作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

豊穣、井上直幸のピアノソナタ(ハイドン)

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今日は朝から先日買った冷蔵庫の搬入でドタバタ。ようやく一段落。
冷えたビールを飲むには少々時間が必要ですので、ピアノソナタなど聴いてのんびりしてます。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

アルバムタイトルは「いと高き世界へ」。井上直幸の追悼盤とのこと。このアルバムは井上直幸は1940年生まれで、2003年に亡くなっていますので63歳で亡くなったことになります。今では63歳というのは若くしてということになりますね。
収録曲はハイドンのピアノソナタHob.XVI:49、モーツァルトのトルコ行進曲、シューベルトの即興曲集Op.90 D.899、モーツァルトのの幻想曲K.397、ピアノソナタK.310、変奏曲K.455、アダージョK.540、ピアノソナタK.576の8曲で2枚組です。ハイドンの録音は1989年12月。Denen Hall Elloraというところでの録音。Fontecが良く録音に使っている場所のようですが、ネットでイタリアとか調べていたら、実は埼玉の松伏町の「田園ホール・エローラ」でした(笑) 野田とか越谷の近くです。

このアルバムの冒頭におかれたハイドンのソナタ。出だしのピアノの音響がちょっと変わってます。高音が良く響くというか、高音の残響がちょっと特殊な録音という感じがして、少々違和感があります。冒頭ちょっとテンポが落ち着かない印象がありますが、次第に流れにのって落ち着いてきます。1楽章はピアノをよく響かせているのと、小節を利かせた感じで、メリハリの利いた表現。

秀逸なのが2楽章。モーツァルトが得意な人らしく、ハイドンのアダージョの詩情を豊穣なピアノの音響で表現しています。きらめくようなメロディーライン、深い呼吸、フレーズごとの微妙なテンポの切り替え。これは名演ですね。

そして3楽章。意外とテンポを上げず、じっくりなままの展開。2楽章と3楽章の対比で聴かせるのではなく、2楽章から3楽章にじっくりつないでいくような入り方。構造を明らかにするのではなく詩情濃く曲を丹念に描いていくという一貫したアプローチなんでしょう。つぶやくようなメヌエットで、最後も静かな終わり方。

ハイドンのソナタとしては変わった表現だと思いますが、追悼アルバムとしてリリースされた演奏という意味では感慨深いものもありますね。いいアルバムだと思います。評価は[++++]としました。

ハイドン以上に素晴らしいのが、次におかれたモーツァルトのトルコ行進曲。情感あふれた佳演ですね。流石にモーツァルトを得意にしているだけあって表現がぴたりと来てます。こちらは守備範囲外ですが評価するとすれば[+++++]ですね。

今日はこれからお通夜で大森まで行きます。そろそろ新しい冷蔵庫の中でビールが冷えた頃かしら。
喉をうるわしてから出かけることとしましょう。
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