外れの豪雪。東京でも郊外は雪が積もる悪天候。翌日の出発に備えて長野や途中通る山梨のライブカメラなどを色々見ていると、道路は雪に覆われているばかりか、肝心の高遠城址公園まで雪景色というか雪に埋もれてます!

4月の旅行ということで、特段雪対策は考えていなかったので、車は夏タイヤ。チェーンは持ってますが、叔母を乗せてロングドライブには不安があるということで、無理を承知で近くのカーショップなどを何店か回ってみると、オートバックスのやる気満点の店員さんが、タイヤメーカーに次々と電話して、その日中にスタッドレスを装着できるよう手配してくれ、夕刻にはスタッドレス仕様で万全の体制が整いました。

いつものように出発は早朝。6時過ぎに自宅を出発して、7時に新宿の叔母宅で叔母をピックアップ。平日の朝の上りは多少渋滞していて、叔母のピックアップもちょい遅れ。

初台から首都高に乗り、一路長野を目指します。

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前日の降雪で富士山には新雪が積もったのか真っ白に雪化粧して、見事な姿。前日の悪天候が嘘のように晴れ渡り、幸先良いスタートです。

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しばらく走って、笹子トンネルの手前の初狩パーキングエリアで一休み。この辺りも昨日の雪で屋根も畑も真っ白。道路の方は濡れてもいませんので走るのに困ることはありませんが、やはり結構な降雪だったことがわかります。

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近くの山越しに富士山もクッキリ。しばし休んで出発です。笹子トンネルを抜け、甲府盆地に入るとピンク色に染まった桃の花が目に入ります。

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そして今度は南アルプスが眼前にクッキリと現れます。鳳凰三山、北岳など南アルプスも新雪をかぶって誠に神々しく威容を現します。鳳凰三山は1度、北岳は3度登ったことがありますが、それもかなり昔のこと。

この先、中央高速はどんどん高度を上げて八ヶ岳山麓に入ります。周りは雪景色ですが、高速道路上に雪はなく、ドライブも快適。お昼は松本近辺でと決めていたので、諏訪、岡谷を抜けて松本に向かおうとすると、Google Mapsに塩尻インターで高速を降りても同時到着予定と出ましたので、塩尻で降りることにします。

Google Mapsの指示通り進むと「アルプス展望しののめのみち」という農道に入りますが、富士山、南アルプス、八ヶ岳は絶景だったにも関わらず、肝心の北アルプスは雲の中(涙)。まあ、空いた農道ゆえドライブは快適でしたので良しとしましょう。

しばらく走って松本市街に入ります。ところどころ日陰に雪は残るものの、道はすでに乾いており、スタッドレスが必要な状況ではありません。お昼に狙っていた蕎麦屋さんが11:30開店ということで、ちょっと時間に余裕があるため、松本市街の観光地をぶらついてみようということになり、ナビ役の嫁さんが検索してたどり着いたのがこちら。

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信州・松本 なわて通り商店街

松本市の中心部、松本城の少し南に流れる女鳥羽川沿いにある縄手通り。ここは川沿いに長屋風のお店が並ぶ商店街。この日は平日の11時前ということで人もまばら。しかもこの辺りのお店は木曜定休の店が多く、閉まっているお店も多かったんですが、好天もあり、そぞろ歩きには絶好。

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女鳥羽川沿いには桜の樹があり、満開寸前。

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観光客が少ないのを良いことに野良猫が我が物顔で散歩(笑)

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ちょっと歩くと大きな神社があります。四柱神社(よはしらじんじゃ)というそうで、四柱とは天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神を祭神として祀ることによるものとのこと。調べてみるとこの辺りは戦後闇市があり2001年に現在の姿に改修されたということで、神社の門前の露店の賑わいを長屋風に改修して観光地化したということでしょう。

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この縄手通りにはあちこちにカエルのお土産を売っているのですが、このカエルが縄手通りのシンボルとのこと。脇を流れる女鳥羽川には昔は清流に生息するカジカガエルが沢山見られたようですが、今はもう見られないとのことで、その復活と街おこしをかけてカエルをシンボルにしているそう。写真はそのカエルを祀るカエル大明神。御社を作っちゃうとは本格的です(笑)

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そして縄手通りの西側の入り口には巨大なカエルのオブジェが!

