作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - March 2017

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我が家では庭にある梅の木の開花が春の知らせ。2月から早咲きの梅が何種か咲き始め、3月に入ると遅咲きの豊後や楊貴妃が満開になります。そして木瓜の花が開くと桜のシーズンになるという具合。木瓜の蕾が開く3月末頃には足元にひっそりとハナニラが白い花をつけます。梅や桜もいいものですが、このハナニラの花がなんとも可憐で美しい。iPhoneのカメラで写真を撮ろうとすると、わずかな風に花がゆられてなかなかピタッととまらないのですが、しばらく頃合いを見計らって息を止めてパチリ。この花を楽しむのが毎年の小さな喜びです。年を追うごとに趣味が老けてきております(笑)

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さて、3月にレビューしたアルバムからその月のベスト盤を選ぶ月末恒例の企画。今月は2組選定しました。まずはこちら。

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2017/03/03 : ハイドン–協奏曲 : ファイ/シュリアバッハ室内管のピアノ協奏曲集(ハイドン)

今月は、待ちに待ったトーマス・ファイのハイドンの交響曲全集の第23巻がリリースされました。ファイが倒れる直前の録音と、ファイなきハイデルベルク響が全集の継続のために収録した新たな録音を合わせた2枚組のアルバム。もちろんこのアルバムもレビューした通り、新たな録音が期待以上に素晴らしかったんですが、選んだのはそのアルバムではありません。おそらくファイがhänssler CLASSICSに録音したハイドンのアルバムでは最も古い録音である、ゲリット・ツィッターバルトのピアノによるピアノ協奏曲のアルバム。ファイのハイドンは交響曲のイメージが強いんですが、このピアノ協奏曲集が原点といってもいいでしょう。私もこのアルバムの存在に気づいたのはつい最近。聴いてみるとツィッターバルトのピアノもキレキレ、ファイのコントロールもキレキレで、あまりの切れ味にビックリ。ファイの才能がアルバムから噴き出してくるような快演でした。このキレ味がもう録音でしか聴くことができないと思うと、残念でなりませんね。この素晴らしい録音を当ブログが世に問うべきであるとの判断での選定です。皆さんもファイとツィッターバルトの火花散る演奏をぜひ体験していただきたいですね。

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2017/03/30 : ハイドン–声楽曲 : 【新着】スーザン・ハミルトンのスコットランド歌曲集(ハイドン)

そしてもう一組は、前記事で取り上げたスーザン・ハミルトンのスコットランド歌曲集。ハイドンとフランチェスコ・ジェミニアーニの曲を組み合わせた見事な企画と、以前のANDaNTEを彷彿とさせる豪華な装丁によるブックレットが魅力的なプロダクション。もちろん聴きどころは、スコットランド出身のスーザン・ハミルトンの天使の歌声のような透き通るソプラノ。伴奏を担当するレア・フルーツ・カウンシルも古楽器による深い陰影を加えてハミルトンのソプラノが引き立ちまくり。これほど癒しに満ちた歌唱が聴けるアルバムはなかなかありません。こちらも歌曲のアルバムとしては絶対のオススメ盤。聴いているとスコットランドの風の音が聞こえてきそうになります。どうしてもシングルモルトに手が伸びてしまいますね。



この他、今月の高評価盤はこちら。

2017/03/28 : ハイドン–室内楽曲 : ドイツ・バロックゾリステンによるディヴェルティメント「誕生日」(ハイドン)
2017/03/20 : ハイドン–ピアノソナタ : カール・ゼーマンのピアノソナタ(ハイドン)
2017/03/12 : ハイドン–交響曲 : ニコラス・クレーマー/BBCフィルの哲学者、ラメンタチオーネなど(ハイドン)
2017/03/10 : ハイドン–ピアノソナタ : ベリーナ・コスタディノヴァによるピアノソナタXVI:24(ハイドン)
2017/03/06 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ハイデルベルク交響楽団の35番、46番、51番(ハイドン)
2017/03/05 : ハイドン–交響曲 : 【新着】トーマス・ファイの交響曲全集第23巻(ハイドン)

どのアルバムも素晴らしいんですが、なかでもニコラス・クレーマーの哲学者は雑誌の付録としておくのはもったいない名演奏。日本ではあまり知られていない人ですが、この演奏を聴く限り、かなりのコントロール力のある人です。ぜひハイドンの録音を残してほしいですね。

東京はここ数日肌寒い日が続き、開きかけた桜の花も足止めをくらっている状況です。年度末のドタバタも少しおちつきましたので、4月もいいアルバムを聴いて、いいレビューができるよう精進いたします。



2017年3月のデータ(2017年3月31日)
登録曲数:1,361曲(前月比±0曲) 登録演奏数:10,047(前月比+59演奏)

(追伸)ついに登録演奏数が10,000を超えました。ハイドンのコレクションが全体の過半を超え、収納場所問題が深刻化しつつあります

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2 Comments

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さだ

アコーディオンによるハイドン

昨日,コメントを書き込んだはずだったのですが,うまく書き込めていなかったようなのでもう一度,書かせて下さい.

いつも楽しく読ませていただいています.このサイトでご紹介いただいているCDは何枚も買っておりますが,全く外れがありません.素晴らしいサイトですね!

ところで,ハイドンの協奏曲とソナタのアコーディオン版はお聴きになりましたでしょうか.

https://www.amazon.co.jp/PIANO-CONCERTOS-HAYDN/dp/B01N9KOYW7/ref=sr_1_fkmr1_3?ie=UTF8&qid=1491716994&sr=8-3-fkmr1&keywords=haydn+chassot+concerto

https://www.amazon.co.jp/Sonatas-Haydn/dp/B002L5QZ1A/ref=sr_1_fkmr0_1?ie=UTF8&qid=1491716994&sr=8-1-fkmr0&keywords=haydn+chassot+concerto

私は前者を購入して聞いているのですが,まさに快演,という形容詞がふさわしい盤だと思います.宜しければご視聴下さい.

  • 2017/04/09 (Sun) 14:57
  • REPLY

Daisy

Re: アコーディオンによるハイドン

さださん、コメントありがとうございます。

ちょうどこのアルバムについて記事を書いているところにコメントをいただきビックリ! 素晴らしいアルバムにビックリしていたところにこのコメントで2度ビックリでした!
ソナタ集は未入手ですが、注文済みですので到着が楽しみです。
今後とも宜しくお願いいたします。

  • 2017/04/10 (Mon) 00:11
  • REPLY