作曲家ヨーゼフ・ハイドンの作品のCD、LP、映像などを収集しレビューしています。膨大なハイドンの作品から名盤、名演奏を紹介します。

Haydn Disk of the Month - February 2016

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あっという間に2月も終わりを迎えました。毎年のことで慣れているとはいえ、花粉も確実に飛び始め、目はゴロゴロ、くしゃみ連発と私にとって1年のうちで最も憂鬱な季節です。

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これは先日梅を見に、小田原近くの蘇我梅園に行った際の写真。花粉で若干匂いに鈍感になりつつも、街じゅうに咲き誇る梅の香りはしっかりわかります。この季節の楽しみですね。



さて、今月も多くの素晴らしいアルバムに出会いました。今月選んだのはこちら。

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2016/02/28 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : タカーチ四重奏団のOp.77、Op.103(ハイドン)

先ほどアップしたばかりの記事ですが、タカーチ四重奏団によるハイドン最晩年のクァルテット3曲を収めたアルバム。最近までこのアルバムの存在を知りませんでしたが聴いてビックリ。曲を深く理解した演奏で、テクニックも尋常ではないのにそれを音楽の流れで聴かせてしまうあたり、並の演奏とはレベルがちがいます。全盛期のタカーチ四重奏団の素晴らしい演奏の記録として多くの人に聴いていただきたいアルバムです。

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2016/02/05 : ハイドン–交響曲 : クルト・ザンデルリンク/ドレスデン・シュターツカペレの告別、ロンドン(ハイドン)

もう1つは、クルト・ザンデルリンクの振るドレスデン・シュターツカペレによる「告別」と「ロンドン」を収めたLP。ザンデルリンクのハイドンといえばベルリン交響楽団を振ったパリセットが有名ですが、こちらは名門ドレスデン・シュターツカペレを振ったもの。DGによる録音ですが、なぜかCD化されていません。こちらも聴いてビックリの名演奏。なぜCD化されていないのか理解に苦しみます。ハイドンの交響曲の普遍的な名演奏として是非CD化してほしいものですね。



今月聴いたアルバムでオススメ盤を再掲。最後にタカーチを聴かなければ、ウィハン四重奏団の「ひばり」を選んでいたところでした。また、先月キレキレの演奏で選んだヴィヴェンテ三重奏団のデビュー盤も素晴らしい出来。アンサンブル・トラゾムも古楽器による素晴らしいピアノトリオを聴かせてくれました。そして、問題のダントーネ/アッカデーミア・ビザンティーナの交響曲全集の先行発売盤はこの先どうなることでしょう(笑)

2016/02/23 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ヴィア・ノヴァ四重奏団の「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(ハイドン)
2016/02/17 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : ウィハン弦楽四重奏団の「ひばり」(ハイドン)
2016/02/16 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】イル・ポモ・ドーロの協奏曲集-2(ハイドン)
2016/02/15 : ハイドン–協奏曲 : 【新着】イル・ポモ・ドーロの協奏曲集-1(ハイドン)
2016/02/13 : ハイドン–室内楽曲 : ヴィヴェンテ三重奏団のピアノ三重奏曲集旧盤(ハイドン)
2016/02/10 : ハイドン–室内楽曲 : アンサンブル・トラゾムによるピアノ三重奏曲集(ハイドン)
2016/02/09 : ハイドン–協奏曲 : カスパール・フランツ/カレイドスコープ・ソロイスツ・アンサンブルのピアノ協奏曲集(ハイドン)
2016/02/07 : ハイドン–交響曲 : 【新着】ダントーネ/アッカデーミア・ビザンティーナの交響曲78番〜81番(ハイドン)
2016/02/04 : ハイドン–弦楽四重奏曲 : アルベルニ四重奏団のOp.76(ハイドン)

花粉にまみれながら3月も名演奏を掘り出す巡礼が続きます。



2016年2月のデータ(2016年2月29日)
登録曲数:1,356曲(前月比+3曲) 登録演奏数:9,017件(前々月比+87演奏)