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振り返ると松本城をカエルがなめているイラストの顔ハメパネルがあり、すでに嫁さんと叔母がはまってました(笑)

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30分ほどでしたが、まだ人気の少ない午前中の縄手通りを散策。車を停めた駐車場に戻る途中にあった「深酒」という意味深な名前の居酒屋(当日定休日!)の前でパチリ。東京は花粉シーズンはほぼ終わりかけでしたが、こちらはまだ花粉が舞っているということで私と叔母はマスク姿です。

好天と桜を楽しんでいるうちに11:15くらいとなり、そろそろお腹が減ってきました。温泉旅行の朝は早朝の車内でサンドウィッチなどが定番ですので、お腹も減るわけです。これから2泊で夕食は豪華な旅館飯ということで、我々の旅では「昼は軽めに」という不文律がありますので、いつも通り食べログで探したお蕎麦屋さんに向かいます。

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時間に余裕があったので、蕎麦屋に向かう途中松本城の周りを通れという嫁さんの指令に従って、松本城の周りをぐるり。お堀端の桜の花がいい感じに咲き始めています。東京から10日遅れくらいでしょうか。

蕎麦屋に向かう途中、蔵造りの道を通り、何処かで見た風景。後でわかったのですが、女鳥羽川の北側が縄手通りで、南側の一本入ったところが蔵造りの街並みの中町通りだったんですね。この中町通リは以前母親と叔母連れでこの辺りを旅行した際に立ち寄りました。

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お目当のお蕎麦屋さんはこちら。ついたのは開店10分前くらい。幸い一番乗りです。我々が外で待っているのを見かけた店員さん、5分前くらいに中に入れてくれました。

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適度な散歩で喉も乾きました。嫁さんと叔母はビール、私はノンアルコールビールを注文(涙) そしてつまみに焼味噌。これが実に美味。脳内で日本酒を飲んでいるイメージを最大限膨らませて、焼味噌をちびります(笑)

このお店はお蕎麦はざるそばと十割ざるそば、温かいきのこそばのみ。天ぷらそばも鴨南蛮もなく、そばのみの直球勝負の店。叔母が十割とざるをどちらにしようかと、「十割はボソボソするのかしら、、、」と小声で呟くと、「ボソボソするような十割は品書きに載せちゃぁダメなんだよ」といきなり店主に突っ込まれます(笑) ということで叔母と嫁さんは十割。こういう場合は私がざるを頼むという役割分担になりますので、いつもの流れに従ってざるを注文。

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出てきたざるそばがこちら。嫁さんたちに出てきた十割もほぼ同じ外見。そばの色もほとんど同じ。ということで食べ比べてみると、十割はそばの香り、そしてざるは歯ごたえに勝る感じ。どちらも素晴らしい完成度。流石にそばだけで勝負している店だけあって、叔母も激賞。いやいや美味しかった。

このお店、食べログで高評価にも関わらず、店内には食べログやインターネットへの投稿ご遠慮くださいとの張り紙がありましたので、記事には店名は載せませんので、画像からご判断ください。



お腹も適度に満ちたところで出発です。

先ほど松本城の周りを一周したのですが、嫁さんから、やはり松本に来たからには松本城に行くべきとの至極当然な要望が寄せられましたが、以前叔母を連れて犬山城に行った時に急階段に叔母が苦労していたことも考慮して、松本城の外観だけ見に行こうということで、先ほど通った道を戻って松本城に向かいます。

松本城の正面に車がついて、どこに車を停めようかと駐車場を探していると、叔母がコンビニに行きたいとのお達し。この日は木曜日。旅先でも木曜日には週刊文春を手に入れることを欠かしません(笑)。 ということで松本城正面のファミマで色々買い物ついでにちょっと松本城に立ち寄り。

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国宝松本城

信号を渡ると、「国宝松本城天守」との大看板が威容を誇ります。

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我々は入り口に向かわず、左の天守閣を一望できるお堀端の方に行き、さも松本城に行ったというアリバイ写真(嫁さん談)を撮影してミッション終了(笑) このままだと、松本城の記憶がフォルムのみになってしまいますので、多少情報を補っておきましょう。

松本城は戦国時代の永正年間(1504-1520年)に信濃守護家小笠原氏(府中小笠原氏)により造られた深志城が始まりで、詳しくは松本城のウェブサイトをご参照いただきたいのですが、12城現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城という貴重なもの。黒の板壁の印象からか市民からは烏城と呼ばれているとのこと。

