作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ホロヴィッツ最後の録音

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今日の一枚は未聴コレクションの発掘ものです。

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私が持っているのは上の盤なんですが、なぜか、HMV ONLINEにないので同じハイドンのソナタの録音が入った盤もついでに。

Horowitz_last.jpg
HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

ホロヴィッツが亡くなったのが1989年の11月5日だそうで、この盤に含まれたハイドンのソナタ(XVI:49)の録音したのがその前の10月20日から11月1日ということで、本当にラストレコーディングです。
上の盤には1960年代に録音したハイドンのソナタ2曲(XVI:23、XVI:48)とクレメンティのソナタなどが含まれていますが、下の盤にはXVI:49の他にショパン、リスト、ワーグナーの曲のセット。きっとこちらがちゃんとした盤なんでしょう。

上の盤を手に入れてからかなりたちますが、あまりちゃんと聴いていませんでした。
未聴盤を整理していて、おっとこれはきっと最晩年の録音では、、、と気づき、あわててライナーノーツやネットを確認。確かにラストレコーディングでした。

XVI:49は好きな曲ですが、これは格別。60年代の2曲は指がよく動くデモンストレーションのようないわゆるホロヴィッツ節で、ハイドンのソナタの演奏としてはあまりお勧めできないものです。ところがそれから20年以上たったXVI:49の録音は、無我の境地とでもいったら良いのでしょうか、澄み切った無欲のような演奏。指がもつれるような部分はほとんどありません。この一曲だけでこのアルバムは買いでしょう。

この直後の5日の食事中に急逝というのが信じられません。豪腕で鳴らした86歳の巨匠の白鳥の歌の一曲がハイドンのソナタだったのはどのような意図だったのでしょうか。この一曲でホロヴィッツというピアニストに対する印象が大きく変わりました。
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