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5 Comments

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Skunjp

No title

Daisyさん、こんばんは。本当にアッという間に3月ですね。

さて、このところリスニングルームで音楽が聴けず、すでにヴィヴェンテの旧盤も届いているのですが、まだコメントできない状態です。

そこで今日はリッピングしたタカーチのOp77をウォークマンに入れて通勤途中に聴いています。全く仰る通りの素晴らしい演奏ですね。第1番などは筋肉質のまるでベートーヴェンのような推進力が爽快です。

Op77の1は私の最愛の曲の一つです。昔この曲は、フルートとピアノの版で練習してハイドンの魅力と共に、難しさ、かっこうの付けにくさを思い知った経験があります。

私としてはタカーチSQは、ドゥシンベルが1stヴァイオリンを弾いたOp71と74がさらに好みだったりしますが、タカーチのOp77の方がより真面目でタイトですね。

花粉症の件ですが、私は歌もやるのでこの季節は悩ましいです。副鼻腔の共鳴が得られず、湿った太鼓状態で困っていたのですが、先日、鼻うがいのことを知りました。やってみたら案外簡単で、鼻も通りました。向き不向きはありますが、試してみてはいかがでしょうか?


  • 2016/03/02 (Wed) 18:52
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Sinfoniaeroica

レコ芸3月号の広告を見ると、ダントーネのハイドンの記事に「全集予告」の文字が有るので、もしかしたら淡い期待を持ち続けていても良いのかな?と思えてきます。
ただその記事を読んでも、ダントーネ単独なのかホグウッドの録音を受け継ぐのか、はっきりしない書き方になっています。

私は、ダントーネ単独でもホグウッドの録音を受け継ぐのでも、ブリュッヘンの演奏が混じらなければ(ホグウッドやダントーネとブリュッヘンでは、ハイドンの交響曲に取り組む姿勢が違う気がするので)どっちでも良いのですが…(^^ゞ

  • 2016/03/04 (Fri) 11:36
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Daisy

Re: タイトルなし

Sinfoniaeroicaさん、コメントありがとうございます。

ダントーネ盤の行方は、もはやどうなるかわかりませんね。発表された情報で既発売の4曲のみの録音であったら、先行発売という触れ込みはかなり問題になるかと思いますので、パリセット以降の録音もされるのではないかとの期待もありますが、その場合はホグウッド盤所有者にはパリセット以降のセットで売ってもらったほうが都合がいいですね。
まあ、どうにかできるわけではありませんので、しばらく模様眺めですね(^_^)

  • 2016/03/07 (Mon) 07:48
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だまてら

No title

遅いコメントで失礼します。この2月度は有力馬が競りあうなか、伏兵がするすると抜け出してそのまま「ゴォール」かつ万馬券!の感があります。
タカーチSQは、やはり創立メンバー(というより創立者?)のガボール・タカーチ=ナジが弾いてなんぼ!と思うので、タカーチ氏脱退後の作品76などには、どうしても馴染めません。ハイぺリオン移籍後の作品71&74などは中々の出来ではあるので、HMVのレビューでは5つ星を進呈しましたが、結局別の言いたいことを言ってしまいましたし・・・。
といって、タカーチ氏が腕の故障が癒えてから、ミクロシュ・ペレーニ氏などと満を持して結成したミクロコスモスSQ(別名フンガロトン「国威発揚」SQ?)も、バルトークの全集以降は鳴かず飛ばず状態で、「やはり、人生の方が長いのかな?」

  • 2016/03/07 (Mon) 23:01
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Daisy

Re: No title

だまてらさん、コメントありがとうございます。こちらもちょっと年度末の仕事と花粉にまみれており、返信おそくなりました。

2月は確かに最後のレースで万馬券的な結末でしたね。最後のタカーチを聴かなければ別のアルバムを間違いなくえらんでおりました。個人のブログのまことに勝手な選考故いつも波乱含みですが、審査的には厳正なる審査をおこなっている「つもり」でございます。

タカーチはハイペリオンのアルバムも一度取り上げていますが、このガボール・タカーチ=ナジが参加しているアルバムを聴いて真価を知った次第。これほどの演奏は技量、コンビネーション、経験、調子のすべてが最高の状態でかみ合った稀有なる状況ではじめて生まれるものでしょう。全盛期のタカーチの素晴らしい演奏の貴重な記録として多くの人に聴いてほしいですね。

  • 2016/03/12 (Sat) 00:04
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