天守の姿をよくみると犬山城のように最上階の周りに外に出られる回り縁がありません。犬山城の天守では外に出て絶景を眺められましたが、叔母にとってはなかなかスリリングな体験でした。実際に登ってみたので構造の違いに気づくわけで、松本城も登ってみると色々発見があるかもしれませんね。

コンビニの駐車場に停めての見学ゆえ長居は禁物。5分くらいの見物で先に進みます。この日の宿は、松本の北の大町にありますので、北上することにします。



松本城を後にして、お城の周りを再びぐるっと回って、篠ノ井線に沿って進む国道19号を北上。市街地から風光明媚な景色に変わりますが、相変わらす北アルプスは雲の中。晴れていれば雄大な北アルプスが望めるはずです。左手には木曽谷の奈良井につながる奈良井川が流れていますが、途中から上高地方面から流れてくる梓川と合流し、犀川になります。河川敷にはこの季節に黄色い花をつける大きな木が目立ちますが、調べても名前がわからず。

しばらく北上したところで、Google Mapsの指示で左折して川を渡り、安曇野市街に入ります。午後最初に訪れた場所はこちら。

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大王わさび農場 | 信州安曇野に広がる日本一のわさび園

犀川の西岸、安曇野市の穂高駅にほど近いところにあるわさび農場。松本城をショートカットしてこちらに来たのには理由があるんですね。叔母との旅行の立ち寄り先でこれまで高評価だったポイントは、
 ①適度な散歩ができる
 ②豊かな自然
 ③できれば空いている場所が良い
ということで、これらのポイントを総合すると、松本城よりもわさび農場の順位が上がるわけです(笑)

ここ、大王わさび農場は北アルプスから流れ出る清水を利用してわさびを栽培している農場。先ほどから並走してきた犀川と万水川(よろずいがわ)に挟まれたところにあります。万水川はWikipediaによると、

安曇野一帯は複合扇状地で砂礫が多く、地表の水がいったん地中に潜ることがあり、さらにはいったんは潜行した水が扇状地の先端から再度湧きだすケースも多く、地元ではそのような場所を花見(けみ)と呼びならわしている。花見の代表的な河川が万水川である。


Google Mapsの指示通りに車を進めて大王わさび農場の駐車場に到着。駐車場には適度に車は停まっていますが、人影はまばら。狙い通りです(笑)。

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車を降りて、わさび農場に入るとまず目にはいるのはわさびのオブジェ、、、ではなく、背後に広がる広大なわさび田。わさび田は砂利敷きで、整然と区画割され、ストライプのように水流が流れているのですが、隣り合う水流の高さが高低交互になっており、高い水流から低い水流に毛細血管のようにさらに細かい溝が切られて水が流れるようになっていて、そこにわさびが一列に植えられています。見ていると誠に整然とした構造。絶えず新鮮な水流がすべてのわさびに行き渡るようになっているんですね。

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わさび田の周りをぐるっと回ると、万水川に出ます。水が綺麗なことからカヌーやカヤックを楽しむ人も多いとのことで、それも頷ける澄み切った水の流れ。

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万水川べりには3連の水車小屋があります。蕎麦でも轢いているのでしょうか。実にのどかな風景です。この辺りも前日雪が降ったようですが、我々が訪れた時に雪はありませんでした。松本市内は晴天だったものの、安曇野のこの辺りは曇っており、清流の清らかさも手伝って、涼しいというより肌寒い感じ。

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万水川べりを離れて、わさび田をぐるっと一周し、小高い丘に登ると、梅が咲いています。

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そしてその隣には桜が! 梅と桜が同時に花をつけているのを見るのは非常に珍しいこと。

この丘に登る少し前にサイレンのようなものが鳴り、その時は何かわからなかったんですが、桜の後ろに広がるわさび田をよく見ると、先ほどまで誰もいなかった水路に作業員の方が各水路に1名づつ入り、底の砂利を掘り返しながら整然と進んでいます。おそらく先ほどのサイレンは13:00のお昼休みの終わりの合図で、午後の作業が始まったということでしょう。この作業、絶えずそうしているのでしょう、砂利をかき混ぜて新鮮な水流が維持できるようにしているのでしょうか。それにしても冷たい雪解け水の中での大変な作業です。良いわさびを育てるために必要なのでしょうね。

