作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

フリードリヒ・グルダのシュベツィンゲン音楽祭ライヴ(ハイドン)

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いつものごとくHMV ONLINEの箱が到着。今日のアルバムはフリードリヒ・グルダのライヴを。

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HMV ONLINEicon / amazon / TOWER RECORDS

グルダの強烈な印象はやはりアバドとウィーンフィルとのモーツァルトの協奏曲。
LPで手に入れた20番、21番、そして25番、27番の4曲はグルダの宝石のようなピアノのきらめきとアバドが究極まで磨き抜いた、不自然なまでに美しいウィーンフィルの完璧な響きに打たれたものです。20番と27番の美しさはこれ以上磨きようがないほどですが、個人的には21番の2楽章の完璧な秩序と25番の第1楽章の清明さにはノックアウト。それこそ聴きすぎてLPがすり切れてしまい、もちろんCDでも手元においてあります。
まあ、昔はよく打たれたんですね(笑)

そして、もうひとつ忘れられないのが、テルデックから出ていたアーノンクール、アムステルダム・コンセルトヘボウとのモーツァルトの23番と26番戴冠式、そしてチック・コリアと組んだ2台のピアノのための協奏曲。アバドの透徹した美学とは打って変わって、アーノンクールの祝祭的というか強烈な響きのレトリックに彩られた伴奏とのまさに撃ち合いのようなコンチェルト。戴冠式の記念碑的な高揚感はこのアルバムがピカイチです。また2台のピアノのため協奏曲はハスキル、アンダ盤とともに永久不滅コレクションです。

そのグルダの全盛期、1959年のコンサートを収めたこのアルバム、曲目は上記リンクに譲るとして、肝心のハイドンの演奏は、グルダの特徴である右手のきらめきが光り輝く、彼らしい素晴らしいもの。
グルダが弾くと、同じ曲でも、色気の乗り切った女性のような香しさが漂ってきます。アンダンテと変奏曲は、昨日取り上げたアペルによるフォルテピアノの演奏が正統派の紳士的な名演だとすると、短調の曲想のなかに七色のスポットライトを当てて、艶かしくなる寸前の怪しい色気を表現した、まさにグルダならではのもの。

そして、XVI:52のソナタは、ピアノの胴鳴りまで色っぽく聴こえる聴こえる、これまた佳演。この演奏はグルダにしか出来ない芸当なんでしょう。

このところ、連日いい演奏に巡り会えて、心を耕しております。
はあ、今更ながらハイドンはいいですね。

ちなみに、このアルバム、正直に申し上げると最大の聴き所はやはり冒頭のバッハでしょうね。
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