作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

ロバート・ハイドン・クラークの交響曲集

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昨日より料理や食事をしながら聴いていたロバート・ハイドン・クラークのハイドンの名前付き交響曲集。
単なる廉価盤と思いきや、さにあらず。あまりに素晴らしい演奏なので、ブログに取り上げましょう。

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Collins Classicsというレーベルの1990年、91年のプロダクション。
ロバート・ハイドン・クラーク(Robert Haydon Clark)指揮のコンソート・オブ・ロンドンの演奏。名前にハイドンとあるところにただならぬ運命を感じさせますが、つづりには作曲家ハイドンとはちがい、”o”が入っています。

収録曲目は次の通り(収録順)
<CD1> オペラ「月の世界」序曲、48番「マリア・テレジア」、92番「オックスフォード」(1990年1月録音)
<CD2> オペラ「アルミーダ」序曲、49番「受難」、100番「軍隊」(1989年5月録音)
<CD3> 94番「驚愕」、96番「奇跡」、45番「告別」(1990年7月録音)
<CD4> オペラ「オルフェオとエウリディーチェ、または哲学者の魂」序曲、103番「太鼓連打」、104番「ロンドン」(1990年1月録音)

ネットで調べたところ、Collins Classicsは1989年の創業ですが、1998年に廃業したとの記述がありました。まさにこのアルバムが創業時に録られたものでしょう。この演奏のすばらしさは個人的にはレーベルを興すのに十分なインパクトがあると思いますが、アルバムが売れるかどうかは演奏者の知名度をはじめとして、広告やPR、プロダクトデザイン、流通、価格などブランディングに関する様々な要素が影響するゆえ、商業的な面では課題を解決できなかったのでしょう。惜しいレーベルをなくしたものです。

演奏ですが、現代楽器による極めて正統なハイドンの交響曲の演奏。これといって個性的な部分はあまりありませんが、凡庸な普通の演奏とのわかる人にはわかる大きな違いは、溢れんばかりの生気と、力感と弛緩の絶妙のバランス感覚。そして驚くべきは各曲のムラのない仕上がり。そしてハイドンを知り尽くした曲順の設定。月の世界の序曲からはじまり、ロンドンで幕を閉じる構成は見事。3枚目が告別で終わるところも最高。各CDの冒頭に序曲がおかれているのもよく考えられています。
オケは非常にうまく、テンポ感も素晴らしいです。そしてそれらの長所を引き立てる素晴らしく自然な録音。この録音も鑑賞という視点からは素晴らしいものです。このアルバムの制作に関わった人の気合いすら感じます。

中でもおすすめは、、、これはすべての曲がおすすめです。
似たタイプにテイトの交響曲集がありますが、私自身はテイトよりいいと思います。

肝心の指揮者のロバート・ハイドン・クラークですが、このアルバムのライナーノーツにはひところもふれられていません。ネット上にもほとんど情報がありませんが、他にハイドンのトランペットコンチェルトなどの録音があるようです。タワーレコードでのふりがなはハイドンではなくヘイドンとなっていました。

すでに廃業してしまったレーベルですが、私自身はこの入魂の素晴らしいアルバムによって深く心に刻まれました。今はこの会社から離れて違う仕事をしている人も多くいるかと思いますが、このアルバムの制作に関わったすべてのひとに感謝を。

これだからアルバム収集はやめられません。
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