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丘の土手にはシソ科のヒメオドリコソウが花をつけています。梅に桜にヒメオドリコソウと春を告げる花が見事。

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丘の降り口のところで発見した複雑な流れ。よく見ると水流が立体交差しています。横の流れは高い流れ。赤い鉄板が橋のようになっていてその下を低い流れが通ります。ちょうど左手の土手をくり抜くように高い流れが来ますが、その脇のスペースにも水を流すために迂回させて清流を導く見事な構造。いやいやよく考えてわさび田を作るものです。

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土手の向こう側にもわさび田は広がっていました。まさに広大な敷地。北アルプスの雪解けから生まれる豊富な伏流水を使ってわさびを量産するために様々な工夫を重ねて現在に至っていることがよくわかりました。

この大王わさび農場は大正4年に土地を取得してから、長年かけて開拓を重ねてきて今の姿になっています。詳しくは上につけたウェブサイトの「大王の歴史」に触れられています。

ぐるっと一周の散策で小一時間、安曇野の自然を満喫。肌寒い中を散策したので、そろそろ温泉が恋しくなってきました。ということで持参した信州の旅必携のガイド「ガイドのとら信州温泉」の安曇野のページで近くの温泉を調べると、いくつかあるなかでピンときたところがありましたので、そちらに向かいます。



大王わさび農場から市街地を西に向かってGoogle Mapsに言われた通り進むと、15分ほどで温泉に着きました。選んだ施設はこちら。

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安曇野しゃくなげの湯

安曇野、穂高駅の西にあるしゃくなげの湯という日帰り温泉施設。相変わらず曇っておりますが、地図を確認すると、背後には蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳と槍・穂高のの東側を囲む山が聳えているはず。その昔、私だけでなく嫁さんも槍ヶ岳に登ってこれらの山々の素晴らしい姿を天空から眺めたことがあります。その麓にある温泉。建物はかなり新しく広々として綺麗です。叔母は宿が近いということでロビーで松本城前で仕入れた週刊文春を読むとのことで、我々夫婦のみ入湯です。

ザブッとかけ湯をして露天に向かうと、なんと露天風呂に「あつ湯」と「ぬる湯」があるではありませんか! もちろん迷いなくあつ湯の方に体を沈めるといい温度。43〜4度くらいでしょうか。泉質はアルカリ性単純泉ということで、少々ヌルッとした感じがする温泉。朝早くから運転しどおしで、先ほどの大王わさび農場ではちょっと肌寒かったので、この熱めの温泉はちょうどいいですね。本当は45、6度がちょうどいいんですが、、、(笑) お湯に入ったり風に当たったりを繰り返して中に戻ると、なんと冷水風呂もあるではありませんか! これはいい。一旦露天のあつ湯に戻ってしっかり温まってから、中の冷水風呂にドボンと体を沈め、しばし鎮静。いやいや極楽浄土とはこのことです。ドライブ疲れが吹き飛ぶ爽快感。素晴らしいですね。もちろん繰り返すことあと2回。完全に昇天しました(笑)

ということで、それでも30分ほどで上がるとロビーで週刊文春を読みふける叔母を発見。嫁さんが上がってくると、予想した流れはソフトクリームを買いに行くですが、建物内のキッチンに買いに行った嫁さん、手ぶらで帰ってきます。なんでも予想したものがなく、ただのバニラソフトしかなかったとのことで買わずに帰ってきたとのこと。意外に自制心があることがわかりました(笑)

さて、温泉で体もほぐれたので、そろそろ宿に向かうにはいい時間となってきました。時間は14:40くらい。外に出ると雨がぱらつき始めました。急いで車に乗り込み出発です。



Google Mapsにこの日の宿を仕込んで出発です。しゃくなげの湯から、この日の宿までは30分ほどで着くとのことで、山麓線と呼ばれる北アルプス山麓の道を北上します。走り出すと、しばらくで道に「穂高城」との看板が目につくようになります。車内はお城があるなら行ってみましょう的ムードに包まれます。これまであまり有名でないお城にアドリブ的に寄ると、淡路島の洲本城といい、新潟六日町の坂戸城といい、なかなか見応えがあるという経験をしている我々にとって、全く予備知識のない「穂高城」は意外な穴場と映りました。

ということで、「穂高城」という左折を促す看板に従って左折してすぐに正体判明。この穂高城、穂高城という名前の旅館でした! しかも老舗のようです。いやいや紛らわしい。看板に「旅館穂高城」と書くのが筋というもの。穂高城がお城ではないと知った時の車内の落胆というか、ズッコケ感は相当なもの(笑) これはJAROに訴えるべき誇大広告というものです。

気をとりなおして、ユーターンして山麓線に戻り、どんどん北上します。天気はたまにワイパーを動かす必要があるくらのパラパラ雨が降ったり止んだり。しばらく北上して行くと、景色が一変します。これまで北側の日陰などに前日に降った雪がちょこっと見えるだけだったのが、あたり一面の雪景色に変わります。幸い道路は濡れてはいませんが、この雪景色を見ると前日の降雪がかなりのものだったことがわかります。せっかくスタッドレスを新調したので雪の上を走りたい感はありましたが、安全重視ですのでグッと我慢します。

山麓線が高瀬川を渡る蓮華大橋を渡ったところで、大町温泉郷左折の看板に従って左折して直進。今度は鹿島槍から流れてくる鹿島川沿いに北上。目的地の大町温泉郷はもうすぐです。突き当たって左折して鹿島川を渡るともうそこは大町温泉郷の入り口。宿に入ろうとすると、正面に、直進すると黒部ダムという看板が出現。時刻はまだ15時ちょっと過ぎくらい。ここまできたら、黒部ダム方面に行ってみようといいうことになり、大町温泉郷入り口をやり過ごして、一路黒部ダム方面に直進します。おそらくこの先は雪が残り、新調したスタッドレスタイヤが威力を発揮するでしょう!

大町アルペンラインと名付けられた道をぐんぐん登って行くと、黒部ダム方面につながる山並みが新雪をかぶって神々しく輝くではありませんか。木々に新雪が積もってとても春の景色とは思えません。

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しかしながら、しばらく走ったところでで行き止まり。宿を予約する時に調べていたんですが、この先扇沢からの黒部ダムの観光ルートは今年は4月15日から営業開始ということで、道路もここで行き止まりです。この日が11日でしたので数日違いでした。

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ここで少し日が差して、この先の山々が輝き始めます。あたりにいるのは私たちのみ。しんみりと夕方の深山幽谷景色に見とれます。

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北アルプスのこの時期に行ける最深部ということで記念撮影(笑) 叔母も山が綺麗ね〜と絶賛でした。

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さて、車をUターンさせて戻ります。ここまでも周りは雪ですが、道路は乾いていてというか、おそらく路肩の雪を見ると除雪したのでしょう、ここでもスタッドレスでなくても大丈夫な路面状況。ここまできてスタッドレスの威力発揮の場所がないというのもかわいそうなので、ちょっと路肩にはみ出してアクセルをぐっと踏むと、しっかりグリップ。スタッドレス君、ようやく仕事ができました(笑)

先ほど来た道を戻ると、往きにも気になっていたんですが、高瀬渓谷、葛温泉、大町ダムという看板が出現。特にダムが気になります。ナビの画面には大きな湖の影が! 魚群探知機で魚の群れを発見した漁師の気分です(笑) まだ時間に余裕があるので、立ち寄ってみることにして、右折して山道に入ります。ぐんぐん登っていくと、路面に雪が! スタッドレス君、ようやく本来の仕事です。

ちょっと行った先に「国土交通省大町ダム管理所、高瀬渓谷緑地公園」という看板があり、それに促されるまま、降りていくと、ダム、ありました!

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信州安曇野最北端 大町ダム・龍神湖

信濃川水系高瀬川をせき止めて作られた大町ダム。重力式コンクリートダムで竣工は1985年。大きく見えますが比べてみると総貯水量は奥多摩の小河内ダムの5分の1くらいで、意外と大きくないんですね。

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水量はあまり多くありません。前日に降ったが周りの山に残り、まるで冬のような雰囲気。

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こちらが龍神湖側。

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そしてこちらが川下側。

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こちらが大町ダム管理所。なぜか建物の入り口には「国土交通省」とだけ書かれ、さも霞ヶ関にある建物然としたサイン。普通は「国土交通省大町ダム管理所」と表示するのでしょうが、これに嫁さんと叔母が「偉そうね〜」と反応。確かに一ダム管理所が国土交通省と名乗るのは偉そうです(笑) それはともかく、帰ってからこのダムの情報を調べると、ダムのオフィシャルサイトはかなり丁寧な作り。普通はリンク先をダム便覧とするのですが、オフィシャルの方にリンクしておきます。

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夕刻の人気のないダムを散策していい気分。

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ダムから眼下を見下ろすと大町市街が遠望できます。この日の観光はこれでおしまい。下に見える道を下って、ようやくこの日の旅館に向かいます。

その2に続く)





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Author:Daisy

ハイドン(Franz Joseph Haydn)の膨大な録音をコツコツ集めてレビューしております。好きなものはお酒全般(ワイン、日本酒、モルトなど)、美味しいものを食べること、料理、鄙びた温泉めぐり、歌舞伎見物、スポーツクラブで泳ぐこと(美味しいお酒を呑むため!)などなど。私はなぜハイドンにはまったのか?

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(2019年3月31日)
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ホルン協奏曲古楽器時計悲しみ弦楽四重奏曲Op.50アンダンテと変奏曲XVIII:6弦楽四重奏曲Op.64弦楽四重奏曲Op.20弦楽四重奏曲Op.54天地創造ヴォルフレスピーギリゲティタリスヨハン・シュトラウスリヒャルト・シュトラウス軍隊交響曲10番モーツァルトピアノソナタXVI:49交響曲54番迂闊者ネルソンミサバリトン三重奏曲ベートーヴェンピアノソナタXVI:52交響曲2番ピアノソナタXVI:37ピアノソナタXVI:46皇帝日の出弦楽四重奏曲Op.71ブルックナー交響曲88番ベルリオーズナッセンバッハベンジャミンウェーベルングリゼーヴァレーズメシアンシェルシOp.20弦楽四重奏曲交響曲65番交響曲9番交響曲67番弦楽四重奏曲Op.76交響曲61番狩り交響曲73番交響曲39番リームピアノソナタXVI:48ピアノソナタXVI:20アンダンテと変奏曲XVII:6ピアノソナタXVI:6四季交響曲全集リムスキー・コルサコフラヴェルピアノソナタXVI:45ピアノソナタXVI:44ピアノソナタXVI:21ピアノ三重奏曲第九ヒストリカル太鼓連打オックスフォードボッケリーニ交響曲99番ロンドンシューベルト交響曲5番チャイコフスキーストラヴィンスキーチェロ協奏曲ライヴピアノ協奏曲XVIII:11弦楽四重奏曲Op.2序曲ヴィヴァルディオペラ序曲パイジェッロアリア集ピアノとヴァイオリンのための協奏曲XVIII:6すみだトリフォニーホールピアノソナタXVI:34サントリーホールブーレーズ弦楽四重奏曲Op.74哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ騎士オルランド無人島アルミーダチマローザ変わらぬまこと英語カンツォネッタ集ピアノ協奏曲XVIII:4ピアノ協奏曲XVIII:3ピアノ協奏曲XVIII:1交響曲79番交響曲3番ラメンタチオーネアレルヤチェロ協奏曲1番驚愕交響曲27番交響曲58番交響曲19番紀尾井ホールショスタコーヴィチドビュッシーミューザ川崎協奏交響曲LPオーボエ協奏曲ヴァイオリンとヴィオラのためのソナタピアノソナタXVI:32ピアノソナタXVI:40ピアノソナタXVI:50ピアノソナタXVI:29ピアノソナタXVI:38スタバト・マーテルピアノソナタXVI:39マーラー十字架上のキリストの最後の七つの言葉交響曲90番告別交響曲97番交響曲18番奇跡ひばりフルート三重奏曲交響曲102番交響曲86番ヴァイオリン協奏曲哲学者ニコライミサ小オルガンミサミサブレヴィス交響曲95番交響曲93番交響曲78番ピアノソナタXVI:23王妃ライヴ録音SACD武満徹交響曲81番交響曲80番交響曲21番マリア・テレジア豚の去勢にゃ8人がかりクラヴィコードBlu-ray東京オペラシティ交響曲12番交響曲11番交響曲4番交響曲15番交響曲1番交響曲37番ピアノソナタXVI:25ピアノソナタXVI:14ピアノソナタXVI:42ピアノソナタXVI:8ピアノソナタXVI:2ピアノソナタXVI:12ピアノソナタXVI:3ピアノソナタXVI:1ピアノソナタXVI:4ピアノソナタXVI:5ディヴェルティメント東京芸術劇場交響曲98番ピアノソナタXVI:36ピアノソナタXVI:7ピアノソナタXVI:35ロッシーニライヒャドニぜッティ弦楽三重奏曲シェーンベルク東京文化会館フルート協奏曲弦楽四重奏曲Op.17弦楽四重奏曲Op.9剃刀弦楽四重奏曲Op.103弦楽四重奏曲Op.77ピアノソナタXVI:26ファンタジアXVII:4ピアノソナタXVI:31パレストリーナアレグリモンテヴェルディバード美人奏者交響曲70番アコーディオンピアノ協奏曲XVIII:7スコットランド歌曲ガスマンヴェルナーピアノソナタXVI:24交響曲35番交響曲51番交響曲46番DVD交響曲47番テレジアミサピアノソナタXVI:28アリエッタと12の変奏XVII:3帝国ラ・ロクスラーヌハイドンのセレナードピアノソナタXVI:51五度ラルゴラウドン将軍弦楽四重奏曲Op.1弦楽四重奏曲Op.33騎士交響曲17番ピアノソナタXVI:27シベリウス時の移ろい交響曲42番ベルリンフィルホルン信号弦楽四重奏曲Op.55交響曲87番トランペット協奏曲リュートピアノソナタXVI:10ピアノ五重奏曲チェチーリアミサラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン東京国際フォーラム雌鶏冗談ナクソスのアリアンナピアノ協奏曲XVIII:5ピアノ協奏曲XVIII:9ヴァイオリンソナタ交響曲52番ピアノ協奏曲XVIII:2ロンドン・トリオオフェトリウムカノンドイツ国歌モテットよみうり大手町ホールパッヘルベルアダージョXVII:9受難パリセット交響曲84番ベルク主題と6つの変奏オペラアリアスクエアピアノピアノソナタXVI:41交響曲68番交響曲57番リラ・オルガニザータ協奏曲交響曲89番交響曲50番偽作CD-Rトビアの帰還ホルン三重奏曲薬剤師オルガン協奏曲火事交響曲38番リベラ・メピアノ協奏曲XVIII:10交響曲34番交響曲77番温泉フルートソナタドイツ舞曲誕生日校長先生ピアノソナタXVI:47bis音楽時計曲ピアノ小品ピアノソナタXVI:11カートリッジ雅楽プロコフィエフヘンデルサン=サーンス交響曲36番リストオーディオバリトン二重奏曲交響曲75番交響曲91番交響曲66番長岡鉄男歌舞伎おすすめ盤ピアノソナタXVI:47読売日響オペラ歌舞伎座スケルツァンド弦楽四重奏曲op.33ザルツブルク音楽祭変奏曲XVII:7ピアノソナタXVI:22天地創造ミサジャズ弦楽四重奏曲Op.42交響曲76番ピアノソナタXVI:43古楽器風東急文化村ノットゥルノヴェーベルン府中の森芸術劇場裏切られた誠実バリトン五重奏曲ハイドン入門者向け歌曲ピアノソナタXVI:G1ウィーンフィル月の世界交響曲72番建築ファリャ交響曲56番マリアテレジア2つのホルンのための協奏曲展覧会ピアノソナタXVI:19弦楽四重奏曲全集シャンゼリゼ劇場皇帝讃歌交響曲24番大オルガンミサ新橋演舞場サルヴェ・レジーナテ・デウムカッサシオン室内楽曲ベトナム料理国立新美術館高音質CD交響曲28番交響曲13番交響曲107番交響曲108番交響曲62番ジプシー・ロンドチェンバロ四重奏曲スカルラッティ声楽曲カンタータ戦時のミサ珍盤ザロモンセットN響ハルモニーミサミサ曲全集NHKホールハインリッヒミサピアノソナタ全集ジュピターレコードマーキュリー管弦楽曲室内楽変奏曲XVII:5交響曲41番ギターピアノソナタXVI:33府中ピアノソナタXVI:30カラヤンスウェーリンク書籍交響曲71番アプラウスピアノソナタXVI:13魂の歌仙台ヤナーチェク現代音楽ピアノソナタ

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